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戦場では欲の強い方が生き残るのでしょうが… (yukariko)
2013-10-24 18:39:39
読んでいてあまりに赤裸々な出世欲、そのえげつなさに嫌になります。
全盛期の平氏も権力にもの言わせて、各地で驕った行いをしたのでしょうけれど…。

そんな事を思うのは、平和な時代の人間の甘い考えなのでしょうけれど。

だからこそ盛り返せずに滅びてしまった平氏の生き様、個々の事情が語り物として、長い年月知識階級だけでなく、一般庶民にまで愛されて、謡曲やお能、歌舞音曲に形を変えながらも、多くの異説を伴って残っているのでしょう。
 
 
 
武者とフェアプレー (sakura)
2013-10-25 11:44:20
平家物語の時代、武士道という言葉はなく、策略を用いて
味方さえ欺いて勝利することもありました。
(宇治川の先陣争いの梶原と佐々木や一ノ谷の先陣争いの平山、熊谷など)
とっさの間に機智を働かせた行動は時には、称讃さえされています。
「平家物語」諸本が多くあることは前にも述べましたが、
書き換えたり、新しい話をつけ加えたり、削ったりというように
既にある物語を大胆に改作した作者が何人もいて
さまざまな「平家物語」が生まれたといわれています。
「延慶本」は鎌倉時代末期に書き写されたもので、
「平家物語」諸本の中で、古い形態を最も多く残しているとされています。

盛俊最期の話は、もとは延慶本にあるように盛俊を騙して首を取り、
人見四郎との手柄争いにも勝利した則綱の手柄話だったようですが、
琵琶法師の語りのテキストだったといわれる「語り本」の作者は、
欲をむき出しにしたあまりに生々しい話にうんざりとして
改作したと考えられています。

 
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