「見立てを深めるための事例検討会」のBlog

福祉領域における対人援助職を支援するためのブログです。
小規模ですが、研修案内・概要などを掲載しています。

「見立てを深めるための事例検討会 in 名古屋」 を開催します!

2023年05月04日 | 2020年研修予定
下記の会場で「見立ての事例検討会(ミニ講義含む)」を行います。
コロナ明けの集合型研修会です。大いに盛り上げていきましょう。

【名古屋会場】
◆テーマ:「事例を深く理解するために…事例提供・参加・司会の技術」
事例検討会における対象者理解は、事例提供者・参加者・司会者それぞれが、
技術を駆使して行われるもの。
しかしその「技術」は、未整理のまま行われているのが実情です。

個別支援にも、事例検討会にも、「あなたの個性」は不可欠な要素。
「個性を生かした対象者理解」を参加者とともに深めていきます。

◆期日:①7月15日(土)、②9月9日(土)、③12月16日(土)
 いずれも10:00-15:30。
◆会場:ウィンク愛知(愛知県名古屋市中村区名駅4丁目4−38)
◆申込受付期間:2023年 5月1日~5月14日(日)13:00まで

「ご案内」と「申込書」は下記のページをご覧ください。


【研修案内】見立てを深めるための事例検討会 in 土浦

2023年04月19日 | 研修案内
◆◆◆見立てを深めるための事例検討会 in 土浦◆◆◆

茨城県土浦市で標記研修を開催します。
お近くの方、ご都合のつく方は、ぜひこの機会にお申し込みください。

◆テーマ:「理論と技術とあなたの個性 」
支援関係は、「支援者 と 対象者 」の間に 広がる人工的な人間 関係。
無機質な関係ではなく、個性豊かな関係が望ましい 。
あなたにしかできない関係、あなただからこそできる関係…。
理論と技術とあなたの個性をつなげて考える、そんな場にしたいと思います。

◆期日:2023年6月17日(土)10:00-15:30
◆会場:亀城プラザ 4階 第4会議室(茨城県土浦市中央2丁目16-4)
◆募集期間:2023 年 4 月 10 日(月)~ 4 月 22 日
◇申込書・案内は下記のページにあります。
◇「見立てを深めるための事例検討会」
https://mitate.mystrikingly.com/

お申込みをお待ちしています。
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今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございます。



「自信がない...」という支援者

2023年04月17日 | 2020年研修予定

---今回の内容--------------------------
【1】自信がない...という支援者
【2】自信をつける技術
【3】見立ての...事例検討会(集合研修)
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【1】自信がない...という支援者
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「自信がない...」という支援者は意外と多い。

自信は、無いよりあった方が良いが、ペーパードライバーのような根拠は、
実践に役立たない。(登山だと迷ったことにも気づかない)

紙で得た知識は、単に「知っている」という程度であって、
実践の裏付けにはならないからだ。

私が信頼するベテラン支援者は、自分の実践について、こう表現する。

「脳みそから血が出るくらい考えている」と。

この支援者は、20年以上のキャリアを持つ。
関係者は、彼女の話をこう呼んでいる。

「魂の語り」

脳みそから血を流すくらい考えた結果、彼女の「魂」と「実践」を、思考回路が繋ぐ。

そこに、真の実践が生まれ、事例が動く。
彼女はこれを、新人のころから続けている。

彼女がいう「血が出るくらい考える」とは、どういうことだろう。

「トライ」だけではダメ、「エラー」だけでもダメ。

「エラー」の後、「リトライ」に向かうまでの「思考」が重要なのでは...と最近思う。


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【2】自信をつける技術
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先日、ある大学のサッカーコーチの話を聴いた。
そのコーチは、コーチであり、スカウトマンでもある。

スカウトマンの彼が注目する点は次の2点。

・「どれだけ揺るぎない自信を持っているか..」
・「そのための努力ができるか...」

彼はあえて、「自信はスキルだ」という。
スキルとは、努力すれば身につくものである。

「自信」=自分を信じること。

いったい、どのような努力をすれば「自信」が身につくのだろうか...。

彼はこう続ける。

「スポーツに限らず、人生において一番大切なスキルは自信なのだ」と。

そんな彼の動画(15分弱)がある。
字幕を「日本語」に設定して、ぜひ観てほしい。

◆「自信というスキル(アイヴァン・ジョーゼフ)」
https://www.youtube.com/watch?v=w-HYZv6HzAs


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【3】見立ての...事例検討会 in 土浦(集合研修)
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下記日程で、集合研修を行います。
コロナ明けの、数年ぶりの企画です。
ご希望の方は、万障お繰り合わせの上ご予定ください。

【研修概要】-------------------------------
開催テーマ:「理論と技術とあなたの個性 」
開催日時:6/17(土)10:00-15:30
開催場所:亀城プラザ 4階 第4会議室
(茨城県土浦市中央2丁目16-4)
募集定員:20名程度
募集期間:4月10日~4月22日(土)
参加費:10,000円
研修講師:上原 久(Optim's-pt代表)
ホームページ:https://mitate.mystrikingly.com/
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今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。

自信がないという支援者

2023年04月11日 | 2020年研修予定


全国旅行支援も手伝って、富士山に出かけました。

今回は富士登山ではなく、山中湖畔の山頂(大平山)から富士山を眺めるコース。
標高は1295m。

通常のルートにないコースを選び、途中で登山道から外れそうになりながら、
山頂手前の急斜面を登ると....絶景!

冷たい風が吹く中、お湯を沸かしてカップラーメンに注ぐ。
待ちきれずに食べた結果、ぬるい仕上がり...。

それでも、山頂で食べるカップラーメンは、下界で食べるソレより、格別にうまい!

ガクガク震えなずら食べ、早々に下山したものの、中途半端にキツイ下りが続き、
さすがに飽きた。

時間短縮のため、またまた通常ルートから外れて道なき道を行く。
こういう時は、地図と磁石と勘に頼るしかない。

地図と磁石を「基礎データ」とすると、勘は「経験」にあたる。
これだけではダメで、気象条件や体力や気力という「環境」が加わる。
基礎データ・経験・環境が、頭の中でグルグル回り進むべきルートを決める。

後ろからついてくる連れは、鼻歌を歌いながら楽しんでくれているが、
山頂以外で空を見上げる余裕さえなかった私...。

山中湖のキラキラと一般道に出たときの安心感だけが記憶に残っている。
寒かった...。

さて、今回お届けするメルマガは以下の内容です。

---今回の内容--------------------------
【1】自信がない...という支援者
【2】自信をつける技術
【3】見立ての...事例検討会(集合研修)
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【1】自信がない...という支援者
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「自信がない...」という支援者は意外と多い。
自信は、無いよりあった方が良いが、ペーパードライバーのような根拠は、
実践に役立たない。(登山だと迷ったことにも気づかない)

紙で得た知識は、単に「知っている」という程度であって実践の裏付けにはならないからだ。

私が信頼するベテラン支援者は、自分の実践について、こう表現する。

「脳みそから血が出るくらい考えている」と。

この支援者は、20年以上のキャリアを持つ。
関係者は、彼女の話をこう呼んでいる。

「魂の語り」

脳みそから血を流すくらい考えた結果、彼女の「魂」と「実践」を、思考回路が繋ぐ。

そこに、真の実践が生まれ、事例が動く。
彼女はこれを、新人のころから続けている。

彼女がいう「血が出るくらい考える」とは、どういうことだろう。

「トライ」だけではダメ、「エラー」だけでもダメ。

「エラー」の後、「リトライ」に向かうまでの「思考」が重要なのでは...と最近思う。

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【2】自信をつける技術
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先日、ある大学のサッカーコーチの話を聴いた。
そのコーチは、コーチであり、スカウトマンでもある。

スカウトマンの彼が注目する点は次の2点。

・「どれだけ揺るぎない自信を持っているか..」
・「そのための努力ができるか...」

彼はあえて、「自信はスキルだ」という。
スキルとは、努力すれば身につくものである。

「自信」=自分を信じること。

いったい、どのような努力をすれば「自信」が身につくのだろうか...。

彼はこう続ける。
「スポーツに限らず、人生において一番大切なスキルは自信なのだ」と。

そんな彼の動画(15分弱)がある。
字幕を「日本語」に設定して、ぜひ観てほしい。

◆「自信というスキル(アイヴァン・ジョーゼフ)」
https://www.youtube.com/watch?v=w-HYZv6HzAs
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最後までご覧いただきありがとうございました。

見えないものを観る力

2023年04月08日 | 個別スーパービジョン
久々にこちらのアップです。

今回お届けする内容は次の通り。
お時間のある時にご笑読ください。

--お届けする内容--------------------------
【1】見えないものを観る力
【2】「現状⇒刺激⇒結果」を1セットにする
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【1】見えないものを観る力
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支援者は五感をフル稼働させながら「事例」を観察している。

「観察」というと、見えるものしか観ていない印象を与えるが、
「見えないもの」にも関心を向けている。

その代表的なものが、「におい」。
「におい」は、オシャレで身にまとうものもあれば、
いわゆる体臭や生活臭もある。
時には、「獣臭」的なものもあったりする。

臭い以外にも、「感じるもの」がある。
家庭訪問した際、室内に入った瞬間に感じるアノ感覚...。

これをどう表現すればよいか難しい。
室内に漂う「風」のようなもの。
「その家」ならではの、独特の空気感。
重く、湿った、どんよりとした肌感...。

センスの良い支援者は、「におい」や「風」に対しても、
観察眼を持っている。

事例の「語り」に傾注するのも重要だが、どのような空間の
中で事例が「語っているか」という視点も重要だ。

私の知る「エキスパートな支援者」には、「第六感」を使う支援が多い。
本人がそれを意識しているか否かは別として、見えないものに、
見えないもので対応している。

SV等で報告される事例には、そういう事例が多い。
ついつい見入って(聴き入って)しまう。

これらを記録に残すことは、非常に難しい。

けれど...、
エキスパートな支援者は、情景描写と口頭報告を上手に織り交ぜながら、
見事に伝えてくる。

すると事例のリアリティーが増し、SVもグッ!と深まる。
...実にお見事な事例報告なのです。


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【2】「現状⇒刺激⇒結果」を1セットにする
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エキスパートな支援者の報告を聴いていると、事例の状況や表情がリアルに、
そして生々しく伝わってくる。

抽象度の高い難しい言葉を使うことなく、平易な言葉で、
自分が感じたことを、「そのまま」に伝えてくる。
そこにはある種の原則があるような気がする...。

「現状⇒刺激⇒結果」...の「流れ」を語ること。

事象(現状)だけ...、刺激(支援)だけ、結果だけ、
という報告では「流れ」がつかめない。

何が(現状)、どうしたら(支援)、そうなった(結果)のか。
「流れ」を伝えることができれば、事例のリアリティーが増す。

聴き手が頭の中で事例をイメージするときには、必ず「流れ」を追っている。
「流れ」を追っているから、事例の「変化」が理解できるのだ。

だから、事例提供する際は、「聴き手に優しい報告」を意識すると良い。

けれど、事例提供に慣れていないと、テンパってしまう。
聴き手のことなど考える余裕がない。

そういう人は、上述したこれを自分の意識化に置いて、何度も反復練習すればよい。
事例提供に抵抗を感じている人は特に、自ら手を挙げて事例提供することを心がけて
みてほしい。

...ただし、「質の良い事例検討会」を選ぶこと。
ここを見誤ると、「2度と事例は出したくない!」
となってしまうので、事例検討の場は慎重に選ぶようにしたい。

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今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました。