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Tシャツとサンダルの候

岬巡り


週末はこんな所に出掛けた。



西鉄天神駅。

天神駅のとある窓口で、家内の用件を済ませるためだ。



コロナ自粛の効果なのだろう。

週末とは言え、極端に人が少ない。

私の知る天神駅とは、全く違う光景である。


さて、

私らと言えば、駅構内の用事にもかかわらず、車でここまで来ている。


何故か。


家内の手続きが済んだなら、その足で糸島まで行きたかったからだ。



ブイーーーン





白糸酒蔵。

去年の秋にここを訪れて以来、すっかりファンになってしまった。



「土日は酒蔵見学出来るみたい。看板に書いちゃるよ。」(家内)

「何ですと!」(私)


喜び勇んで、係りの女性に訊ねてみた。



「申し訳ありません。今は取りやめておりまして。」

「・・・だよね。そりゃそうだ。」



一向にかまわぬ。

元々酒を買うために、遥々ここまで来たのだから。


土蔵を改造した売店へ。



「えーっと、これとこれを下さい。」

「有難うございます。」


これで、私の要件完了である。

ではあるが、

さすがに糸島まで来て『酒だけ買って帰る』では、あんまりだろう。


「糸島半島をぐるっと回って帰ろうか。」




丁度昼時だ。

糸島と言えば、この季節は牡蠣焼きだ。

とある漁港に車を停めた。



10軒程の小屋には、それぞれ微妙に特色があり、私らも微妙に悩まねばならぬ。


「ここもよさそうだし、あっちもそそられるし。」(私)

「・・・微妙か。」(家内)



結局『みるくがき』のネーミングに微妙にほだされて、この小屋に入る事にした。




「いらっしゃいませー!何にしましょう?」

「微妙に何がお勧めかな?」

「微妙にこれですかね。」


てな会話はしてはいないが、店員が進めるお手軽セットにした。



「お待たせしました。牡蠣と栄螺です。」


オホ



「赤海老と帆立でーす。」


オホ、オホ


この他に、牡蠣飯と牡蠣汁がつく。



ワーイ!




先ずは牡蠣から。


ツルリン


濃厚!


みるくだろうと何だろうと、牡蠣が美味いのは決まってるのだ。



栄螺に、




帆立も。


1年ぶりの牡蠣焼き。

美味しゅうございました。



満腹になった所で、芥屋の大戸へ。




玄界灘に突き出た岬の突端がそれで、海蝕により強大な洞窟が出来ている。

・・・らしいが、

残念ながら海上からしか、それは見る事が出来ない。



展望台と書いてある。

トトロのトンネルを思わせる入り口だ。






トンネルを抜けると、




玄界灘が一望である。

ついでに芥屋の大戸、

・・・の後頭部も。



何を狙っているのだろう。

一羽の猛禽がずっと空を舞っていた。



更に赤口号は、岬を巡る。



二見ヶ浦。




大注連縄が張られた夫婦岩。




波が打ち寄せる砂浜では、



一人の少年が、しきりに何かをつついている。

近づいて、


「何しよっとね?」


と聞きたいところだが、ハッと思いとどまる。

昨今、むやみに人に近寄るのは、マナー違反なのだ。




ふとしたこんな瞬間にも、コロナの影響を思い知らされる今日この頃である。



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