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Tシャツとサンダルの候

ひとりぼっちで焚き火キャンプ

どうにもこうにも、焚き火がしたくなった。

炎の揺らぎを見ながら、ボーッとしていたい。

いや、普段でもボーッとはしてはいるが、

それとこれとは話は別である。


「2~3日出てくる。」(私)

「どうぞ、ご勝手に。」(家内)



てな訳で、こんな所にいる。

指宿エコキャンプ場。

おそらく九州本土で、一番暖かいキャンプ場だ。

休暇村指宿で受け付けを済ませ、早速サイト準備である。



諸々準備を終え、とっとと火を起こしたら、




まあ、こうなるわな。


グビグビ



このキャンプ場のすぐ近くに、知林ヶ島という無人島がある。

干潮時には砂州が現われ、キャンプ場から島まで歩いて渡れる。

酒ばかりかっくらっていても何だし。

取り敢えず、様子だけでも見てくるか。



ありゃ、砂州出来てるじゃん。

島の方へ歩を進めていくと、地元?の方から、

「時間切れです。今から島に行ったら戻れません。」


あちゃー、

ビール飲んでる場合じゃなかったよ。

ならば、温泉にでも入りに行くか。


  
ここは指宿、温泉なら、そこらじゅうにあるが、

一番近いのは、受付した休暇村指宿。

キャンプ場利用者は割引もある。



5時過ぎ、キャンプ場に戻ってきた。

この時間になっても誰もいないという事は、

どうやらこのキャンプ場利用者は、私一人のようだ。

更に付け加えると、オフシーズンの為、管理人すらいない。

完全無欠のひとりぼっちである。



一人宴会開始を始めるか。






七輪登場。

先ずは地鶏のモモ焼きから。



南国とは言え2月。

陽が落ちたら、結構冷えてくる。

焼酎はお湯割りだ。


広いキャンプ場に私一人。

大きなオナラをしようと、大声で歌おうと、誰憚る事もない。

何だかいい気分である。



いい気分になった私は、普段しないタイマー撮影などをやらかす始末。

不機嫌そうだが、これでも上機嫌なのだ。



誰もいないキャンプ場で、たった一人で自撮りするオヤジ。

さすがに恥ずかしくなってきた。


この二枚で止めておく。



地鶏の跡はソーセージなどを焼き、




メインディッシュの一人鴨鍋セット。

徹頭徹尾、七輪なのだ。



鴨鍋美味し!




うどん玉も入っている。

まことに親切である。



ついでに卵も落として、




ほへー、暖まるぜ。




とっぷりと陽が落ちてきた。

聞こえてくるのは潮騒の音と、風が揺らす梢の音ばかり。



酔っ払った。

いい潮時だ。



おやすみなさい。




翌日

キャンプ場近くを少し歩いてみた。



前日の知林ヶ島 。

砂州はすっかり消えている。



この辺りは戦時中、海軍の特攻基地があったらしい。



防空壕跡だろうか。




防空壕の脇に、高台へ続く石段があった。




そこには石碑がある。







石碑の付近以外、特攻基地の痕跡は殆ど残っていない。

あるのは菜の花が広がる、平和な風景ばかりである。

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