gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

「腱鞘炎がひどくて母乳をあげられない」

2022-02-05 14:24:45 | 日記

「腱鞘炎がひどくてつらい」

「抱っこをしたいのにできない」

「授乳が苦痛」

ママさんたちの多くが腱鞘炎を患っています。

きっとたくさん、赤ちゃんを抱いているんだと思います。

頑張り屋さんのママさんほど腱鞘炎になってしまうことが多いと感じます。

 

腱鞘炎がある場合の授乳は、手を使わない添い乳がおすすめです。

添い乳はコツがあって、吸わせ方、赤ちゃんの呼吸の確認の方法などを練習が必要です。

SIDSのリスクを減らすため、かけものの工夫や介添え者の存在も大切です。

抱っこひもを用いた授乳方法もあります。

 

腱鞘炎のせいで授乳をあきらめることはさみしいことです。

 


「乳腺炎になっちゃった」

2022-01-31 10:50:49 | 日記

「熱が出てしまった。おっぱいが赤くはれている。数日前から母乳の出が悪い。病院では診てもらえないから助けて。」

「乳房のしこりが取れず、痛い。乳腺炎だと思う。」

 

ここ数日、このような電話をいただきます。

希望する方には、訪問させていただき、排乳マッサージをします。

9:00~17:00 7000円交通費別途(平日)

17:00~23:00 10000円交通費別途(土日祝の9:00~23:00も)

23:00~9:00 20000円交通費別途(みなこまる子のシッター代金含むため)

 

腫れや痛みがあり炎症を起こしていると思われる部分の必要最低限のつまりだけ取るマッサージです。

首や背中や肩回りもほぐすことがあります。

痛みがそこまで強くない方は、時間をかけて、赤ちゃんの飲み方を工夫して、赤ちゃんにつまりを吸ってもらいます。

 

 

コロナのオミクロン株の拡大で、発熱者が多いため、大田区周辺では保健所、発熱外来、かかりつけ医に電話しても不通となることが多いと聞きます。

乳腺炎の自覚があり本人が多分そうだと確信していても、まずは発熱外来やPCR検査を進められてしまうそうです。

 

私たち助産師は医師ではないため、お会いしただけで、コロナかどうかは診断ができません。

しかし乳房を触らせていただくことや赤ちゃんのいつもの飲み方を診せていただくと乳腺炎かどうか予測できます。

(乳がんの可能性は常に考え、必要時は医師をご紹介します。)

(切開や抗生物質が必要と感じた場合も同様い医師をご紹介します。)

 

38.5℃以上の発熱を伴う乳腺炎もあります。

医療機関のひっ迫を防ぐため、発熱しているけれど、明らかに乳房に腫れや痛み、赤みがある方は私たち助産師に連絡するのも一つの手段かもしれません。

地域で働く私は、前線で働く医療機関のために、後方支援を頑張ります。

 

寒いこの時期乳腺炎が多発しますので、ぜひ温かくお過ごしください。

 


「乳房が透明だったらいいのに」

2021-10-30 11:50:00 | 日記

「乳房が透明だったらいいのに。」

一見よくわからないこの言葉、実は産後1ヶ月頃の産婦さんたちがよく言います。

嘘のようですが本当です。

 

「乳房が透明ならば、そこから分泌してくる母乳の流れや赤ちゃんがどの程度飲んでくれているかを可視的に把握できるから」だそうです。

その産婦さんたちはほとんどこうやっています。

実際にどれくらい出ているか知りたいし、自信もないため、母乳の前後で児の体重変化を測れる体重計を買って、なおかつ搾乳器で絞った母乳を、哺乳瓶で与えて、安心しています。ミルク缶に書かれている「この時期の平均哺乳量」とにらめっこして足りない分を計算し、ミルクで与えています。

朝顔の成長日記のように、事細かくノートやアプリに記録をすることで安心するタイプの産婦さんが多い気がしています。

 

助産師としては「時間があったら赤ちゃんとご自身の様子を観察してください」と伝えています。

大切なのはミルク缶と同じだけ飲ませる事ではありません。

あなただけの赤ちゃんに、あなただけから出る特注のおっぱいをいかに吸ってもらうかが大切です。

泣いたらあげるのではありません。

泣く前に赤ちゃんは何度も何度もあなたに、「おっぱい欲しい」のサインを出しています。

それに気付いてほしい。

スマホを見ながら、まだ飲ませる時間じゃないと判断していませんか?

 

そして、もっと自信を持ってください。

無事に赤ちゃんをはぐくみ、出産できたパワーが皆様にはあります。

ご自身のお体の変化を感じられるはずです。

赤ちゃんが泣いたら、自然と胸が張りませんか?

そのお乳を赤ちゃんに含ませたいと、体が自然に動きませんか?

その本能のままを、ぜひ、授乳に取り入れてみてください。

「3時間おきに、あげてください」という病院の指導はミルク授乳に限っての場合だけです。

(または医学的に特別な配慮を必要とする母児です。)

おっぱいは、いつでも、好きなだけ、含ませてあげてください。

 

 

あともう一つ。

おっぱいは溜まってから出すものではありません。

赤ちゃんの吸う刺激で、次々と作り出されるものです。

3時間経たないと、溜まらない気がしている方々は、上手におっぱいを含ませていない可能性が高いです。

 

分泌が低下する前に、母乳の希望が少しでもある方は、産後早めに助産師を呼んでください。

抱き方の工夫、含ませ方の工夫で、母乳栄養が続けられます。

待っていても乳房は透明になりません。

搾乳器での母乳を続けていたら、必ず分泌は低下します。

 

東京では助産師を呼ぶとおおむね7000円かかってしまいますが、その価値はあります。

だってミルク缶は、800g一つでだいたい2000円もするのですから。

 


「無痛分娩にしたいと言えない」

2021-10-30 11:50:00 | 日記

無痛分娩と聞くとどんなイメージが浮かびますか?

 

50代以上の方だと「事故がおこりやすい」「愛情が足りない」「母乳が出なくなる」イメージが多く、

 

40代以下の方だと「いきみにくい」「費用が高い」「楽だった」など、実体験や友人からの体験談を交えた言葉を聞きます。

 

今回は義母の立場にいる方からごお悩み相談があり、お話を聞きに行きました。

「お嫁さんが第二子を無痛分娩で産みたいと言っていると地方に住む息子から聞いた。」

「お嫁さんは、『今住んでいる地域では無痛分娩に理解をしてもらえない気がしている』と話している。」

「安全性さえ確保できていれば、義母としては何も言う立場ではない。」

「最近は無痛の方多いんですよね?」

「母性とか母乳とかに影響はないんですよね?」

「お嫁さん自身も無痛を選択するかで悩んでいる。」

といった内容だった。

 

コロナでなければ、義母としてお嫁さんの定期検診に付き添い出来たり、医療者と会う機会が多くあったはず。

息子である夫同伴の産前講習の機会も少ないため、すべての判断が産婦一人にゆだねられ、重圧を感じる方もいるだろう。

私はさきの義母にこう伝えた。

 

「いつの世も出産は大仕事で母子の命がかかっています。」

「100%安全な出産はないけれど、それは無痛であっても、麻酔を使わない出産であっても同じです。」

「痛みの経験と赤ちゃんへの愛着に関連はないです。」

「母乳育児に大切なのはお産後いかに早く母乳を赤ちゃんが吸ってくれるか、その後何回も吸わせることができるか、にかかっています。」

「無痛分娩は2016年では6.1%の割合です。欧米では70%以上とも言われます。赤ちゃんに影響はほとんどないと言われています。」

最近のお産の流れも含めて2時間くらい話し、そして一番最後にこう伝えました。

「お産はとてもデリケートでプライバシーが尊重されなくてはいけない話題なので、義母として『あなたの選択を尊重する。心から応援しているし、今後も全力でサポートしたい。』と今感じているその気持ちをそのままお嫁さんに伝えてみてはいかがでしょうか。」と。

 

義母の時代には少なかった無痛分娩に対し、この方は、柔軟に考えられているようでした。

何より義母の言葉の端々から、お嫁さんへの尊敬を愛情を感じました。

この方なら間違っても「無痛はダメ、子育て失格、だからミルクで育つ、うんぬん」などどお嫁さんに言わない方と確信しました。

このご家族に幸せな出産が訪れることを、心から祈っています。


「出るならば飲ませたい」

2021-10-30 11:50:00 | 日記

「母乳が出るならば赤ちゃんにあげたい。」

という言葉は妊婦さんと話している時によくうかがいます。

そしてそのあとは、たいていこのフレーズが付きます。

「預けるときに大変そうなので、母乳8:ミルク2の比率が目標です。」

 

こんな時私は妊婦さんに、以下のようにお伝えしています。

「多くの方が母乳はじゅうぶんに出ます。母乳がうまくいくコツは、抱き方と吸わせ方次第です。」と。

皆さんは必要以上に、乳房の大きさや乳頭の形に気を取られて悩んでいます。

あともう一点、「母乳ががうまくいくコツに、いかに早く、何回も赤ちゃんに吸ってもらえるか」です。

 

母乳を与えたい思いがあるのならば、「近さ、安さ、豪華な食事、設備の美しさ、エステ付き」のみで、産院を選ぶのではなく、「赤ちゃんは入院中どこで過ごすか。」「この病院は赤ちゃんにどのように、いつ、何を飲ませるか?」のリサーチがとても大切です。

 

産後乳腺炎で苦しんだり、母乳が増えなくてつらい思いをしないようにするには、妊娠中からの情報取集力が大切です。