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萩原みかの部屋

研修旅行記(慰問演奏会)

4月4日

この日もウィーンは快晴。2日間の充実したレッスンの後は老人ホームHaus Jedlersdorfへおじゃまして、演奏会を行わせていただきました。

ここで演奏会を行うのは2年前に大学のオーケストラ応援ツアー以来、2度目のこと。前回同様、ウィーン在住のKashiさんにご尽力いただきました。事前打ち合わせから当日の仕切りまで、学生のために労を惜しまず行動して下さり、本当にありがたいことです。

朝9時から全員合唱をする「さくらさくら」「ふるさとメドレー」を集中練習し、その後、30分ほどかけてバスで移動。現地に到着したのは11時頃でした。1時間ほど、出入りや立ち位置の確認を中心としたリハーサルを行い、その後はお楽しみの昼食タイム。

食堂へ移動し、スープ(2種からチョイス)・サラダ・メイン(魚又は肉)・ご飯又はジャガイモ、という盛沢山の内容がホームのご厚意で300円程度で食べられました。実は私は司会進行だけを行う予定だったのですが、急遽、全員合唱の2曲を指揮することになりました。このご馳走の満足感を、演奏に反映させるべく、心を込めて振ろうと思いました(笑)。

昼食後、入居者の皆さんや施設のスタッフが次々と会場にいらっしゃり、14時に開演。
最初に、施設長からの歓迎の挨拶をいただき、それを受けたT教授の挨拶は「日本が今、東日本大震災や原発事故で大変な状態にあり、国民が力を合わせて頑張っている中、研修旅行に来た。この激しい変化の中でも、私たちは元気で、母国の平安を祈りながら歌うので、その姿を見ていただきたい」という内容でした。挨拶を聞きながら胸が熱くなってしまいました。

挨拶に続き、いよいよ演奏開始です。
演奏したのは前述の2曲の他、赤トンボ、荒城の月、上を向いて歩こう、カントリーロードなどの名曲の数々。ソロやアンサンブルで披露しました。

お客様の中には、一緒に口ずさんで下さる方、涙を流している方もいらっしゃいました。私も、さくらさくらの演奏時には、美しい桜並木の情景が目に浮かび、思わず涙がこぼれ落ちそうになりました。

終演後は、施設の方々とカフェタイムと写真撮影。レッスンだけでなく、このような形で音楽を通して文化交流が行えたことは、学生達にとって貴重な体験となり、各々の心に深く刻まれた事と思います。

最後に、ホームの方が、「美しい日本は必ず復興出来る!」と力強く手を握りしめてくれた感覚が今でも残っています。

数々の感動とともに、できることから頑張ろう、と改めて感じさせられました。
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