12月17日から始まる氷室京介ライブ、
『KYOSUKE HIMURO SPECIAL GIGS THE BORDERLESS FROM BOφWY TO HIMURO』。
今回の12月限定ツアーは、
氷室京介50thアニバーサリーということで、
自身のキャリアを網羅したライブになるという。
網羅と言えば、BOφWY時代の曲、
そして今も尚進化し続けるソロ曲とあるわけだが、
キャリアというところに観点を向ければ、
もう一つのキーワードが存在することに気が付くだろう。
そう、
「COVER」というキャリアのことだ。
氷室がカバーした曲と言えば、
最近だとアルバム『IN THE MOOD』に収録されている、
「MISS MURDER」や「PAIN」が思い浮かぶ。
前者のミス・マダーは、ツアーやウォーター・エイド・ライブでも披露された。
拡声器を持ちながらデスボイスで叫ぶ氷室を見て、
やはり生のライブというものは歌を聴かせることも重要だけれど、
目視出来るクリエイトを構築していくのもまた重要だということを知らしめた、
そんなパフォーマンスとして記憶に残っているのではないだろうか。
一方、PAINに関しては未だ披露されたことがない。
このPAINという曲。
氷室がどういう意図でこの曲をカバーに選んだのか、その詳細は分からないが、
実に自分自身(氷室)を客観視している選曲だと俺は思った。
つまり、それは、氷室の声質に合ったベストチョイスだと言うことだ。
終始、楽器とハーモニーを交えているかのようなその声は、
オリジナルを完全コピーしたのにも関わらず、
ある意味でオリジナルを越えてしまった、、、
オリジナルには無かった心地好さを刷り込んだ、そんなカバーだったのではないかと。
楽器とハモレル声質。
まさにそれは以前にも語った、
「氷室の声は音」という例えに相応しいと言えるだろう。
冬の幕張から始まるKYOSUKE HIMURO SPECIAL GIGS。
果たして、PAIN(苦痛)という心地好さを、
生で感じることが出来るのだろうか。
そう、
寒さ凍る幕張の夜に、
一時の涼風が吹くことを願って。