2月1日という冬の季節に行われた、
武道館の「祭り」に参加してきた。
そう、TOMOYASU HOTEI 30th ANNIVERSARYライブだ。
まさに、祭りという名に相応しい、セットリストと演出だった。
既にツイッター等でご存じの方も多いかとは思うが、
前半のBOφWY祭りは圧巻だった。
誰が予想しただろうか。
一発目の「TEENAGE EMOTION」。
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布袋氏がMIXしたオープニングの「Greatest Guitar Medley」。
自身が歩んできた30年という道のりで作り上げた音の一部をMIXした、
布袋氏のセンスが光る極上のサウンドだ。
時計の針が19:00を指した頃とほぼ同時期にその音が流れ始める。
MIXされた曲が次々と変わる度に、
武道館は怒号のような歓声と歓喜に包まれた。
同時に、会場の照明が落ちぬまま流れたその音に、
ライブが始まったのか?という戸惑いを感じた人も多かったことだろう。
何か、ライブ前の粋な演出だと思った人も多かったのではないだろうか。
が、しばらくするとその照明は消え、
二酸化炭素の白煙が噴き出し始める。
そう、XのYOSHIKI氏が、ドラム・ソロで撒き散らすような、あの白煙だ。
そしてステージ中央の天井には、赤く巨大なリングが滑らかな弧を描くかのように回り始めた。
やがて、ステージサイドから噴射する白煙の中をくぐりならがら、
バンドメンバー、そして布袋氏が登場する。
そして会場に鳴り響いた音が・・・
「TEENAGE EMOTION」!!!
人というのは不思議な物で、
それを確実に知っているのに、
端からあり得ないと思っているその状況の中で、
目の前にそれを突き出されると、
一瞬脳が混乱するのである。
が、やがてその混乱は整理され、
目の前の物が何者だったのか判断出来た時、
そのボルテージは最高の域に達するのである。
この間、わずか数秒足らず。
数秒で人を支配する布袋氏が出したこのアイデア、、この計算は、
そこに存在した全ての人達を一瞬にして覚醒させただろう。
そして、その後に続く怒涛のようなBOφWY祭りを経て、
その祭り最後を〆たのが、
ここでも、まさかの、「COUDY HEART」。
そう、氷室京介・作詞作曲の、言わずとも知れたBOφWYの名曲だ。
これを演奏する前に布袋氏は言った。
「この曲は僕は歌えません。みんなで歌って。」
布袋氏が発したこの言葉が、、その言葉の意味が、
頭の中で回り続ける。
そして、ギターソロで、
堪えていた涙が溢れ出した。
そう、
その言葉の意味に、
俺なりの解釈を見出した結果の涙だということ。
歌い手、或いは演者と、
オーディエンスとは、
違うベクトルにあるだろう。
つまり、聴かせる側と聴く側。
しかし、時に、そのベクトルが同じ方向を向く時がある。
2011.2.1武道館。
布袋氏が演奏したCOUDY HEARTで、
あの時の武道館の全ての人が感じたことだろう。
そう、
そこにはいない、
あの人の姿を。
■2月1日の武道館のオープニングを飾ったMIX
『Greatest Guitar Medley』の着うたが、
2月1日22:00よりダウンロード開始!!!
BOφWY時代のイントロダクションやギターソロをMIXさせた、
まさに布袋氏のセンスが光るMIX!!!
『Greatest Guitar Medley』 itunesダウンロードはこちら
■2月1日発信!!!HOTEI NEW情報はこちら!!
http://www.hotei.com/index2.html
■プチレポート
・会場の殆どが拳を上げてクラウディーハートを歌う。
傷つけてばかりだったけど♪の節で約6回の拳上げでリズムを取る。
もちろん俺はそんな馬鹿な真似はしない。
・照明が圧巻。上から見下ろしたということもあるんだろうけど、
ステージの隅一杯(客席との対面)ギリギリに反射されたレーザー光線が、
天井や1F席、2F席の最前列の壁等に反射され、
「計算された光の芸術」を魅せられた。
・そのレーザー光線。マテリアルズの最後の畳みこみは圧巻だった。
コーラスで参加したJILL氏の存在感も凄かった。
・「ライブハウス武道館へ・・」を連呼!しかし「ようこそ」は言わない布袋氏。
オーディエンスがそれを叫ぶ!
・グッズのパンフレット。長蛇の列には並ぶ気がしないので、
俺には珍しくライブ終了後ダッシュで野外テントに向かうが、
既に売り切れ!メインアイテムならばもっと用意して欲しかった。
リストバンドその他も売り切れていた。
通販で買えるとは言え、凄く良いライブだったんだからあの場所で買いたかったのが本音だろう。
スタッフさん、いくらなんでも少なすぎましたよ。
10000冊は用意すべきだったのでは?
売れば売るほど赤字のお買い得アイテムだったのだろうか。
あのパンフレットを買えなかったことだけが心残り。
・初めて観る面白いギタープレイを観れた。
布袋氏はギターを首から下げているのだけれど、
そのギターはそのままにステージ横に斜めに立てかけてあるギターに手を回して弾くというプレイ。
(楽譜を立てかけるかのような細い棒の先にギターが固定されている。
まるでギターが浮いているかのようにも見える感じだった)
その様はまるで女性を後ろから抱きしめているかのような、
ギターに対する優しさ、愛情みたいな物を感じたプレイだった。
アコースティックとエレキギターの2種類があり、何度かその演出でギターを弾く。
とにかく色々なアイデアが詰まった最高のライブでした!