タバコと電話と手紙と列車と言うと、何のこと?と思われるかも知れませんが
ある年齢以上の方には、ハハ~ンと思い当たるところがあるかと思います。
かつて日本には、国の事業として郵政、国鉄、専売、電電という直轄事業を
行っていました。現在は、それぞれが郵便(ゆうちょ)、JR、JT、NTTと
名前を変え民間事業として運営されています。その中の専売公社と電電公社
が行っていた事業が、タバコと電話です。
競争相手が無く、独占的に行ってきた事業であり、利益が見込める事業なのに
何故、民間に売却したのでしょうか?
今となっては、タバコは鬼っ子扱いされ、喫煙できる場所がほとんど
無くなってきてます。電話は携帯電話となり、固定電話はどんどんと減少の
一途です。
早い段階で、事業を民間に移管することを決めた、国の事業担当者は
とても先見の明があったのですね。
タバコに関しては、肺がんの大きな要因となっていることが
世界中で危惧され、副流煙もその対象になり、規制されています。
しかしながら、日本で肺がんになった方が、長らくタバコを販売していた
日本政府を訴えたことは、無いようです。
そして電話に関しては、新規に電話を設置する場合には、電話加入権として
72、000円(金額は時代により変動しております)を支払わなければ、
設置できませんでした。
今では、インターネット電話や携帯電話となり、固定電話は殆ど
使われなくなっています。
そして、いつの間にか加入権の72、000円は、どの様な手続きにより
消滅してしまったのか分かりませんが、電話加入権は無くなってしまい
ました。
誰もそのことを問題にすることもないし、日本人は本当に争い事が嫌いな
国民なんだと思います。