絵の中の一人の女の子
絵の中で女の子は、いつもひとりぼっちだった
絵の中の女の子は、友達をいつも探していた
女の子は寂しくて泣いた
大きな声で泣いた
涙は枯れ果てて、女の子は寝てしまった
すると女の子の元に、小さな黄色い小鳥が飛んで来た
泣き声を聞いて、女の子に寄り添いたいと思ったのだ
少し遅れて、一匹のぬいぐるみのクマも女の子の声を聞き付けてやって来た
絵の仲間になって、寄り添いたいと思ったのだ
徐々に徐々に、そんな女の子の声を風の便りに聞いた絵の仲間達が、女の子の元にやって来た
「大丈夫?さみしくなぁい?」と言って駆けつけてくれた
絵の仲間が絵の仲間を呼び、多くの絵の仲間達を連れて来たのだ
絵の中の女の子は目が覚めて、多くの絵の仲間達がいる事に驚いた
「これが、本当の夢の世界ね。ありがとう」と女の子は言った
ひとりぽっちと寂しさから絵の中の女の子は、多くの絵の仲間達が出来た
心の繋がりで、皆んな絵の中の女の子の心を理解してくれていた
絵の中の一人の女の子から、この様に多くの絵の仲間達が紡ぎ出された
皆んな小さいけれど、かけがえのない仲間達はこうして生まれた