フルータリアンの備忘録

フルータリアンとは、果物を主食にしているベジタリアンのことです。人間は果食動物? 果食動物で死ぬ?

合成洗剤対策――体のデトックス作用を妨げないために

2020-07-05 | フルータリアンの実践
ローフードやフルータリアンの食生活を実践していると、体のデトックス作用が活発になります。
このデトックス作用を妨げないためにも、併せて"合成洗剤対策"を行うことをオススメします。

合成洗剤とは、石油から合成された合成界面活性剤を主成分とする洗浄剤のことで、
私たちが日常的に使用している洗濯用洗剤、台所用洗剤、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンドソープ、歯磨き粉などが該当します。
これら合成界面活性剤を、無添加の石けんや天然の泥に置き換えることで、体に接触する毒物を減らしていきます。

合成界面活性剤は自然界には存在しなかった物質で、約 60 年の浅い歴史しかありません。
この間、化学物質過敏症、アトピー、アレルギーのような健康被害およびさまざまな環境問題との関係が指摘されてきました。
合成洗剤の第一人者である坂下栄博士の著書『合成洗剤 買わない主義 使わない宣言』(メタモル出版) では、
メダカを使った恐ろしい実験が紹介されているので、以下簡単にまとめてみます。

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400ml の水が入ったガラス容器に数匹のメダカを泳がせ、その上から界面活性剤の原液をほんの 0.5 滴たらしました。
すると、早いものではたった 5 分で死に、20 分以内にすべてのメダカが死んでしまいました。
背中が折れるようにしてバタバタともがき苦しみながら死んでいきました。

それに対して、石けんを溶かした溶液のメダカは 120 分を超えても元気に泳ぎ回っていました。
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合成洗剤には、皮脂の脂を剥ぎ落として細胞膜を溶かす「乳化作用」と溶かされた細胞膜と細胞間を通過する「浸透作用」があります。
この「細胞膜を溶かす→細胞内に浸透する」作用を繰り返す過程で、細胞内のタンパク質を変性させ細胞を破壊していきます。
これがメダカが死んだ原因です。

また、合成洗剤のもう一つの特徴として「残留性、難分解性」があります。
石けんの場合、石けん液が下水に流れても、一日で生態系に還元され、最終的には二酸化炭素と水に分解されますが、
合成洗剤は分解されるのに何日もかかり、環境水中に長くとどまります。
この「残留性、難分解性」は、環境水中に限らず人間の体内においても同じで、肝臓の解毒機能にとって大きな負担となります。

毎日仕事でシャンプーをしている美容師さんの手荒れがひどいことは有名です。
一方、豆腐工場で豆腐づくりをしているスタッフの人たちは、手がきれいだといわれています。
同じ水仕事をみても、合成洗剤の毒性がわかります。

商品パッケージには様々な化学物質名が記載されていますが、基本的には「疑わしきは使用せず」というスタンスをとるのが望ましいと思います。
また、地球環境を守るためにも石けん生活を実践している人がたくさんいることを知ってほしいです。
私が使っている商品を以下に紹介します。

■歯磨き粉 ↓ 

「シャボン玉せっけんハミガキ」 シャボン玉石けん株式会社
発泡剤には純植物性無添加石けんが使われ、合成界面活性剤が使われていません。
私は、洗濯用洗剤もシャボン玉石けんのものを使用しています。
ホームページはいろいろ勉強になります。

■石けん(洗顔・洗髪)↓

「オレンジ&グレープフルーツお風呂のせっけん」 まるは油脂化学株式会社
植物油脂製の石けん素地にチンピ(みかんの皮粉末)とグレープフルーツエキスを加えた自然派石けん。
フルーティーでさわやかな香りが好きです。
合成界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、合成着色料、合成香料、形状安定化剤は使用されていません。

■ガスール(洗顔・洗髪)↓

モロッコで古来より伝統的に使用されてきた 100 パーセント天然の泥です。水に溶かしてから顔や髪に塗りつけます。
少し値が張るので、石けんをメインに使用した上でガスールを補助的に使っています。
石けんの洗髪だけだとパサパサ感が出るのですが、ガスールを取り入れることで髪がしっとりします。
ガスールで洗顔パックをすると、石けんだけでは取れない毛穴の奥の汚れが吸着されて気持ちが良いです。

■制汗剤 ↓

合成洗剤とは性質が異なりますが、制汗剤も天然素材のものを選択することができます。
天然アルム石(ミョウバン)100 パーセントの制汗剤を使っています。
アルム石は、古代ローマより使われてきた世界最古のデオドラントで、天然に存在する鉱物です。
塩化アルミニウム(汗腺を塞ぐ作用)や銀イオン(殺菌作用)など害が疑われる化学物質を含む制汗剤は避けた方が無難。

■お風呂やトイレなどの掃除 ↓

「暮らしの重曹せっけん泡スプレー」 ミヨシ石鹸
お風呂掃除などは、石けんパワーにさらに重曹を加えたクリーナーがオススメです。
成分は純石けん分と重曹のみ。
重曹は、酸性の汚れを中和する働きがあります。
油汚れや手垢、焦げ付きなどの汚れに効き目があり、消臭効果もあります。
研磨効果もあって、傷をつけずに汚れを落とすことができます。
コメント
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