フルータリアンの備忘録

フルータリアンとは、果物を主食にしているベジタリアンのことです。

生菜食主義の普及に貢献――霊的指導者サティヤ・サイ・ババ

2021-01-03 | 20 世紀に学ぶ
インドの霊的指導者サティヤ・サイ・ババ (1926 年 11 月~2011 年 4 月) は、20 世紀において、生菜食主義の普及に貢献した人物の一人かもしれません。

2011 年 4 月の葬儀では、世界中の要人・宗教関係者を含む 50 万人の参列者が集まり、国葬で葬儀が執り行われました。
インドで国葬されたのは、大統領など政治関係者を除けばマザー・テレサ以来であったことから、その影響力の大きさがわかります。

日本でも一時サイ・ババ ブームが起き、何もない手の中からビブーティと呼ばれる聖なる灰や腕時計・貴金属などを取り出してみせる「物質化現象」が特に話題になりました。
日本のテレビ番組では、半ば超能力者扱いで一面的な取り上げ方をされることが多く、
学校・病院の建設、水道設備の敷設などの慈善事業や、サイ・ババの思想そのものが知られることは少なかったように思います。

サイ・ババの思想で興味深い点は、食生活に関する言葉・指針を多く残しているところです。
例えば、こんな言葉があります。
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・骨を作るために、もっと人参を食べるべきです。

・ゴマの種子は動脈を清め、視力を向上させます。

(出典:『プラサード―食物に関する御言葉集―』142 ページ)
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具体的な食べ物が出てくるのが面白いと思います。
さらに興味深いことは、60 年前にサイ・ババが示唆していた食生活の科学的妥当性が今になって証明されているように見えることです。

食べ物に関する、サイ・ババの発言を集めた本『プラサード 第 2 版 食物に関する御言葉集』
(サティヤ・サイ・オーガニゼーション・ジャパン婦人部編、サティヤ・サイ出版協会訳、サティヤ・サイ出版協会、2007 年 6 月)
から、特に印象に残った 12 の言葉を紹介させていただきたいと思います。

[1] 現代人の心の中に潜む悪魔的傾向について
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食物は、人間の生命力、肉体、心、人格の主原因です。
肉体によって摂取される食物の大部分を占める粗大部分は、排泄物として体外に排出されます。
食物のわずかな部分を占める精妙な部分は、肉体に吸収されて、血液として循環します。
そして、ごくわずかな分量である、食物のもっとも精妙な部分が、心 (マナス、マインド) を作り上げます。
したがって心は、自分が摂取した食物を反映しています。
現代の我々の心の中の動物的・悪魔的な諸傾向は、自分の摂取する食物に起因するのです。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』40 ページ
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→ 菜食主義になってイライラすることが少なくなったという人は多いです。
食物は、精神の微細な動きに影響を及ぼしています。
現代にはびこる衝動的で無意味な暴力は、根本的には食生活に起因しているのかもしれません。

[2] なぜ動物たちは生まれてくるのか?
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人間が動物を殺すとき、その動物に苦しみや痛みや傷を与えます。
神はすべての生物に宿っているのですから、どうしてそのような苦しみを与えることができるのでしょう。
だれかが犬をたたくと、犬が悲鳴を上げることがあります。
犬が大きな苦痛を感じるからです。
それでは、殺されるときの苦しみはどれほど大きいでしょうか?
動物たちは、人間に食べられるために生まれて来たのではありません。
動物たちは、それぞれの生涯をこの世でまっとうするために生まれたのです。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』176 ページ
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→ サイ・ババは非菜食の家庭に生まれたのにもかかわらず、物心ついたときから肉を食べることを拒みました。
これは、少年時代に既に常人離れしていたことを示すエピソードの一つです。
そして 14 歳のとき、サソリに刺されて意識を失ったことがきっかけで、自らを聖者シルディ・サイ・ババの生まれ変わりであると宣言しました。

[3] 動物の命と植物の命は違う
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人々の中には、野菜や木にも命があるのだから野菜を切るのは暴力行為だ、と論じる者もいるかもしれません。
野菜や木にも命があることは確かです。
しかし、野菜や木には心 (マインド、マナス) がありません。
そのため、野菜や木が傷みを感じることはありません。
五つの鞘、つまり、食物の鞘、生気の鞘、心の鞘、知性の鞘、至福の鞘を備えているのは人間だけです。
心を持っている者は苦しみと喜びを体験します。
人、動物、鳥、虫には心が授けられていますが、木と野菜には授けられていません。
果実をもぐと樹液がにじみ出てくる木があります。
木から樹液が出るのは自然現象ですが、それを苦痛の涙と誤解している人たちもいます。
木は心の機能を備えていないため、傷みを感じることはありません。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』178~179 ページ
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→ 非菜食主義者の主張でよくあるのが「植物にも命があるのだからベジタリアンは矛盾している」というものです。
これに対してサイ・ババは、動物と植物は別であり同一視してはならないと言っています。
植物には傷みを感じる心 (マインド、マナス) がないからです。
動物に暴力が加えられたとき、その打撃は中枢神経系を経て脳に痛みとして伝達されます。
これは植物には見られない現象です。
また、リンゴの木から果実をもぎ取ったとしても、リンゴの木は死にません。

[4] ノン ベジタリアン フードの実害
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ノン ベジタリアン フードはガンをはじめとするさまざまな病気の原因です。
皆さんは、シンガポールやバーラタ (インド) の多くの人々は魚を食べているせいで有毒なバクテリアに感染している、
という記事を雑誌や新聞で読んだことがあるでしょう。
多くの人々はノン ベジタリアン フードは力をつけてくれるという間違った観念をもっていますが、
実際は、ノン ベジタリアン フードは健康を害します。
ノン ベジタリアン フードを摂ることでひとたび健康を損なったなら、
残りの人生を果実と塊茎を食べて森で暮らしても、決して元の健康状態には戻れないでしょう。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』164 ページ
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→ 菜食主義者はほぼすべての部位のガンにおいて、発症率が非菜食主義者よりも低いことがわかっています。
動物性食品は、植物性食品よりも食物連鎖の上位に位置するため、生物濃縮によって高濃度に汚染が蓄積している場合が多いです。

[5] 浄性の食事
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一方、健康は大きな財産であることを知る者は、サトウィック フード(浄性の食事)だけを摂ることに、たいへん気を使います。
生の食物、ナッツ、果物、発芽した豆類がベストです。
こうした食物を、少なくとも一食に、たとえば夕食時に、用いなさい。
それによって長寿は確実となります。
長寿に努めるのは、人類同胞に奉仕する手段としてその長い年月を利用するためです。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』297 ページ
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→ サイ・ババは、体と心と魂の健康のためには「浄性の食事」が必要だと言いました。
生の食物、ナッツ、果物、発芽した豆類。
生菜食主義を心がけている人たちにとってはお馴染みの食べ物です。

[6] 人間は 840 万分の 1 の例外である
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みずからの神性を発見する能力を与えられているのは人間だけです。
この点で食習慣は重要な役割を演じています。
地上の生物は 840 万種類ありますが、そのうち 839 万 9999 種類が虫や鳥や動物や獣などで、
自然界に神によって用意されたものを食べて生きており、概して病気にはかかりません。
この点で、人間は唯一の例外です。
人間は食欲の奴隷となり、スパイスを効かせて調理された種々の食物を特に喜んで食べていますが、
そのような食物が人間の寿命をどの程度縮めているかは全然知りません。
そのほかにぜひとも注意すべきことは、菜食の人々は病気にかかりにくいのに、
肉食主義者がかかる病気の数は多いという事実です。
理由は何でしょうか?
それは、肉食は人間の身体の必要と相容れないからです。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』145~146 ページ
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→ ローフードの考え方が示されています。
人間以外のすべての動物は、自然界の法則に従いローフードで生きています。
これは当たり前の法則ではありますが、人間の社会に住んでいると意識することもなく忘れてしまうようなことです。

[7] なぜ人間の世界には病気が蔓延しているのか?
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病気の主な原因は何ですか?
地球には種として分類された数億もの生き物が住んでおり、自然から確保した食物、自然によって供給されたものによって生きています。
人間だけがその例外です。
味覚や感覚を満足させるために、人間は、自然がもたらしてくれたものの構造や特性を変えて、煮たり、揚げたり、混ぜたりして、
生命力のない調合物を作っています。
鳥や獣はそのような破壊的な方法を用いません。
鳥や獣は、生のものを食べ、力を与えてくれる命のエキスを摂っています。
そのため、鳥や獣は、人間が自らにもたらしている多くの病気の犠牲になることがありません。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』296 ページ
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→ 不必要な調理により食べ物の栄養が壊れてしまうことを言っています。
私は、生菜食を実践しているうちに、コロッケやフライなどの揚げ物料理がもっとも苦手になりました。
今となっては、超高温で処理されたものを当たり前のように食べていた過去が不思議に感じられます。

[8] 食べ物の「生命力」を壊さない
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人間は、自然の状態にある生の食物を嫌う唯一の生き物です。
ほかの動物は皆、穀物、草、葉、新芽、果実など、食物をそのままの状態で食します。
人間は、舌や目や鼻の欲求を満たすために、茹でたり、揚げたり、溶かしたり、混ぜたり、
さまざまな調理法を用いています。
その結果、個々の栄養価は減らされるか破壊されています。
油で揚げられれば、種子は発芽しません。
これは「生命力」が除去された明白な証拠です。
こういったわけで、調理されていない発芽されたばかりの生の豆類が好ましいのです。
ナッツと果物も好ましいものです。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』292 ページ
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→ 火で調理された豆・種子は生命力を奪われ、もはや発芽することができません。
栄養面においては、酵素の死滅、およびビタミン・ミネラルの損傷を招きます。
ローフードや酵素といった概念が確立されていない時代に、発芽したばかりの豆類がベストであることを見抜いていたのはすごいことだと思います。

[9] 他を助け、決して傷つけないこと
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皆さんが肉を食べるので、多くの人々が動物を殺さなければなりません。
その動物が殺されるのは皆さんの責任です。
皆さんが肉を食べるから、動物たちが殺されるのです。
これは罪です。
罪のない動物たちを殺して食べるとは、何という罪なことでしょう。
皆さんは、大切なことを二つ知っておかなければなりません。
つねに助け、決して傷つけないことです。
私たちは、だれをも傷つけてはなりません。
これこそが真の人間的価値です。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』177 ページ
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→ サイ・ババが言う二つの大切なこと、「他を助けること」「決して傷つけないこと」は日々の食生活においても体現することができます。
動物性食品を食べないことによって、動物を殺さずに済むだけではなく、環境に対する負荷も減らすことができます。

[10] 医者と薬を過信しないこと
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しかし、今、人は錠剤と注射の時代に生きています。
健康は医者を通じて得られる、もしくは維持できる、などと信じてはなりません。
また、薬だけが健康を保証できるものと考えてもいけません。
もしもそうならば、人は皆、死んだりしないはずです。
さて、医者たちが、他人に与えたアドバイスに自ら従っているかどうかを調べてごらんなさい。
彼らは、自らアドバイスした「してはならない習慣」、まさにその犠牲者なのです!

『プラサード―食物に関する御言葉集―』152 ページ
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→ 「医学はすごい速度で進歩している」という楽観論の裏で現実に起こっていることは、
癌・糖尿病をはじめとする生活習慣病のさらなる蔓延です。
また、天文学的に増え続ける医療費によって、ますます財政は圧迫されています。
医者と薬を過信せず、自身の健康に対して責任を持つことが社会的にも求められていると思います。

[11] 果物のジュースと葉物野菜
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私たちの摂取する食べ物の中には神聖な力があります。
学生はだれもがバランスのとれた食事をしなければなりません。
オレンジジュース、トマトジュース、ライムジュース、リンゴジュースはとても健康によいものです。
葉野菜はビタミンも鉄も含んでいるので、高い栄養価があります。
肉体は健康であるべきです。
健康な肉体をもっていればどんな仕事も引き受けることができます。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』157 ページ
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→ 日本で生菜食を実践している人は圧倒的に少数派であり、中には一人孤独に続けている人もいると思います。
そんな人にこそ、このサイ・ババの言葉を知ってほしいと思います。
わかりやすく「とても健康によい」と言っています。

[12] ずっと同じ体重
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私は 68 歳です。信じようと信じまいと、私の体重は 14 歳のときからずっと 108 ポンド (約 49 キロ) ちょうどです。
109 ポンドに増えたこともなければ、107 ポンドに減ったこともありません。
この種のバランスと節度をもてば、皆さんも健康な生活を送ることができます。

『プラサード―食物に関する御言葉集―』160 ページ
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→ この言葉が印象に残ったのは、私もずっと同じ体重で安定しているからです。
身長は 170 cm で体重はずっと 55 kg です。
細身ではありますが、BMI の「痩せ」には届かないラインで安定するのが面白いところです。
ナチュラルハイジーンという健康科学では、「毒血症」「排泄の遅れ」という観点から体重の増減が説明されます。
これに関しては、別の機会に取り上げたいと思っています。
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日本のフルータリアンの特権とは?――冬でもローフード率を落とさない

2020-11-09 | フルータリアンの実践
世界中のフルータリアンが移住したいと思う国としては、熱帯地方が人気です。
私自身、タイがうらやましいと思うことがあります。
タイではマンゴーのジュースが安い値段で楽しめて、サラダにさえパパイヤが入っています。
しかし、日本で長年フルータリアンを実践していて、日本のフルータリアンならではの特権があることに気付きました。
そしてその恩恵は冬に訪れます。
その恩恵とはずばり「柿」と「みかん」です。

ローフードを実践している人で、冬になるとローフード率が下がってしまうという人がいますが、
柿とみかんを上手く取り入れることでローフード生活を充実させることができます。

■ 柿


柿は、そのほとんどが東アジアで栽培されているため、ヨーロッパやアフリカでは馴染みの薄い果物です。
近年のインバウンド熱の高まりに伴って、海外からの注目度も高まっています。
そのまま「KAKI」という呼び名で知られています。
日本では様々な品種の柿が豊富に楽しめます。
これは日本のフルータリアンならではの特権と言えるでしょう。

とくに熟れた柿は天然のゼリーです。
私は、ローフード生活を始めた頃、柿ばかりを食べていたら
お菓子・スイーツ類に対する欲求が消えるという経験をしました。
ベジタリアンやビーガンの人でも、砂糖入りのスイーツが辞められないという人は多いですが、
熟れた柿をゼリーだと思って楽しんでいるうちに、砂糖の人工的な甘みに違和感を感じるようになります。
(砂糖の害については、映画『あまくない砂糖の話』[DVD] の視聴をオススメします)

日本には「柿が赤くなると医者が青くなる」という言い伝えがありますが、
天文学的に医療費が膨れ上がる今こそ、この知恵を受け継いでいくべきでしょう。

■ みかん

日本では様々な都道府県でみかんが生産されており、秋から冬にかけて豊富に手に入ります。
みかんは、海外でも生産されていますが、日本ほどメジャーな果物ではありません。
このことは日本人の血液を調べると明らかになります。

日本人は「β-クリプトキサンチン」というカロテノイドの血中濃度が高く、逆に、みかんを食べない諸外国では β-クリプトキサンチンの血中濃度が低いことがわかっています。
みかんには、β-クリプトキサンチンが高濃度で含有されていて、糖尿病・肝機能異常症・脂質代謝異常・動脈硬化などの発症リスク低下との関係が明らかになっています。
さらに研究が進めば、日本人の健康とみかんとの関係が見直される日が来るかもしれません。

みかんは水分が多いので、ジュースに向いています。
私がよく作るのは、みかんと黒バナナのミックスジュースです。


まずは水分の多いみかんをミキサーにかけます。
次にバナナをミックスします。舌ざわりがトロトロの美味しいジュースが出来上がります ↓


ナチュラルハイジーンという健康科学では、酸味のある果物と甘い果物を混ぜ合わせるのは、食べ合わせが悪く消化に良くないと教えていますが、今のところ、特別な弊害は感じていません。
少なくとも、加熱食品を食べたときのような"消化の重さ"はありません。

少し値は張りますが、みかんとキウイ、みかんとパイナップルなどの組合せもオススメです (こちらは酸味のある果物同士の組合せであり、食べ合わせは悪くないとされています)。
慣れてきたら、食費を抑えるためにも箱買いを試してみるのもよいでしょう。

■ 冬にこそ風邪に対する抵抗力が高まり、冬にこそ肌がきれいになる

みかんのビタミン C 含有量が高いことはよく知られていて、100 g 中 35 mg のビタミン C が含まれます。
柿にいたってはその倍の、70 mg/100 g のビタミン C を含みます。
ビタミン C は体の免疫力を高める働きがあり、風邪やインフルエンザの予防に効果があることが知られています。
また、 強い抗酸化作用を持ち、美肌・美白の維持にも有効です。

柿とみかんを豊富に摂取しているローフーディストは、日本で最もビタミン C のレベルが高い人達であり、
最も風邪をひきにくい人達だと思われます。
私自身の体験で言うと、風邪をひくのは 3~4 年に一度という頻度に落ち着いています。

私は関西地方に住んでいるので、和歌山と奈良の柿 (都道府県別の収穫量 1 位・2 位)、和歌山のみかん (都道府県別の収穫量 1 位) から多大な恩恵を受けています。
日本のフルータリアンならではの特権を楽しみながら、冬でもローフード率を落とさないように心がけたいと思っています。
コメント (2)
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近代食は先住民族の歯を破壊してきた――虫歯の真の原因とは?

2020-09-17 | 20 世紀に学ぶ
前回の記事では 1930 年代に実施された猫の実験を取り上げましたが、今回は、同時期の 1930 年代に実施された、先住民族の歯の調査について振り返ります。
調査を行ったウェストン・プライス博士の専門は歯学であり、世界中の 14 種族の食事内容と歯の健康状態が調査されることになりました。
この調査が興味深いのは、同じ先住民族でも、伝統的な食事を守っている地域もあれば、近代食の流入が進んでいる地域もあるという点です。
ちょうど時代的にも、近代食が世界中に広がり始めた時期であり、近代食が先住民族の歯にどのような影響を与えるかをみる上でも絶好のタイミングだったと言えます。

調査の結果と考察は、
『食生活と身体の退化―先住民の伝統食と近代食その身体への驚くべき影響』(ウェストン・A. プライス (著), 片山 恒夫 (翻訳), 出版社:恒志会)
というタイトルで書籍化され、現在では栄養学の古典的名著と呼ばれています。
歯科医療の NPO 団体「恒志会」のホームページから購入することができます。
虫歯を考える上で重要なことは、虫歯が栄養学の問題であることをまずはしっかりと認識することです。
口腔内の衛生面だけに着目するのではなく、全身の栄養状態が歯や骨の〝強さ〟にどう関係しているかについても考察するべきです。

21 世紀に生きる私たちは、先住民族の虫歯のない歯、きれいな歯並び、力強い顎と骨格を直接見ることはもうできないでしょう。
食のグローバル化が徹底的に進み、外部から食品を輸入せずに独自の食生活を守り続けている先住民族は消えてしまったからです。
そういう意味でも、本著は人類が引き継いでいくべき遺産となるでしょう。
500 ページを超える大著ですが、調査結果を簡単にまとめてみたいと思います。

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■ スイスのレッチェンタール

周囲が急峻な山岳地帯に囲まれているため、外部の世界との交流がなかった地域。

食事内容:主食のライ麦、酪農製品、週に一度の肉類、ジャガイモなど。夏には野菜も食べる。

この地域の子供たちの歯を調べたところ、歯 100 本あたり 2, 3 本しか虫歯がなかった。
しかし、ここから少しだけ離れた地域 (ここでもライ麦と酪農製品を常食) で、近代的な食品を取り入れている集団では、歯 100 本あたり、20.2 本の虫歯が見つかった。
ここでいう近代的な食品とは、精白されたパン、多量の砂糖、缶詰製品のこと。
最近埋葬された人の歯だけが、腐食して穴だらけだったり、失われていたりした。

■ ゲール族(外ヘブリディーズ諸島)

食事内容:魚類、カラス麦に大麦を少し混ぜたものをペーストにした食物、少量の野菜

成長期にある子供の歯は、ほぼ完璧といってよく、虫歯にかかったことのある歯の割合は、100 本中 1.3 本。
しかし、近代化している地域では、子供たちの虫歯の割合は、100 本中 32.4 本だった。
近代化した地域では、精白された小麦粉、缶詰の野菜、砂糖、ジャム、マーマレードなどの近代食品が出回っていた。

■ エスキモー(アラスカ地方)

食事内容:鮭、鮭の卵、アザラシの油、貯蔵された海藻・緑草・果実

クスクオキム川流域に住むいろいろな集団を調べた結果、原地の食物だけを食べていた 72 人では、2138 本の歯のうち、わずか 2 本、つまり 0.09%しか虫歯がなかった。
しかし、同地域で近代食を取り入れている 81 人では、2254 本の歯のうち、394 本、つまり 13%が虫歯にかかっていた。この数字は、原地食だけの場合に比べると、144 倍に相当。
他のさまざまな地域でも同じ傾向が見られた。
また、缶詰などの近代食を採用した世代では、顔かたちや歯列弓が著しく変形している者が多い。鼻孔が小さくて、口でしか呼吸できない者もいる。
近代文明と接触するようになってから、アラスカに住むエスキモーの人口は急激に減少した。

■ 北米インディアン

食事内容:鹿の肉、鮮魚や干物、魚の卵、少量の野菜など。

87 人の歯、合計 2464 本を調べたが、虫歯にかかったことのある歯は 1 本もなく、腐蝕した形跡のある歯が 4 本見つかっただけで、数字に直すとたった 0.16%であった。
しかし、白人の食物の接点であるテレグラフ・クリークでは、虫歯の割合は 25.5%にも達し、川を下ってアラスカの最前線の町にやってくると、虫歯は 40%にまで増加した。
虫歯の増加とともに結核になる者も増え、虫歯と結核には確かな相関関係が見られた。結核で死ぬ者が多く、インディアンの死亡率に多大な影響を与えている。
近代食を常食するようになったインディアンでは、子供の代になって顔や歯列弓の形に著しい変化が見られた。

■ ポリネシア人(ハワイ諸島、サモア諸島など)

食事内容:各種貝類を含む海産物、タロいもなど。

最も孤立した地域に住み、原地食だけで生活している集団では、虫歯の罹患率は 0.6%だったが、
精白小麦、砂糖、缶詰などの輸入食品を摂取している集団では、33.4%になった。

■ メラネシア人(ニューカレドニア、フィジー諸島)

原地の食物だけで生活している人々では、虫歯の罹患率は 0.14%だったが、輸入食品を利用している集団では 26%だった。
その土地で取れる食物の摂取が大幅に減り、逆に、精白小麦粉・砂糖・甘味料添加食品・缶詰・精白米などが増えると虫歯の罹患率が一気に上昇する。
近代食を取り入れた親から生まれた世代では、顔の形や歯列弓の形に著しい変化が見られた。
自殺の唯一の理由が、「虫歯による耐えがたい痛み」となった。

■ アフリカ諸民族

マサイ族のように、肉やミルクなどの動物性食品を主食とする民族もいれば、キクユ族・キアンブ族のように、サツマイモ・コーン・豆・バナナなどの植物性食品を主食とする民族もいる。
どの民族でも、原地食だけで生活している場合は、虫歯の罹患率が低かった。
しかし、コーヒー農園で働き、精白小麦粉・砂糖・精白米・缶詰などの輸入食品を支給されていた人々は、ひどい虫歯にかかっていた。

■ オーストラリア原住民

政府の与える近代的食品を摂取している原住民ほど虫歯が蔓延している。

■ トレス海峡諸島(オーストラリア北方の島々)

海の幸に恵まれ、タロいも、バナナ、パパイア、プラムなどの植物も豊富に生育している肥沃な島々。
近代食品が流入する以前に生まれた人々には、歯列弓の異常は全く見られなかった。
しかし、政府直営店が設置された島や、輸入食品を利用してきた島に住む人々には、歯列弓の異常が多く見られた。

■ マオリ族(ニュージーランド)

世界の先住民族の中でも、虫歯に対する抵抗力が最も強く、白人文明の影響を受ける前は、虫歯の割合は 1 万本に 1 本という低さだった。
原地の食物を食べなくなり、精白小麦粉、甘味食品、シロップ、缶詰などの近代食を食べ出すと、ひどい虫歯に悩まされるようになった。

■ ペルーの古代文明人

1276 個の頭蓋骨を調査したところ、近代人によく見られる歯並びの悪さは見られなかった。

■ ペルー・インディアン

近代化した集団において、虫歯に対する低い免疫、および歯列弓の変形が見られた。

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・虫歯の原因の本質はどこにあるか?

私たちが虫歯の原因について考えるとき、どのような食べ物が歯に付着して、それがどれだけ滞留し、それがどれだけ虫歯菌の繁殖につながったかという観点で考えることが多いように思います。
フルータリアンは果物を多く食べるので虫歯になると思っている人が少なくないのも、この考え方がベースにあるためでしょう。
しかし、この考え方では先住民族の歯に虫歯がない理由を説明することはできません。
先住民族は、現代人のように頻繁に歯磨きをするわけではないからです。
虫歯だけではなく、歯列弓や顎、顔の骨格の形成にも悪影響が見られたことから、全身の栄養状態が密接に関係していると考えるのが自然です。
近代食は骨の維持・形成に必要なビタミンやミネラルが食品加工過程で著しく損傷しており、それが全身の栄養不足を引き起こしたと、プライス博士は推測しています。
つまり、虫歯は、口の中の衛生状態の問題というよりは、もっとトータルな栄養学上の問題であるということです。  
精白小麦や砂糖などの近代食は、カロリーだけは与えてくれますが、ビタミンやミネラルは十分に与えてくれません。
食べ物を加工することで保存性と流通性が向上しましたが、その代償として、ビタミンやミネラルを犠牲にしたわけです。

プライス博士の食生活調査は、歯の写真も多く掲載されていて、加工食品の恐ろしさを改めて教えてくれるものです。
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料理はどこまで必要か?そもそも必要か?――家事労働からの解放

2020-08-17 | フルータリアンのメモ
半分私の想像なのですが、フルータリアン男と相性の良い異性のタイプは、ずばり「料理が苦手な女性」です。
これに関しては、世間一般男性とは全く反対です。
「フライパンなんてもったことないわ」と面倒くさそうに言えたら立派かもしれません。
なぜかというと、フルータリアンの世界ではそもそも料理をする必要がないからです。
私の場合、果物をカットするナイフと生ジュースを作るためのミキサーぐらいしか調理器具を使いません。

主婦業は大変とはよくいいますが、掃除・洗濯・料理とある中で何が一番大変かというと「料理」だと思います。
私が知っているある主婦の方は、以下のルーチンを毎日繰り返しています。
・朝早く起床後、家族全員分の朝ご飯を準備。そして、家族全員分のお弁当 (お昼ご飯) を準備。

・食器の片付けと食器洗い。その後、出社。

・仕事から帰宅後、家族全員の夜ご飯を準備。

・食器の片付けと食器洗い

仕事をこなしながら、このルーチンを毎日繰り返すのは本当に大変だと思います。
特に、日本のお母さんたちが作る手の凝ったお弁当を見て、大抵の外国人はびっくりします。
海外のお弁当は、もっと簡易的でシンプルであることが多いです。

フルータリアンの世界では、この家事労働の煩わしさから解放されます。
単に果物の皮を剥いて食べるだけのことも多いし、お皿を使ったとしてもあまり汚れないので食器洗いが楽です。
余った時間を自分の好きなことに使うことができます。
ミニマリスト的な価値観とも相性が良いでしょう。
三食のうち一食をフルーツ食にするだけでもだいぶ負担が減ります。

とはいえ、料理という行為を否定しているわけではありません。
料理をして相手をもてなすというのは、どの人間社会においても基本的なこと。
実は、フルータリアンの世界にも豊かな料理の可能性が開かれています。
一つ目は「フルーツカッティング」、二つ目は「スムージー&ジュース」の世界です。

■ フルーツカッティングの世界
・平野泰三著『フルーツカッティング』講談社

著者の平野さんの肩書きは「フルーツアーティスト」ですが、フルーツカッティングはまさにアートの世界です。
私はこの本を眺めているだけなのですが、フルーツカッティングが少しでも出来たらきっと人から喜ばれます。
フルーツカッティングを駆使したフルーツ料理を提供してくれるベジタリアン レストランがあれば行ってみたいのですが、
そのようなお店はほとんどありません。ベジタリアン レストランでさえ、果物は脇役のデザート扱いなのが少し残念です。
というわけで、私はベジタリアン レストランをほとんど利用していません。
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■ スムージー&ジュースの世界
・白鳥早奈英[監修]・大越郷子[料理]『食べ合わせ 健康スムージー&ジュース 100』朝日新聞出版

これに関しては様々なレシピ本が出ているので、自分のお気に入りを見つけるのがよいでしょう。
栄養・効能面について詳しく解説されているものがオススメです。ジュースを作っているうちに知識も身につきます。
私が十数年前にローフードを始めたときは、10 万円を超えるような高価な低速回転ミキサーを使用しているローフーディストがけっこういたのですが、今では安い値段で高品質なミキサーが手に入るようになりました。
日本は、海外に比べるとまだまだジュースバーが少ないです。ローフードやフルータリアンに関心を持つ人が増えれば、ジュースバーも増えるし、健康な人が増えると思います。
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20 世紀に世界一の長寿民族であったフンザ人は、"燃料の乏しい"地域に住んでいました。
そのような地域に住んだら、私たちが常識と信じている「料理」はどうなるか、私たちの健康状態はどうなるか、想像してみるのも面白いと思います。
1930 年代に行われたフンザ人の食生活調査についてまとめた本『健康の輪――病気知らずのフンザの食と農』(著者:G.T.レンチ、出版社: 日本有機農業研究会) には、以下のような記載があります。
・「野菜は、特に燃料が乏しいという理由で、生で食べられる場合は生で食べている。彼らは、生の若いトウモロコシ、若葉、人参、カブが好物で、豆類は、まるで鮮度を崇拝するかのように、発芽させて食べたり、双葉 (first green) を食べたりする。、、、」(141 ページ)
・「フンザの食事の大きな特徴は、果物を食べる量が多く、夏には新鮮な物を、他の季節は乾燥した物を、それだけで食べたり小麦のケーキに入れて摂ることだ。フンザにはたくさん果物があり、家畜でさえ、果物食になっており、ロバ、牛、山羊が、落ちた桑の実を食べている。犬も果物を食べていて、、、」(31 ページ)

フンザ村では天日干しのあんず (アプリコット) が有名ですが、乾燥あんず作りを一度体験してみたいものです。
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合成洗剤対策――体のデトックス作用を妨げないために

2020-07-05 | フルータリアンの実践
ローフードやフルータリアンの食生活を実践していると、体のデトックス作用が活発になります。
このデトックス作用を妨げないためにも、併せて"合成洗剤対策"を行うことをオススメします。

合成洗剤とは、石油から合成された合成界面活性剤を主成分とする洗浄剤のことで、
私たちが日常的に使用している洗濯用洗剤、台所用洗剤、シャンプー、リンス、ボディーソープ、ハンドソープ、歯磨き粉などが該当します。
これら合成界面活性剤を、無添加の石けんや天然の泥に置き換えることで、体に接触する毒物を減らしていきます。

合成界面活性剤は自然界には存在しなかった物質で、約 60 年の浅い歴史しかありません。
この間、化学物質過敏症、アトピー、アレルギーのような健康被害およびさまざまな環境問題との関係が指摘されてきました。
合成洗剤の第一人者である坂下栄博士の著書『合成洗剤 買わない主義 使わない宣言』(メタモル出版) では、
メダカを使った恐ろしい実験が紹介されているので、以下簡単にまとめてみます。

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400ml の水が入ったガラス容器に数匹のメダカを泳がせ、その上から界面活性剤の原液をほんの 0.5 滴たらしました。
すると、早いものではたった 5 分で死に、20 分以内にすべてのメダカが死んでしまいました。
背中が折れるようにしてバタバタともがき苦しみながら死んでいきました。

それに対して、石けんを溶かした溶液のメダカは 120 分を超えても元気に泳ぎ回っていました。
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合成洗剤には、皮脂の脂を剥ぎ落として細胞膜を溶かす「乳化作用」と溶かされた細胞膜と細胞間を通過する「浸透作用」があります。
この「細胞膜を溶かす→細胞内に浸透する」作用を繰り返す過程で、細胞内のタンパク質を変性させ細胞を破壊していきます。
これがメダカが死んだ原因です。

また、合成洗剤のもう一つの特徴として「残留性、難分解性」があります。
石けんの場合、石けん液が下水に流れても、一日で生態系に還元され、最終的には二酸化炭素と水に分解されますが、
合成洗剤は分解されるのに何日もかかり、環境水中に長くとどまります。
この「残留性、難分解性」は、環境水中に限らず人間の体内においても同じで、肝臓の解毒機能にとって大きな負担となります。

毎日仕事でシャンプーをしている美容師さんの手荒れがひどいことは有名です。
一方、豆腐工場で豆腐づくりをしているスタッフの人たちは、手がきれいだといわれています。
同じ水仕事をみても、合成洗剤の毒性がわかります。

商品パッケージには様々な化学物質名が記載されていますが、基本的には「疑わしきは使用せず」というスタンスをとるのが望ましいと思います。
また、地球環境を守るためにも石けん生活を実践している人がたくさんいることを知ってほしいです。
私が使っている商品を以下に紹介します。

■歯磨き粉 ↓ 

「シャボン玉せっけんハミガキ」 シャボン玉石けん株式会社
発泡剤には純植物性無添加石けんが使われ、合成界面活性剤が使われていません。
私は、洗濯用洗剤もシャボン玉石けんのものを使用しています。
ホームページはいろいろ勉強になります。

■石けん(洗顔・洗髪)↓

「オレンジ&グレープフルーツお風呂のせっけん」 まるは油脂化学株式会社
植物油脂製の石けん素地にチンピ(みかんの皮粉末)とグレープフルーツエキスを加えた自然派石けん。
フルーティーでさわやかな香りが好きです。
合成界面活性剤、防腐剤、酸化防止剤、合成着色料、合成香料、形状安定化剤は使用されていません。

■ガスール(洗顔・洗髪)↓

モロッコで古来より伝統的に使用されてきた 100 パーセント天然の泥です。水に溶かしてから顔や髪に塗りつけます。
少し値が張るので、石けんをメインに使用した上でガスールを補助的に使っています。
石けんの洗髪だけだとパサパサ感が出るのですが、ガスールを取り入れることで髪がしっとりします。
ガスールで洗顔パックをすると、石けんだけでは取れない毛穴の奥の汚れが吸着されて気持ちが良いです。

■制汗剤 ↓

合成洗剤とは性質が異なりますが、制汗剤も天然素材のものを選択することができます。
天然アルム石(ミョウバン)100 パーセントの制汗剤を使っています。
アルム石は、古代ローマより使われてきた世界最古のデオドラントで、天然に存在する鉱物です。
塩化アルミニウム(汗腺を塞ぐ作用)や銀イオン(殺菌作用)など害が疑われる化学物質を含む制汗剤は避けた方が無難。

■お風呂やトイレなどの掃除 ↓

「暮らしの重曹せっけん泡スプレー」 ミヨシ石鹸
お風呂掃除などは、石けんパワーにさらに重曹を加えたクリーナーがオススメです。
成分は純石けん分と重曹のみ。
重曹は、酸性の汚れを中和する働きがあります。
油汚れや手垢、焦げ付きなどの汚れに効き目があり、消臭効果もあります。
研磨効果もあって、傷をつけずに汚れを落とすことができます。
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