ヒッキー、yo! goo!

給付金の手紙が来た。Youは何しにウチに？　申請のお知らせに。「必ず」って書いてあるけど、
まだ開封せずほったらかす。お金に余裕がある風を装うせめてものプライド。ビバ・ブルジョア。まだジョロキア。
すぐ送ったら担当者がてんてこ舞いになったりしないかな。って考えるのは一瞬で明日には投函。メイビー。

全部寄付します。ウソ。何か高いもん買って経済回します。ウソ。っていうか無理。ごまめの歯ぎしり（意味違う）。
多分特に意識することもなく、いつの間にか日々の暮らしに消えていく確定の予定調和。人類の進歩。万博万歳。
図に乗ってエンゲル係数上げないよう小注意。でも一回すきやばし次郎行く暴挙も推挙。給付金半分減るけど。

ちょっと値の張る文房具買うのもいいかも。欲しくても手が出なかったのはある。
例えば、Orobiancoの「MISTRAL」。イタリアの雑貨メーカーのシャーペン。
一回だけ会った素敵な人が使ってて、つい手元をガン見したくらい一目惚れしたシャーペン。
仕事中でどこのメーカーか聞けず、メッチャ検索して探し当てた。でも何となく筆記用具に三千円も出せなかった。
五百円でお釣りがくる三菱のクルトガで充分だったし、買ってもクルトガのように酷使出来ない気がしたから。
何か恐れ多くて鼻の下に乗せて遊べなさそうってのもちょっとあった。これを普段使いに出来る普段じゃないプロレタリアート。
そんなこんなでコンビニで売ってない文房具を、コンビニで買うみたいにヒョイってゲット出来なかったってわけ。
でも今だからわかる。ユーミンと小田さんと財津さんにもらった勇気で、これを使いこなす普段に変えてしまえばいいんだと。

てなわけで、これを買う楽しみが、自粛で知らないうちに増えてた憂鬱気分を消してくれた。
フランスのローヌ川沿いに地中海に向かって吹き下ろす、冷たく乾燥した強い北風「MISTRAL」のように。