今宵も『どたばたファミリー』の第43話からで、このセリフを選んでみました。このセリフは…
ハヨンはカン監督とウンソンが同じグループでロケハンに向かうのを阻止するため、わざわざロケハンと同じ日に別の大事な契約の日を変更して監督がロケハンに行けなくすることまでしたのですが、カン監督は契約が終わるや否やウンソンのところへ行ってしまいました。この様子にハヨンは、監督はウンソンしかみていないの、と苛立ちを募らせました。更に帰宅してから2人に電話をしますが、どちらにもつながらず、2人で何をしているのか、と激怒したハヨンは、果物の用意ができた、と知らせにきたガラムに八つ当りしました。子どものクセに生意気だ、とまで言いましたから、ガラムは知らせに行っただけなのに大叔母さんに怒鳴られた、と泣きながら居間に駆け込んだため家は大騒ぎになり、ハヨンは屋台へ飲みに出てしまいました。
ところが屋台で監督が病院へ運ばれた電話を受けたハヨンは病院へ向かい、監督の母親であるジョンエに気に入られたことで、気分を一転させ、一夜明けると八つ当りしたことをガラムに謝罪しました。そしてなんでも望みを叶えてあげる、欲しいものがあればなんでも買ってあげる、と言いました。するとガラムは、ぼくは大叔母さんに幸せになって欲しい、と答えましたからハヨンもそばにいたハヨンの義姉のジンシルは驚かされました。その際ガラムが言った言葉がこのセリフになります。
そしてガラムを送り出した後ジンシルはハヨンに、
「時には子どもの話が正しいこともある。」
と声をかけたのでした。
キレる老人という言葉が出てきたのはもう一昔前の話なんでしょうが、本来なら若い世代がキレるのをたしなめるのが年長者の役割りだったところ今は老いも若きも関係なくキレまくっています。結局これはガラムの言う通りなら、キレる人物が不幸せなせいなんでしょう。
ハヨンは監督が自分になびかないどころか、ハヨンが自分より劣っていると思い込んでいるウンソンに監督がどんどんのめり込んでいくので苛立ちを募らせています。その様子をガラムはちゃんと見ていたのですね。
このドラマも早や中盤に入り、序盤では単にどたばたしていただけのところ、監督が好きな女であるウンソンに、監督を好きな女であるハヨンが嫌がらせをする話が目立つようになり、面白さの質が変わってきました。これからがますます楽しみです。