今日は『火の鳥(2020年版)』からこのセリフにしました。この日セリフは…
ある日会長の右腕であるソン室長がジョンインの元を訪れて、ある書類入った封筒を手渡しました。不審を抱いたジョンインが取り出た書類は、極秘文書の「人員整理対策文書」だったのです。そしてその書類に目を通したジョンインが言ったのが今日のセリフになります。
この言葉のあとジョンインは、「なぜソン室長は僕と手を組もうと?」と尋ねました。するとソン室長は「企業家の中で哲学を持つ人は珍しい、そういう人になって欲しいからです。」と答えました
。
父親である会長が、いわゆるワンマン経営者で血も涙もない冷徹な人物であるのに対して
息子のジョンインは、情を持った人物として描かれています。ジョンインが渡された書類には、不当に解雇した社員の情報が載っており、これが公になると会社は大打撃を被りますから、ソン室長は会長に対して裏切り行為を働いたことになりますから、一見義理を欠いて実利を取ったようにも見えますが、視野を広げるてみれば、自分の利益を捨てて道義的責任を果たそうと振る舞うあたりは、さすがは本国のドラマだけあって、勧善懲悪、事必帰正の精神が生きていますね。