予定通り、今宵は『あなたはひどいです』からこのセリフにしました。このセリフは…
ヘダンはソンファンからの警告も提案も無視して、ヒョンジュンに手紙に関する情報を話し、怒ったヒョンジュンはソンファンを非難しました。その後ソンファンはジナに、自分を裏切るとはいい度胸だ、と話ました。だから腹黒い女だと言ったでしょう、と言ったジナは、ヘダンを潰して、と、ソンファンに頼みました。しかしソンファンは、そんなことをしたら自分が威信を失う、と反対しました。しかしジナは、このままだと怖いものがなく欲のないヘダンにやられる、とソンファンに忠告しました。その時、ジナが言った言葉の意味がわからなかったソンファンが怪訝な顔をしたため、ジナが更に続けたのがこの言葉になります。
いたんですね!断れない位の大きな贈り物を断るような人が笑
ヘダンは以前ジナと言い争っている時に、たまたま通りかかった一番下の妹が2人を避けた車によって命を落とした為、ジナへの復讐だけで生きています。その為、誰がどんな甘い言葉をかけようともなびくことはないわけです。
無欲な人を手なずけるのが難しいことでの有名な話では、西行と猫の銀盃の話があります。昔、流鏑馬について西行から教授された源頼朝が、褒美として猫の銀盃を西行に送ったものの、西行は何らその銀盃を必要とせず、頼朝の邸宅を出ると、門前で遊んでいた子供たちに渡したという話です。この話は、漱石の『猫』でも、価値観の相違の例話の中に出てきますね。
このようにジナの言うとおり、欲の無い人をマニュアル通りに手なずけようとしても無理な訳ですが、それにしても、頼朝の時代の日本であった話の内容が、何百年も後の海の向こうのしかもマクチャンドラマに現れるというのは面白いですね。