「幸せが崩れたとき、初めて法の必要性に気付きます。」byキム・ユリ(イ・セヨン扮)、弁護士
今宵は、今朝のカレンダーでお話した通り、予想もしなかったことが身の回りに起きたとき、人はどんなことを感じるか、その一例をこのセリフでご紹介します。『ルール通りに愛して』第1話に出てくるこのセリフは…
儲けどころか、赤字さえだしてしまう社会的弱者専門の弁護士ユリは、所属していた利益優先の法律事務所を辞めて、ローカフェを開こうと考えていました。そうすれば、もっと気楽に法律相談ができると考えたからです。これにはユリなりの理由がありました。ユリが高校生の時、ユリの父親は職場の事故で突然亡くなります。ところが、被害者であるはずの父親は、従業員から、現場監督の立場でありながら、アルコール好きという証言がなされ、加害者にされてしまったのです。ユリは、この時きちんと法的に準備していれば、と悔やみました。そんなユリが、インタビュー形式で進む劇中で視聴者に向けて語った言葉になります。
このドラマの特長は、演者があたかも自分に取材に来たインタビュアーの問いかけに応じるような形のシーンがあることです。これによって視聴者は、ドラマであることを忘れて、実際のエピソードのように感じて、一層没入感を高めることができるため、効果的です。このユリの会話のシーンもその中の一つですが、それにしてもこれは考えさせられるセリフですね。確かに、普段法律で生計を立ててる人ならともかく、普通は法律のことなど意識しませんよね。ところが、経験された方は分かると思いますが、楽しいドライブ中に車をぶつけた、とか、もっと深刻に、離婚するとか、今までの平和が崩れた瞬間から、法律に絡まれることになりますから。