通算777個目とフィーバーな今宵は(笑)、『ルビーの指環』からこのセリフにしました。このセリフは…
ある晩ギョンミンがセラの部屋に入ると、セラが横になって顔をしかめながら本を読んでいたのでギョンミンが、寝ないのか?、と訊ねると、セラは、頭を冷やすために読書していた、と言って起き上がりました。セラが読んでいた本は、オーストリアの哲学者、ウィトゲンシュタインの本だっため、ギョンミンは、自分はさっぱりわからなかったから見直した、とセラに言うと、セラは、そこが魅力だ、いくら読んでも理解できない、頭の痛い時はこうした文章がいい、よく眠れる、と言いました。ここで、ギョンミンは話を変えて、昼間に会社で起こった問題を持ち出し、困っているなら手を貸す、と言いました。セラは一旦これを断ったものの、ねえギョンミン、と頼み事があるように声をかけましたからギョンミンは、何かして欲しい?、訊ねました。しかしセラはまたも、いや、何でもない、と言って話をさえぎり、次に持ち出してきたのがこの言葉になります。
この言葉に不審を覚えたギョンミンは、どういうことか?と、訊ねましたが、セラは、はっきりしたら話す、と言ってはぐらかしてしまいました。
管理人は不勉強な上に、哲学なんて言葉を聞くだけで足りないアタマは拒否しますから、学生時代に哲学を勉強したことも習ったこともありません。なので、こんな哲学者がほんとにいるのか?、と半信半疑で調べてみましたら、実際にいましたし、この言葉もありましたから、ひっくり返りました。いくらマクチャンドラマがなんでもありドラマだとはいえ、哲学を修めた人ならいざ知らず、衆生の大半は知らないような哲学者のことばを引っ張り出してくるとは。また、セラ兄妹は2人ともこれを知っていて会話が成り立つ設定になっています。
今までも幾度となく、どれだけ勉強してるのか、と、驚くセリフがありましたが、今回は驚きを通りこして、呆れてしまいました。多分、このドラマを見なかったら知らないまま過ごしていたとおもいます。
このように、セリフは予想もしなかった知識、それもそれなりのレベルの知識を与えてくれますから、セリフコレクションは止められません。お金では買えない充足感を得ることができますので(笑)
そういうわけで格安で知的財産を増やすことができます『名セリフに学ぶblog』(笑)、明日も是非ご覧ください。