川喜多 喬 著
法政大学 教授
A5判/512頁/3200円+税/同友館
BOOK REVIEW―人事パーソンへオススメの新刊
■法政大学経営学部で教鞭を執りつつ、同大学大学院の人材育成研究所長を務めている著者の川喜多氏は、中小?中堅企業の経営者に直接インタビューして事例研究を行う活動を20年以上も積み重ね、過去には年50社もの企業を訪問されていたとのこと。本書は、その事例研究の歩みの集大成とも言える一冊だ。
■本編の第2章は、優れた経営行動と人材開発を実践している16社の事例研究。他の章は、人材や経営そのものが「元気」さを発揮している企業かクラークス ナタリーの学びの解説が中心だが、とにかく実名?匿名で登場する企業の数が半端ではない。その一つひとつから浮かぶ「元気」さの源は、大企業に比べれば採用も厳しく経営の基盤も弱い、それでも経営と社員の距離感がごく近い中堅?中小企業ならではの考え?強み?工夫から生み出されていることがよく分かる。
■「元気な中小企業」というと経営や施策の奇抜さ?ユニークさがすぐ思い浮かぶかも知れない。確かに大企業ではマネできない例もあるが、求める目的?結果は企業規模が違えど大差はない。「世間の目にユニークな策を取る企業は、人材育成の基本中の基本に忠実であろうとし、それを企業の特殊事情に応用したにすぎないことが多い」と著者は語る。
■他社と似通った制度を一歩進めるために、中小企業から良さを学んで冒険しようとする大企業。自社なり、バラバラの取り組みを進めてきて、基本をきちんと実践することが冒険的にもなっている中小企業。どちらにとっても、「元気」さを生み出すヒントはさほど遠くないところにあるのかもしれない。
元気な中堅企業の人材マネジメント
内容紹介
大企業に劣らない、すばらしい人材育成、人材マネジメントを実践している元気な中堅?中小企業を紹介。また、そうした事例から、人材育成ひいては企業経営にとって大切なものは何かを追究する。
法政大学 教授
A5判/512頁/3200円+税/同友館
BOOK REVIEW―人事パーソンへオススメの新刊
■法政大学経営学部で教鞭を執りつつ、同大学大学院の人材育成研究所長を務めている著者の川喜多氏は、中小?中堅企業の経営者に直接インタビューして事例研究を行う活動を20年以上も積み重ね、過去には年50社もの企業を訪問されていたとのこと。本書は、その事例研究の歩みの集大成とも言える一冊だ。
■本編の第2章は、優れた経営行動と人材開発を実践している16社の事例研究。他の章は、人材や経営そのものが「元気」さを発揮している企業かクラークス ナタリーの学びの解説が中心だが、とにかく実名?匿名で登場する企業の数が半端ではない。その一つひとつから浮かぶ「元気」さの源は、大企業に比べれば採用も厳しく経営の基盤も弱い、それでも経営と社員の距離感がごく近い中堅?中小企業ならではの考え?強み?工夫から生み出されていることがよく分かる。
■「元気な中小企業」というと経営や施策の奇抜さ?ユニークさがすぐ思い浮かぶかも知れない。確かに大企業ではマネできない例もあるが、求める目的?結果は企業規模が違えど大差はない。「世間の目にユニークな策を取る企業は、人材育成の基本中の基本に忠実であろうとし、それを企業の特殊事情に応用したにすぎないことが多い」と著者は語る。
■他社と似通った制度を一歩進めるために、中小企業から良さを学んで冒険しようとする大企業。自社なり、バラバラの取り組みを進めてきて、基本をきちんと実践することが冒険的にもなっている中小企業。どちらにとっても、「元気」さを生み出すヒントはさほど遠くないところにあるのかもしれない。
元気な中堅企業の人材マネジメント
内容紹介
大企業に劣らない、すばらしい人材育成、人材マネジメントを実践している元気な中堅?中小企業を紹介。また、そうした事例から、人材育成ひいては企業経営にとって大切なものは何かを追究する。