Maxのブログ

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敦賀原発活断層問題について

2012-11-21 20:00:11 | 日記

今日(11月21日)NHKのクローズアップ現代で大飯原発の問題をやっていた。

「活断層」について、学識経験者と言われる人が集まって、議論が出ないのはなぜか?電力会社の息がかかっている学者とそうでない学者の対立なのだろうか?

私は、活断層地図が売り出され、これが安全な土地かどうかの材料に使われていると聞いて、大変不審に感じていた。そもそも「活断層」という定義は、科学的審査に絶えうるものなのか?根拠となるべき科学的定義があり、基準となる調査・検査方法が確立しており、それによれば誰が判定しても同じ判定が下せるものか?どうもそうでないため、国民が注視する。判定会議で結論が出せないのではないか?

「活断層」地震原因説が疑問なので、自分なりに、地質学、地盤工学、地球物理学などの本を読んで見たが、結局のところ、日本列島の成立過程についての定説がないためではないか、と考えるようになった。そのうち、丸善で本を漁っていたら、面白そうな本に出会った。泊次郎著「プレートテクトニクスの拒絶と受容」がそれだ。

戦後のGHQの後押しによる民主化運動が地質学会にも大きな影響を与え、その学会体制が続いたために、「プレートテクトニクス」の受容が欧米に比べ10年以上遅れ、そのため一時は世界トップクラスだった地震学も世界に取り残されたという。

このため、ちょっと古い地質学などで、日本列島のなりたちについて学習しようとしても、納得できる説明がない。何億年前東アジアはどういう地形で、それがプレートの動きによってどう変わってきたのか?昔は大陸と地続きだったというが、いつからどういう風に日本海ができていったのか?日本列島の個々の島の形は、どういう形からどういうふうに変わってきたのか?ちゃんと書かれている本は、不勉強ながら出会えない。

現在、ネットに出ているプレート境界に線も微妙に違っていて、特に、北米プレートとユーラシアプレートの境界が不明確で、その過去の動きも不明確だ。なかには、点線で表示してあるものも見受けられる。

以前は、「地向斜造山論」が唱えられ、これに基づく「Japanese Islans」が定説となっていたわけだが、これが否定された今、日本列島の成立・変化を正確に記述したものが求められる。プレートテクトニクスによる付加体は、日本列島のどこからどこまでなのか、全部なのか?それの理解なくして、これが「断層」なのか「地すべり」なのか、という結論はだせまい。

「活断層」への最初の疑問は、産総研が発表しているものだけなのかどうか?だった。10万年なり30万年前の断層の痕跡が現在はっきりと確認できる場所は少ない。都市部など、地形が改変され、表面が舗装と建築物で覆い尽くされている場所、その後の火山噴出物で厚く被われているところなど確認は困難だ。「活断層地図」に表示されているのは、数分の1と考えるできだろう。

電力会社や政府に利害を持たない科学者の、客観的な審査基準が確立されなければ、安全な割れ目かどうかという判断はできないだろう。



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