図書館の新着本のコーナー。目にとまった本を手にした。
アンソニー・ドーア 「シェル・コレクター」 新潮社
表紙は綺麗な貝が図鑑のようにいくつも印刷されている。貝蒐集家
のエッセイだろうか。
「異界」に「この世」がぶつかり、「この世」に「異界」がぶつか
り、共鳴して、「幻想」から作品という「現実」が生まれる。
誕生は難産だ。この短編集の一作一作を読むのにおそろしく時間が
かかる。べつに深遠・ . . . 本文を読む
自分の回想を楽しむために記したものです。お読みいただいても、
何も面白いことは書いてありません。
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衛星2「心の旅」(再)はもう始まっていた。
急遽、チャンネルを合わせた。新聞の番組欄には題名は記されてい
なかった。内容は事前には分からなかった。
画面に南の島で調理をしている場面が現れた。咄嗟に、ビデオの録
画のスイッチを押した。 . . . 本文を読む
水槽の川エビが、知らぬ間に飛び出し、死んでいた。
失恋したのか。世を果無んだのか。
数日後、また一匹干涸びて死んでいた。
そうか、夫婦心中だったのか。
また、数日後、やや小さめのエビが死んでいた。
まさか。一家心中とは。
まとまって死んでくれたら、かき揚げ天ぷらにした
のに。
死に様は、食欲をそそる干しエビだった。 . . . 本文を読む
むかし会社の同僚とエロ映画鑑賞会を催した。
入社間もなくのころ。濃厚なのを数本観て、頭がカッカッしている。
いや上下がカッカッしている。処理してくれる相手もいな。とても
そのまま、家に帰れるような状態ではない。
下戸で酒で発散することもできない。夜風にあたって頭を冷やすし
かない。
新宿の街をぷらぷらすることにした。三越の前を駅に向かって歩い
ていた。夜10時を過ぎていたであろうか。通りはそ . . . 本文を読む
セックス・カンセラーと聞いて、「私も、俺も悩みあるんだ 相談に
のって欲しい」なんて、勢い込まないでくださいね。
残念ながら、人間さまは相談にのってもらえません。動物さまだけ。
オリヴィア・ジャドソン著
「ドクター・タチアナの男と女の生物学講座」光文社
な~んだ、「立ち穴」だなんて、怪し気な底上げ際物トンデモ本じゃ
ないのなんておっしゃらないでくださいね。
とんでもございません。私の与太 . . . 本文を読む
高齢化社会、太郎の街でも不随の老人が多く目につく。
歩き始めた子供が「オイチニ オイチニ」と母親に両手を引かれ歩行
練習をするように、よぼよぼの老人が息子に手を引かれ、公園の遊歩
道を登っていく。登り終えるまでに日が暮れる、亀の歩みよりまだ遅
い。息絶え絶えだ。
傍から見ていて、見るに耐えない哀れな姿だ。いまさら筋力をつけて
どうするというのだ。死出の旅立ちのためとでもいうのか。ときどき
息子 . . . 本文を読む
饑餓状態は続いた。もう手近な細身女をものにするしかない。
大柄女以上に感性が合わない。そんなことは言っていられない。
息子は腹が減って、涎を出しはじめている。
声を掛けると、素直に着いてきた。痩せたタイプは決断力があり、
見かけによらず、性的にも大胆だ。
ホテルまでの途中、
「わたし 大人のオモチャが欲しいの」
と、とんでもないことを言った。独り身で夜な夜な悶えているの
だろうか。それと . . . 本文を読む
二人はいつも連れ立って現れた。
大柄でごつい体躯の女と、細身で小柄な女。二人ともとりたてて
不細工というわけではないが、私の好みではなく、食指がうごか
なかった。
だが、饑餓状態がつづけば、どうのこうの贅沢はいっていられな
くなってきた。空腹でお腹がグウグウ鳴いている。
大女を押し倒すのも一興と、チャンスを見つけ声をかけた。どう
にか連れ込みホテルの前までは着いてきた。そこで彼女の決意が
ぐ . . . 本文を読む
ホールにラストダンスの曲が流れた。照明はムードを盛り上げる
ように次第に暗くなり、そして真っ暗に。
私はパートナーのスカートをまくり、パンティーのなかに、そーっ
と手を入れた。淫毛ごとお◯◯こを鷲掴みにし揉んだ。男冥利と
はこのこと。
夢ごこちだった。暗闇で「別れの曲」を聴きながら、女を抱き締
め、手はお◯◯こに。この世にこれ以上の夢ごこちがあるだろう
か。
パートナーは田舎のオバサン然 . . . 本文を読む
2004ー6ー21「早漏対策会議」の英文の不明個所が
解りました。
gooBlogの「英語通!? 翻訳コーディネーターぼやき日記」
に質問しましたところ、ご親切にDarren Botting先生から、
特別無料で下記のご返事をいただきました。ありがとうござ
いました。これでやっと胸のつかえが降りました。フェミニ
ストの発言からの引用では、日本人には難しかったですね。
「男のいない女とは・・」とネ . . . 本文を読む