Ⅰ Ⅱ Ⅲ Ⅳ Ⅴ Ⅵ
GeorgeがJerryのアパートに来ています。
しかし、この二人、いつも一緒にいますよね。The Outingでは、二人はゲイ・カップルだと誤解されるんですが、SEINFELDをずっと観てると、これだけいつも一緒にくっついていれば誤解されても仕方がないんじゃないかと思えてくる…。だって、食事はいつも一緒だし、遊ぶのも一緒。Jerryがツアーに行く時なんて、Georgeもくっついてきて二人でツインの部屋に泊まっているし…
ま、それは横に置いとくとしても、男性は基本的には男性同士でいるのが好きなんだと言われますが、やっぱそんなもんなのかな?(実際にはJerryとJasonはあまり仲が良くないみたいですね。Paul SimonとArt Garfunkelの不仲が有名なのと同様…ま、この二人ほどではないんだろうけどね)
さて、今朝は二人とも気が立ってる。「インスタント・コーヒーしかない!」とか「お前、僕の靴下をはいてるだろ!?それは僕のだ!」「違う!僕のだ!」とか…ま、欲求不満がたまりにたまってるんだな。わざとらしい芝居が笑える。
で、お互い我に返るんです。
JERRY: What are we doing here..
(僕たちなにやってんだ?)
GEORGE: ..Oh boy. (やれやれ…)
JERRY: This is ridiculous. (馬鹿みたい!)
GEORGE: Do you believe this? We're fighting. We're fighting.
(信じられないよね。僕たちケンカしてるぜ、ケンカ。)
JERRY: I haven't been myself lately. I've been snapping at everybody.
(ここんとこ、どうかしてるんだ。ずっと人に当り散らしている。)
GEORGE: Me too. I've been yelling at strangers on the street.
(僕もさ。道で知らない人に怒鳴ったりしてるんだよ。)
そりゃ、単にアブナイ人じゃないの??
そこへElaineが「神妙な」顔でやってくるんです。
ELAINE: Hello..
で、バッグからお札を取り出して…
えええ~っ!
GEORGE: You caved?! (落ちたのか?)
JERRY: It's over? (終わったの?)
GEORGE: You're out? (脱落か?)
JERRY: Ohh-my-God. The Queen is dead.
(大変だ。女王陛下崩御だ。)
GEORGE: I figured you'd cruise. At least through the Spring.
(君なら持たせられると思ってたのに。少なくとも春ぐらいまではね。)
JERRY: What happened? (どうしたんだよ?)
ELAINE: It was..uh.. John-John.
(つまり…ケネディ坊やよ…)
JERRY AND GEORGE: Ohhhhh.. John-John.
(なるほーど、ケネディ坊やね。)
ELAINE: …yesterday, he told Joyce, the aerobics teacher, that he wants to meet me outside here at nine o' clock tonight.
(昨日、彼、エアロビクス・インストラクターのJoyceに、私と今夜の9時にここの前で会いたいと言ったんだって。)
JERRY: Why outside here?
(なんでここ?)
ELAINE: Because he think I live here. Remember when we shared a cab, and he dropped me off out in front? He's picking me up.
(彼は私がここの住人だと思っているのよ。ほら、私たちが一緒にタクシーで帰ってきたとき、ここの前で私が降りたでしょ。今日は彼がここに迎えに来てくれるの。)
JERRY: Alright, Costanza - it's just you and me.
(さぁ、Costanza。僕とお前だな。)
GEORGE: And then, there were two.
(これで二人になった。)
ELAINE: Elaine Benes Kennedy Junior..
{↑将来の名前を言ってるつもり…}
あのねぇ
わたくし、ここのシーンが一番衝撃的でしたよ!!(笑)Kramerが番組開始後6分ぐらいで脱落しても何とも思いませんでしたけどね。これはちょっと…だいたい、こういう題材に「女性」が関わってくるなんて、いかにもそっち系のものならともかく…。Elaine役のJuliaも台本を読んで「えっ?女性で…!!」と驚いたと言っています。でも、Elaineが絡んできたことで、筋書きとして完成度の高いものになったとLarryは語ります。確かにそれは言える。
とにかく、このエピソードのベスト・パフォーマンス賞はJuliaだと思いますよ。また、このシーンが、Elaineにしては珍しく、髪を後ろでスッキリまとめ、パンツスーツという「ボーイッシュ」なファッションになっているのも、これまたよく考えられているんじゃないでしょうか。ここのシーンが、いつものElaineのようなフェミニンな雰囲気であったなら、観ている側にかなりの抵抗感を与えてしまっただろうと思う。なんかいい加減な(?)ところも多いSEINFELDだけど、キメなきゃいけないところは、しっかり計算の上でキメてくれるからいいんだろうね。
さて、その夜。
Jerryのアパート。Marlaといい雰囲気になっています。
そう、Jerryが今付き合ってるのはMarla。彼女はヴァージン。でも、ついに「心の準備ができたわ」というMarla。(その言い方が、あまりに板についてるのが何とも…)Marlaの役も、リアルなヴァージンの雰囲気の女優だったら面白くなかったと思いますよ。
MARLA: I know how difficult this must have been for you.
(あなたには大変な思いをさせたでしょうね。)
JERRY: You don't know the half of it.
(いやー、もう半分の話のほうが大変でサー!)
MARLA: What do you mean?
(どういうことなの?)
Marlaのこの What do you mean?があまりに挑発的(?)なんです。
その頃、Elaineはアパートの前でJFKジュニアを待っていました。
再び、Jerryの部屋に切り替わります。
MARLA: Contest?! A contest! This is what you do with your friends?
(我慢比べですって?なにそれ?あなたは友だちとそういうことやってるのね?!)
JERRY: No, it was just a bet. I mean, it actually started with George and his mother-
(いや、単なる賭けでさ。要するに、コトの始まりはGeorgeがおふくろさんに…)
MARLA: I don't want to hear another word. And to think how close I came to you being the one! I must have been out of my mind.
(これ以上何も聞きたくないわよ。あなたと深い仲になろうとしていたなんて!私ってどうかしていたんだわ!)
Marlaは部屋を出ていく。
怒ってJerryの部屋から出て行った女性、何人目???
Jerryは「ま、いいか」って即座に気分を切り替え、ヌーディスト見物席に向かいます。
Marlaはアパートの前でElaineに会い、声をかけられるのですが…
MARLA: I don't want to have anything to do with you or your perverted friends. Ooohh, get away from me! You're horrible. Horrible! All of you!
(あなたやあなたの異常な仲間と関わりあいになりたくないわ!いやよ、あっちへ行って!あなたたちは汚らわしい!!)
この You're horrible. Horrible! All of you! はイギリス人がよく口にする…と、音声解説のJerry Seinfeldは言っています。うん、Jerryのcommentaryは面白いですよね。さすがに「言葉」を仕事にしている人ならではの着眼点。全てのエピソードの解説をやってほしたかった。
ElaineがJerryの部屋にやって来ます。
ELAINE: What happened? (何があったの?)
JERRY: I told her about the contest.
(我慢比べのことを言ったのさ。)
ELAINE: Ohh. Boy, she's a whack-o.
(ええっ?彼女にそれを言っちゃまずいわ。)
そこへGeorgeがやってきて、Elaineに「あれっ?ケネディと一緒じゃなかったの?」と意外そうに尋ねます。
ELAINE: He didn't show. (来なかったのよ。)
GEORGE: Yeah, he did. (いや、来ただろ。)
ELAINE: What? He's - He's out there? Oh, my God. I-I gotta go, I gotta go..
(何ですって?彼は外で待ってるの?うわっ!行かなきゃ。)
GEORGE: No, no, no. He just left.
(いやいや、彼は行ってしまったよ。)
ELAINE: What? (えっ?)
GEORGE: Yeah, he was talking to Marla.
(ああ、彼はMarlaと話してた。)
JERRY: Marla?
GEORGE: Yeah, I think, you know, she was, like, crying, and he was consoling her, and then, she, uh, just got into his car, and they just drove away.
(なんか、彼女は泣いてるみたいで、で、彼が慰めていて、そして、なんつうか、彼女が彼の車に乗り込んで、そのまま車は走り去ったのさ。)
ELAINE: He left with Marla, the virgin?
(彼はヴァージン・マーラ(Marla)と立ち去ったの?)
あらら…
三人が呆然と外を見ると、なんと向かいのアパートのヌーディストの部屋にKramerがいるを発見するのでした。彼は三人に気付いて手を振っているらしい…
さて、その夜のシーン。
Jerry & George もぞもぞ寝付かれない様子。
Elaine 爆睡
Kramer ヌーディストのお姉さんとお休み中
で、Marlaは「誰か」と一緒でOhh, John. That was wonderful.と感動しているのでした…
MarlaとこのJohnはこの後も交際は続きました。少なくとも、第4シーズンの終わりまでは。
結局、この我慢比べで最後まで残ったのは誰なのか?
真実はまだまだ明かされません。
このエピソードを観て、一番怒るのはJFKジュニアじゃないかと思うんですけど、(いや、マジで)John F Kennedy juniorサイドは最後までノー・コメントだったそうです。(怒らなかったんでしょうかね…)
Juliaは彼がどう思ったか訊いてみたかったと言っていました。
fin
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