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And This Is Not Elf Land

Metal GuruⅠ

20世紀の謎T.Rexの再評価って何??

なんか、NHK番組のような副題をつけてしまいました。

9月16日は、イギリスのロック・グループT.Rexを率いていたMarc Bolan(トップの写真)の命日にあたります。彼が自動車事故で、29歳で亡くなったのは1977年でした。新聞に小さく載っていました。はっきり言って、その頃はもう「忘れられた存在」でした。もちろん、当時のラジオなどで大々的に追悼特集が組まれるわけでもなく…でも、深夜放送などで、彼を偲んで「代表曲数曲」流れたことがあったかもしれない…。私は聴いた記憶がある。

日本で有名になり始めたのは71年ぐらいからだったと思う。私はHOT Loveのシングルを持っていた。あの曲は終盤から「カレンダー・ガール」のメロディーが流れてきてゴキゲン(死語!)だった。

72年の年末に初来日を果たした。
それまで、Get It On(映画JARHEADでも流れていた)Telegram SamJeepsterなどでロック・ファンの注目を集めるようになっていた。Metal Guruは洋楽ヒットチャートのTOP3に入る大ヒットとなった。

とは言っても、昔は外国のアーティストの「動く映像」を見る機会など皆無。音楽雑誌のグラビアとレコード、そして、あちらのライブの熱気を伝える記事を読みながら想像しているだけでしたね。また、洋楽ファンと言っても、当時はカーペンターズ、ミッシェル・ポルナレフなどの親しみやすいポップスやダニー・オズモンドなどのアイドル系に傾倒する人と、比較的通好みのロック・フォークが好きな人は、はっきり分かれていたと思います。いずれにしても、洋楽の情報は極めて乏しい時代でした。

72年は、私の記憶では、当時のロック雑誌Music Life、New Music Magazine、音楽専科の3誌ではMarc Bolanが順番に表紙を飾っていたような感じでした。

T.Rexはglam rock(グラム・ロック)と呼ばれていました。glamとはglamorous(魅力的な)の略。David BowieRoxy Musicなどと共に、このムーヴメントの代表格とされました。音楽的な共通性と言うよりは、それぞれの表現手段が新しかったのではないでしょうか?煌びやかなステージ衣装ばかりでなく、「男性がメイクをする」なんて、当時は考えられないこと。なんたって、その10年前までは「長髪」で大騒ぎ!だったんですからね。音楽的な共通性を敢えて挙げるならば、「ロックンロールへの回帰」ということになるかもしれません。

T.Rexの場合はシンプルなロックンロールだけど呪文のような不思議なサウンド。一度聴いたら…嵌まる人は嵌まる…ような妖しい魅力がありました。T.Rextasyと言われていましたね。(T.Rexのサウンドでe-c-s-t-a-s-yを感じる…という){敢えてハイフン入れてますんで}

特にElectric Warrior

プロデューサーであったトニー・ヴィスコンティの手腕もあって、ロックとしての完成度の高いアルバムになっています。

次のThe Slider

リンゴ・スターが撮影したジャケットも評判になった代表作。これは初来日直前に日本でリリースされました。

なんか、前置きが長くなりましたが、
私はT.Rexが好きでした!はい、昔からミーハーでした。(というか、昔から「腐…」だったというのが正解かも…)シンプルで分かりやすく、感覚に訴えるようなものには弱いんです。当時、東芝レコード洋楽課が代表になっていたファン・クラブにも入ってました。代表者はO野さんという同年代の人だったと思います。私は田舎に住んでいたのでライブに行けるはずもなく、埼玉の人と文通してライブの様子を教えてもらってました。心当たりのある方は名乗り出てください(?)

でも、72年末に「鳴り物入り」で来日したものの、それをきっかけにT.Rexの評価がガタ落ちになったのは、当時を知っている人なら覚えていますよね。当時、日本武道館には多くのファンや音楽関係者が足を運んでいました。しかし「T.Rexにはがっかりさせられた!」の大合唱!!その後は、評論家も音楽番組のDJも…T.Rexのことを「真剣に」語る人はいなくなってしまいました。

私にとって、T.Rexのファン・クラブに入っていた事実なんて…クローゼットの中の骸骨になってしまいましたよ~

ところが、Marcも亡き人になった80年代、訳のわからん「再評価」とやらが始まるんですね!

どうしてこんなことになったの?

再評価の火がついた頃は、私は雑事に追われて、洋楽から遠ざかっていたし…
その辺の事情はよく分からないのだ…。
Power StationGet It Onをリバイバルヒットさせたことぐらいは知っていたけど。

だって、あの時はT.Rexを褒める批評家なんてだれもいなかったでしょ?
当時のアイドルのS城H樹氏
だって雑誌のインタビューでT.Rexをシッカリけなしていたのを知ってるのよ!
最近、露出が増えたニッポン放送社長のアナタ、当時の自分の音楽番組で「二度と来日するな!」って言ってたよね~
T.Rexは「ティーニー・ボッパー・バンド」に成り下がった…って書いてあったMusic Life誌の記事だってハッキリ覚えていますよ!

その人たちも、み~んな今は「再評価」してるの?
ふーん…

よく分からないんですがね…、
とりあえず、私ももう一度、クローゼットの骸骨を引っ張り出してみますわ。
Marcの命日が近いですし…                       to be continued

コメント一覧

master of my domain(管理人)
ベルちゃんさま、こんにちは。

そちらも懐かしい話題がいっぱいで、楽しく読ませていただきました。

そういえば、77年にMarc Bolanが亡くなる数日前に、突然思い出したように(数年ぶりに)「電気の武者」「スライダー」を聴いていたのを思い出します。数日後に死亡記事を読んで驚きました。あんまり、こういうのは信じない方なのですが、不思議な感じがしたものでした。

ライブ映像は、とにかく「古さ」を感じなくて、ビックリ+感激。私もいろんなものに夢中になってきましたが、グラム・ロック三昧していた頃が、一番夢が一杯で楽しかったような気がします。
ペルちゃん
再評価
http://blogs.dion.ne.jp/gonohon2/
こんばんは。こちらに遊びに来てもらって嬉しいです。

NHKでやってましたか。見損ねました。命日も近いと言うことで、最近無性に聴きたくなっていたのはそのためでしょうか?



>その人たちも、み~んな今は「再評価」してるの?

ふーん…

評論家っていいかげんですね。信用しない方がいいです。長いものには巻かれろ主義ですから。

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