なんかねぇ、この『アダムス・ファミリー』を観て以来、この『あんぱんまん体操』の歌が、頭の中でぐるぐる回ってます(笑)
ホンとに…何とか「いいことだけ、いいことだけ」書きますよ(汗)
あれだけ力量のある俳優たちを起用しているのにねぇ…あの、「死人さん(?)」たちのアンサンブルのコーラスだけでも、極めて高いレベル。ネイサン・レインなどはもう「至芸」と言ってもいいレベルですし、女性陣では、ビビよりも、キャロリー・キャメッロやジャッキー・ホフマンが光っていましたが…(第2幕では、ビビの見せ場も作っていました)とにかく、超一級のパフォーマンスであるには違いありません。
しかし…全体的には
「だから何なの?」
なレベルで終わっている感は否めませんね。
「難しいことは考えずに、才能のある役者たちの究極のパフォーマンスを楽しめればそれでいいじゃないか」という向きもあるかもしれませんけど、それならば、私的には『ヤング・フランケンシュタイン』のほうがよかった。
このアダムス・ファミリーは原作の漫画も映画化されたものも見ていませんし、原作のことはよくわからないのですが、それでも、楽観的で、生きる喜びを[これでもか!」と表現する本来のミュージカルの世界観を、暗くて、クレイジーで絶望的なお化けのファミリーを題材にすることによって、本来のミュージカルとは「間逆」な世界観を作り出して、面白がってみようとするのが「そもそもの意図」ではなかったかと思うのですが…
はっきり言って
滑ってます。
期待したリック・エリスとマーシャル・ブリックマンの脚本も凡庸なもので終わっています。(100パーセントのせりふが理解できたわけではありませんでしたが)さっき『ヤングフランケンシュタイン』のことを書いたけど…、まだ、あのメル・ブルックスの「べたべたお約束ギャグ」のほうが、腹の底から笑えた。
なんか、他の作品を引き合いに出しながら、アダムス・ファミリーを残念がるのはちょっと気が引けるんですが(笑)でも…ついでに言わせていただければ、端々に他のミュージカルのパロディ?と思える箇所があるんですが(「ファントム」「サウンドオブミュージック」「Next to Norml」etc、etc)なんか、『スパマロット』ほど「むふふ」と笑いがこみ上げるような感じではありませんね。あんまり観客に寄り添っていないみたいな~
とにかく、ちょっと感想を書くのが苦痛な(笑)ショーでありました。
この始末は誰がつけるのか!?
いったい「A級戦犯」は誰なのか!?
俳優たちはみな素晴らしいのに…
実際、私はこの2年間と言うもの、JERSEY BOYS以外のミュージカルはほとんど観ていませんし(汗)それだけに、このベテラン・パフォーマーたちの素晴らしさには圧倒されました。ホント…JBって、若手をうまく使って、かなりギャラを抑えて、がばがば儲けとるやろwと確信したほどです(!)
ネイサン・レインには早速次のプロジェクトの話が持ち上がっているようですが、これ、ネイサンがいなくなったら、大変なことになりませんこと?今のうちなら、ネイサンをはじめ、俳優たちの至芸を見るだけの目的であれば、それなりに観て損はないとは思いますが…それでも「残念」な思いのほうが大きい。

アダム君はこの日が12歳の誕生日でした。
おめでとう!

ビビです。感じのいい人ですね~

ショー・スティーラーでした、ジャッキー・ホフマン!
それと、美都さま
ネイサンは結局お出ましになりませんでしたよ。従って「隠し撮り」も「ツーショット」も「腰に手(?)」もあrませんので、ご安心ください
