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And This Is Not Elf Land

どうぞ

日本時間で昨日午前に放送されたトニー賞2009.
JERSEY BOYS(ジャージー・ボーイズ)のパフォーマンスでございます。

こちら


タイトルが「どうぞ!!!!」とか「どうぞ~っ♪」じゃなくて、いささか地味(?)なのは、ほかでもない…わたくし贔屓のコーリー・グラントが出ていないからであります。もうねぇ~、コーリーが出ないんなら、NHKはこのシーン、カットしてくれてもいいよ~とか(おいおい)

このパフォーマンスには、ロードの4人のフランキー・ヴァリとブロードウェイのメインのジャロッド・スペクターが出るというのは前もって知っていたのですが、蓋を開けてみましたら…2分30秒ぐらいの短いパフォーマンスで、結局、この4人って…ジャロッド君の「前座」というか「引き立て役」というか…そんな扱いじゃん!

あ~あ、こんなんならコーリーは出なくて正解だった。
「あんたがジャロッドを引き立てるこたぁねぇ!」(はいはい)

(これでスッキリしたようです)では、順を追っていきましょう~♪

最初にトロント・キャストのフランキーとして登場するのがジョセフ・レオ・ブワリエですが…カナダの人たちが早速「彼はトロントのフランキーじゃない!」と噛みついていました。

厳密に言うと、北米ツアーがトロントへ行ったのは昨年夏~秋にかけてで、そのときは確かにジョセフ君がフランキーをやっていました。で、トロントでは、あまりの人気で遂にシットダウン公演となり、カナディアン・キャストにバトンタッチしたわけですね。「現トロントのフランキー役にはトニーの招待さえ来なかったっていうのに…」などなど、トロントのファンは面白くないわけです。

とにかく、これに限らず、今回のJBのパフォーマンスはいろいろ風当たりが強いみたいで…「3年前の作品が何故?」「無意味!」「金になるショーがトニー賞を支配するのか!?」なんていろいろな声が上がってます。一方では、「面白そうなミュージカルだな」と興味を持った人も少なくないみたいで、まぁ宣伝効果は上々だったんではないでしょうか!?(でもね…こういうスケッチは絶対ロンドン・プロダクションの方が上手い…それは認める。トニー賞でのパフォーマンス構成は、どれもイマイチだ)

話は戻りますが、ジョセフ君は今も全米ツアーでメインのフランキーをやっています。全米ツアーはどこでも大ヒットですしね。彼の「追っかけ」さんも出てきているみたいです。(しかし、顔が濃いですね)


次に登場するのが、ラスベガスのリック・ファーニョ。ここでも取り上げていますが、彼は「ブロードウェイ♪ブロードウェイ コーラスラインにかける夢」にチラッと登場しているんですよ。マイク役のオーディションを受けています。

ざっとこのパフォーマンスを見る限りでは、このリック君は、4人の中では一番パフォーマーとしてのスタイルを確立しているようです…しかし、それは「良くも悪くも」って意味でもあります。ベガス・キャストの動画は結構あるんですが、先ず致命的なのは、この人のファルセットはあんまり綺麗じゃない。(地声がバリトン声なんですよ…声域は広いんだろうけど、ファルセットになると透明度が落ちる)あとは、演技があまりに類型的で深みがなさそう。顔の表情が硬い…と、ちょっと私的にはポイント高くないですね~(でもFBでは友だちなのだ…?)で、ここでの歌唱のような「リズムをはずして歌う」のも止めてくれないかな~


3番手はツアーのフランキーとして登場するコーター・シモンズ。この方は動画も見たことないし、初めてお目にかかりました。この人はメインのフランキーになったことはなく、ずっとアンダーでいるようです。

でも、彼が一番本物のフランキー・ヴァリに近いイメージです…つまり、いかにも「小柄なキカン坊」な雰囲気。どういうわけか、JBのフランキー役はソフトな雰囲気の役者を起用することが多い中、このコーター君って、小柄だけど、ピリリと辛みの利いた男らしい人だな…と思いました。体のキレもよく、ダンスもなかなか上手いです。

実は彼、本当は綺麗な金髪なのですよ。(黒髪に染めている)目も青いし。裏の情報で(?)コーター・シモンズがメインのフランキーに引き上げられないのは、あまりにアングロサクソンな容貌だからだ…って話を耳にしたことがあります。(どこでそんな話を仕入れてるんだか…自分で呆れておきます、ハイ)例の「コーラスライン~」の映画でも、最初に「人種的な条件は譲る気はない」と言っていたのを思い出しますが、やはり、実際はそういうもんなんでしょうか。ただ、現在のシカゴでは、アンサンブルに黒人女性が加わっています。


で、4人目がドミニク・スカグリオーネ・ジュニア君ですね~現シカゴのフランキーです。ドミニク君はフォーシーズンズのメンバーと同じ、ニュージャージーのベルビル出身のイタリア系で、ブロードウェイのマチネに出ていたときは地元からたくさんの人が応援に来たそうです。彼は「声楽畑」の出で、パワフルな声は評判が良かったし、ファンサイトでも、ドミニク絶賛の嵐!…でした。…しかし、その「絶賛」というのも次第に作為的に見えてしまって…だって、即ハンで文章のスタイルも同じで、やけに押しつけがましいし…まぁ、彼の所属しているコミュニティーというのは「結束」が強いんだろうナ…なんて思っていたんですよ。

それでもって、この4月にシカゴへ行くときも「NYには大きな損失だけど、シカゴは得るものが大きいはず」の大合唱…「はぁ?なにそれ!あんたら、喧嘩売ってんの!?」と太平洋のこっちで一人憤慨していた私だったのでした。

で、ドミニク君はシカゴのメインのフランキーとなったわけですが…NYの絶賛の嵐とは裏腹に、シカゴではさっぱり芳しい評判が出てこない。「声がきれいなのは認める。でもイマイチ…」という声ばかりで…「んん~?」と思っていたら、とどめがシカゴトリビューンのレビューでした。

演劇評論家のクリス・ジョーンズ氏はまず「ドミニク・スカグリオーネ・ジュニアの顔はいつも苦痛で歪んでいるような独特の表情がある」と、褒めているのか、貶しているのか分からないコメントで始まって(?)「とにかく、観客が盛り上がらない」(んん~、シカゴの客はシビアだな…)それでもって「肝心の『君の瞳に恋してる』で音を外すようでは、フランキー役としての資質に疑問がある」ときたもんだ!え~っ、歌上手いんじゃなかったのか!?(この記事に対して、ドミニクの「親衛隊」が騒いだのは言うまでもない。ホントにねぇ…あんたら「贔屓の引き倒し」って言葉知ってる?…と言ってやりたかった)

そんな経緯もあったんで、今回はドミニク君を見るのが一番の楽しみでしたよ(笑)今回の『君の瞳~』の(それも導入部の)ちょっとしたフレーズだけでは彼の歌唱をどうこう言えませんが…でも、思ったよりポップスな歌い方がちゃんとできていた。確かに「憂いを含んだ」顔で(でも、女性受けはしそうだよ。母性本能くすぐり度は高い)でも、それが災いしてか、パフォーマーとしては不器用なんじゃないかと思えてしまいました。(ショウマンシップって言葉、知ってますか~!?みたいな)(だいたい、すぐにお腹に手を当てるのも、いかにも声楽の人っぽい)


で、その4人の後に真打ちのように登場したのがジャロッド・スペクター。ジャロッドの堂々たるパフォーマンスを見たら、「な~んだ、さっきの4人は前座だったのか!」と拍子抜けしてしまいました(笑)

彼は2年前のエミー賞のときよりも風格が出てきて素晴らしい~!まぁ、歌は「一番おいしいところ」を歌わせてもらっているんだから、「絶品」で当たり前なんですけどネ…(でも、正直言うと…ジャロッドの声は「男サラ・ブライトマン」な感じで、美声なのは認めるけど、ちょっとフニャフニャしていて…自分的には特に「ツボ!」ってわけでもなかった。でも、今回のパフォーマンスを見てると、「フニャフニャ度」は改善されている)以前は顔の表情が硬いのも気になったのですが、今回はそこも気にならなくなっていました。何だかんだ言っても…やっぱりジャロッド君を観に行かなくちゃ♪

また、ジャロッド以外のメインの3人の姿もありましたね~アンドリュー、可愛い~(はいはい)

あと、ボブ・クリュー役のピーター・グレガスさんも懐かしかった。今日の出演者で私が「生」で観ているのは、この方ぐらいじゃないかな~?




とにかく、昨日は2009年のトニー賞の発表があって、ブロードウェイ・ファンの方々におかれましては、さまざまな感慨やご感想もおありでしょうが…JERSEY BOYSの2分半かそこらの(どーでもいい)パフォーマンスだけで、これだけ引っ張る私って何なの(?)

自分でもワケがわからなくなってきたので(相当の「深み」に嵌っているのは確かだ…)もう寝ます~
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