老子は古代から現代にいたるまで、庶民にもたいへん人気のある神様で、多くの逸話や小説にも登場している。例えば『西遊記』では、乱暴で神さまも手に負えない孫悟空を懲らしめ、やがては孫悟空の良き相談相手になっている。
『神仙伝』によると、老子はもともと人間ではなかったと記されている。その各説を紹介しよう。まず、老子の母は流星を見て、その「気」に感じて老子を身ごもったという。また母は懐妊してから72年目に老子を生んだという。しかも生まれる時に母親の左脇の下が割れて出てきた。生まれながらに白髪だったので『老子』と呼ばれたという。また一説によれば、母親が李(すもも)の木の下で生み落とし、老子は生まれるとすぐに口を開いた。李の木を指さして「これをわたしの姓としよう」といったのだそうだ。
道教教典による老子の姿は身長およそ3メートル、身体は黄色で、鼻は鳥のくちばしに似ていて眉の長さ17センチ、耳は長さ23センチという異形をしていて、亀のベッドに横たわり、身には5色の雲をまとっている。黄金と宝石で飾られた御殿に住み、階段は白銀で作られている。彼の前後左右には天の東西南北の守り神である。多数の青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)が護衛となり、頭上には雷電が輝いているという。
『神仙伝』によると、老子はもともと人間ではなかったと記されている。その各説を紹介しよう。まず、老子の母は流星を見て、その「気」に感じて老子を身ごもったという。また母は懐妊してから72年目に老子を生んだという。しかも生まれる時に母親の左脇の下が割れて出てきた。生まれながらに白髪だったので『老子』と呼ばれたという。また一説によれば、母親が李(すもも)の木の下で生み落とし、老子は生まれるとすぐに口を開いた。李の木を指さして「これをわたしの姓としよう」といったのだそうだ。
道教教典による老子の姿は身長およそ3メートル、身体は黄色で、鼻は鳥のくちばしに似ていて眉の長さ17センチ、耳は長さ23センチという異形をしていて、亀のベッドに横たわり、身には5色の雲をまとっている。黄金と宝石で飾られた御殿に住み、階段は白銀で作られている。彼の前後左右には天の東西南北の守り神である。多数の青龍(せいりゅう)、白虎(びゃっこ)、朱雀(すざく)、玄武(げんぶ)が護衛となり、頭上には雷電が輝いているという。