『週刊ファイプロ』No.xxxx PXF最高男2020直前号より
カラベラジムのDr.ティグレ選手へのインタビュー記事から抜粋
札幌市内のある元・玉ネギ倉庫にて
記者:先ずは『PXF最高男2020』へのエル・カラベラ選手出場決定おめでとうございます。
ドクトル:ありがとう。PXF最高男はメキシコの無名のレスラーだったエル・カラベラに大きなチャンスをくれた大会だ。当然、ボスとしても特別な思いがある大会だよ。
記者:すると最近の日本でのカラベラ・ジムの活動は最高男への参戦のおかげということになりますか?
ドクトル:間違いなく、そうだと言えるだろうね。ガンジュ、GOL、WAYWARD、Impact!、百花繚乱、新がばい、天上天下…他にも様々な団体へ参戦させてもらっているし沢山のレスラーと縁を結ぶことが出来た。どの団体やレスラーにも本当に感謝しているが、誤解を恐れずに云うならばそれらすべてのきっかけはPXF最高男で間違いない。
記者:では大会で縁を結ぶことになったレスラーについてお聞きします。最もよく参戦しているのはプロレスリング・ガンジュだと思われますが?
ドクトル:ガンジュについては…かなり自由にやらせてもらっているね。GMがいつも素晴らしいマッチメイクをしてくれるのでボスは心から参戦を楽しんでいるよ。スペイン語が堪能な種市選手もサポートしてくれているし、日本でのカラベラ・ジムの活動が今も順調にできているのはプロレスリング・ガンジュあってこそだ。
記者:では今後のガンジュでの活動については?
ドクトル:ボスは『予定がないのが予定』だからな。こればっかりはわからないね。ただ、ミステル・オリンピコは『魔界軍』に一矢報いるつもりでいるようだな。『策』があるといって種市選手連れて勝手にコソコソやってるんだ。おかしなことに種市を巻き込んでなけりゃいいが。
記者:それでミステル選手は不在なんですね…ではGOLについてはいかがですか?
ドクトル:あぁ、実はその質問を待っていたよ。コウキ(楽山選手)が無差別級タイトルを奪還しただろう? あのメキシコのトウキビ倉庫にトレーニングがしたいと乗り込んできて以来、コウキは私たちの兄弟だ。コウキの戴冠をボスも私も心から喜んでいるよ。
記者:GOLのタイトルといえば羽田飛鳥選手も桜神選手からリベルタ王座を奪還しましたね。羽田選手は以前、最高男のリングでカラベラ選手と対戦していますね?
ドクトル:そうだね。メキシコにもウチのジムにもいないタイプの選手だが、ボスは気に入ってる選手の一人だ。前は「女子学生と戦車に乗ってやってくる」とか言ってたが、相変わらず何か誤解しているようだ。私が見たのは年末のテレビでコメディアンをイジメる仕事をしていたね。随分人気者なんだな。
記者:いや、それも違う人ですね。いや、その人と同じ人ですが…。
ドクトル:そうなのか? 試合を見たがボスが試合した時よりもキレというか殺気が増していたようだね。まるでサムライの殺し合いを見てるかのようだった。意外と思うかもしれないがボスはああいうレスラーとの試合が好きなんだ。
記者:確かに意外ですね。
ドクトル:自分とは全く違うタイプのレスラーと「自分のスタイル」をぶつけ合う、そしてそこで「自分のスタイル」を見せつけて相手も客も圧倒してやりたい…エル・カラベラというのはそういうレスラーだ。これはあくまで私の『診断』だがね。
記者:ご高察かと思います。ところで藤丸道場に参戦したシュガー・スカル選手も『違うスタイル』に挑戦していましたね。
ドクトル:シュガーか、彼女のことは正直よくわからない。ボスのおっかけで押しかけてきてあのボロ倉庫に住み着いたアメリカ人だ。ジムでずっとボスを眺めてるから「ここはレスラーがトレーニングする場所だから他所へ行け」と言ったら、出ていかずにトレーニングを始めたんだ。ホントかウソかわからないが海兵隊にいたとかで自分を鍛えるのは得意なんだと。
記者:海兵隊とは大きく出ましたね。では、むしろあのバチバチスタイルは得意分野だったのでしょうか?
ドクトル:さぁ、どうだろう。トレーニングを見る限り彼女はタフだし、器用でなんでもこなしてしまうんだ。だけど肝心の「何がしたい」のかが自分でもわからないんだ。どんな仕事もこなせてきただろうが自由になるととたんに何もできなくなるヤツは少なくない。ウチのジムに来るレスラーには珍しくないしね。
記者:なるほど。カラベラジムにはそういった『迷えるレスラー』が他にもいるということですね。
ドクトル:そうだね。エル・カラベラっていう『迷わないヤツ』のまぶしさに惹かれてどこからともなく集まってきた『迷えるヤツら』であることが彼らの共通点だろうね。本当は奴らも日本に呼んでやりたいが私とシュガー以外は渡航準備が出来てないのがほとんどでね。どっかの誰かさんのせいで荷物に紛れて出国することもできんよ。
記者:…そうなんですね。えぇっと、話をだいぶ戻しますが『最高男2020』でエル・カラベラ選手はBブロックに決定しましたね。初戦は『大炎會』で強烈なインパクトを残した狂気の凶器男、浜田拓人選手ですが…
ドクトル:ルールに許されてるんだから全員が即座に道具を手に取るべきだったよな。
記者:…続けますが、浜田選手は得意のスライディングエルボー『レールガン』でエル・カラベラ選手の頭を砕くと宣言しているようです。
ドクトル:コメントはチェックしているよ。肘と頭で勝負だってヤツだろう?読んで伝えたらボスは大喜びしていたよ。さっき言った通り、そういうヤツさ。お互いに自分の『一番』をぶつけ合おうって者同志なんだから気が合うだろうね。私はリングサイドで氷嚢もって待機するだけさ。
記者:なるほど。お忙しいところ今日はありがとうございました。皆さんの活躍を期待しています。
ドクトル:こちらこそありがとう。
カラベラジムのDr.ティグレ選手へのインタビュー記事から抜粋
札幌市内のある元・玉ネギ倉庫にて
記者:先ずは『PXF最高男2020』へのエル・カラベラ選手出場決定おめでとうございます。
ドクトル:ありがとう。PXF最高男はメキシコの無名のレスラーだったエル・カラベラに大きなチャンスをくれた大会だ。当然、ボスとしても特別な思いがある大会だよ。
記者:すると最近の日本でのカラベラ・ジムの活動は最高男への参戦のおかげということになりますか?
ドクトル:間違いなく、そうだと言えるだろうね。ガンジュ、GOL、WAYWARD、Impact!、百花繚乱、新がばい、天上天下…他にも様々な団体へ参戦させてもらっているし沢山のレスラーと縁を結ぶことが出来た。どの団体やレスラーにも本当に感謝しているが、誤解を恐れずに云うならばそれらすべてのきっかけはPXF最高男で間違いない。
記者:では大会で縁を結ぶことになったレスラーについてお聞きします。最もよく参戦しているのはプロレスリング・ガンジュだと思われますが?
ドクトル:ガンジュについては…かなり自由にやらせてもらっているね。GMがいつも素晴らしいマッチメイクをしてくれるのでボスは心から参戦を楽しんでいるよ。スペイン語が堪能な種市選手もサポートしてくれているし、日本でのカラベラ・ジムの活動が今も順調にできているのはプロレスリング・ガンジュあってこそだ。
記者:では今後のガンジュでの活動については?
ドクトル:ボスは『予定がないのが予定』だからな。こればっかりはわからないね。ただ、ミステル・オリンピコは『魔界軍』に一矢報いるつもりでいるようだな。『策』があるといって種市選手連れて勝手にコソコソやってるんだ。おかしなことに種市を巻き込んでなけりゃいいが。
記者:それでミステル選手は不在なんですね…ではGOLについてはいかがですか?
ドクトル:あぁ、実はその質問を待っていたよ。コウキ(楽山選手)が無差別級タイトルを奪還しただろう? あのメキシコのトウキビ倉庫にトレーニングがしたいと乗り込んできて以来、コウキは私たちの兄弟だ。コウキの戴冠をボスも私も心から喜んでいるよ。
記者:GOLのタイトルといえば羽田飛鳥選手も桜神選手からリベルタ王座を奪還しましたね。羽田選手は以前、最高男のリングでカラベラ選手と対戦していますね?
ドクトル:そうだね。メキシコにもウチのジムにもいないタイプの選手だが、ボスは気に入ってる選手の一人だ。前は「女子学生と戦車に乗ってやってくる」とか言ってたが、相変わらず何か誤解しているようだ。私が見たのは年末のテレビでコメディアンをイジメる仕事をしていたね。随分人気者なんだな。
記者:いや、それも違う人ですね。いや、その人と同じ人ですが…。
ドクトル:そうなのか? 試合を見たがボスが試合した時よりもキレというか殺気が増していたようだね。まるでサムライの殺し合いを見てるかのようだった。意外と思うかもしれないがボスはああいうレスラーとの試合が好きなんだ。
記者:確かに意外ですね。
ドクトル:自分とは全く違うタイプのレスラーと「自分のスタイル」をぶつけ合う、そしてそこで「自分のスタイル」を見せつけて相手も客も圧倒してやりたい…エル・カラベラというのはそういうレスラーだ。これはあくまで私の『診断』だがね。
記者:ご高察かと思います。ところで藤丸道場に参戦したシュガー・スカル選手も『違うスタイル』に挑戦していましたね。
ドクトル:シュガーか、彼女のことは正直よくわからない。ボスのおっかけで押しかけてきてあのボロ倉庫に住み着いたアメリカ人だ。ジムでずっとボスを眺めてるから「ここはレスラーがトレーニングする場所だから他所へ行け」と言ったら、出ていかずにトレーニングを始めたんだ。ホントかウソかわからないが海兵隊にいたとかで自分を鍛えるのは得意なんだと。
記者:海兵隊とは大きく出ましたね。では、むしろあのバチバチスタイルは得意分野だったのでしょうか?
ドクトル:さぁ、どうだろう。トレーニングを見る限り彼女はタフだし、器用でなんでもこなしてしまうんだ。だけど肝心の「何がしたい」のかが自分でもわからないんだ。どんな仕事もこなせてきただろうが自由になるととたんに何もできなくなるヤツは少なくない。ウチのジムに来るレスラーには珍しくないしね。
記者:なるほど。カラベラジムにはそういった『迷えるレスラー』が他にもいるということですね。
ドクトル:そうだね。エル・カラベラっていう『迷わないヤツ』のまぶしさに惹かれてどこからともなく集まってきた『迷えるヤツら』であることが彼らの共通点だろうね。本当は奴らも日本に呼んでやりたいが私とシュガー以外は渡航準備が出来てないのがほとんどでね。どっかの誰かさんのせいで荷物に紛れて出国することもできんよ。
記者:…そうなんですね。えぇっと、話をだいぶ戻しますが『最高男2020』でエル・カラベラ選手はBブロックに決定しましたね。初戦は『大炎會』で強烈なインパクトを残した狂気の凶器男、浜田拓人選手ですが…
ドクトル:ルールに許されてるんだから全員が即座に道具を手に取るべきだったよな。
記者:…続けますが、浜田選手は得意のスライディングエルボー『レールガン』でエル・カラベラ選手の頭を砕くと宣言しているようです。
ドクトル:コメントはチェックしているよ。肘と頭で勝負だってヤツだろう?読んで伝えたらボスは大喜びしていたよ。さっき言った通り、そういうヤツさ。お互いに自分の『一番』をぶつけ合おうって者同志なんだから気が合うだろうね。私はリングサイドで氷嚢もって待機するだけさ。
記者:なるほど。お忙しいところ今日はありがとうございました。皆さんの活躍を期待しています。
ドクトル:こちらこそありがとう。