発災から四か月。
ゴスペルスクエアのスタッフさんと、今月末の支援活動の事前視察を兼ねて訪問しました。
今月末は少し参加も増え、また女性が多いということで、スタッフさんには実際の活動を
見てもらうのと、女性が活動するにあたって不都合などはないか?
といったことにも少し視点を置いてもらっての活動とすることにしました。
■お世話になった場所
石巻の活動では、石巻ボランティア支援ベース「絆」さんにお世話になっています。
最近HPができたのでこちらをご覧ください。
http://ishinomakizuna.net/
今回の活動エリア
■石巻の様子①-夏祭り
石巻に限った話ではありませんが、あちこちの集落でお祭りが増えています。
今年のお祭りはそれぞれの地域事情や、震災後の自粛心理も働き、
開催については賛否もあるようです。
ですが、開催をして復興にむけて頑張りたい、お祭りを一つの目標として活気を取り戻したいと頑張っています。
ただ、人手不足の問題を抱えており、ボランティアによる、お祭り支援を依頼するケースが多いようです。
8月1日の川開き祭も、そうした背景から開催され、ボランティアも交えた開催を考えていることもあるようです。
石巻川開き祭公式サイト
http://www.ishinomakikawabiraki.jp/
http://kawabiraki.jp/
■石巻の様子②-ボランティア活動
発災から4か月半が過ぎ、インフラの整備が進んでいるように見えます。
が、少し表通りを外れると、今でも手つかずの場所もたくさんあります。
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被災地の様子①
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被災地の様子②
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被災地の様子③
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被災地の様子④
活動についてもがれき処理、泥かき、炊き出しといった活動も継続した活動となっていますが、その一方で、災害拾得物の洗浄作業や、引っ越し漁場支援(魚具設置海岸清掃など)といった、以前には優先度が低く、ニーズの少なかった活動も増えています。
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黒板にあった活動メニュー
■石巻の様子③女性の活躍も!
単身支援に訪問するといった方も増え始めています。
災害拾得物の洗浄作業でお会いした方には、単身電車とバスでここまで来た、という方もおりましたし、関西からバスで大勢で乗り込んできた団体さんもの半数が女性でした。
正直何ができるか分らないけれど、やはり行って支援したい、という思いで来られる方が多いです。
今後は女性の視点からも支援活動の情報を発信してもらえることを期待しています。
その点、絆さんには女性のスタッフもいらっしゃり、(なんと、ピアノもひけちゃうすごい方ですぴかぴか(新しい))応対もきめ細かいです。
■小渕浜のお祭りにて
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活動場所の様子。
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お餅を振舞いました。
たまたま、お祭り支援ということで、初日同行しました。
ゴスペルを歌ってます、ということをお話したら、ぜひ歌ってほしい!ということで、
たまたま居合わせた音楽仲間と1時間で合わせとリハをして、いざ本番!
っとまぁ、ボランティアならではの活動もありました。
活動の判断は自身でその場で、即断、即決、即実行なので。。
(正直自分はいつもこの判断で、パニくってマス(笑)
今回はたまたま、お互いのオリジナルを一曲づつやりませんか?
という話もあり、
Anthemを歌う機会もありました。(多分、現地で歌うのは初!?)
一緒に歌った方に聞いてもらったところ、是非歌いたい!と言ってくださり、
聞いてくれた方も、自分も歌いたいと言ってくれたりと、嬉しいお声も頂きました。
なので楽譜と音源を紹介しました。ありがたい話です。
全員には届かなくても、共感してくれた方がいてくれたことはとてもうれしかったです。
音楽続けててよかったな。と思えた瞬間でした。
その人が次の誰かに繋げてくれて、そうした連なりが音楽を通じて、
人を励ましたり元気にしたりするきっかけになればなぁ、と思います。
■大川小学校・写真の洗浄
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活動場所のようす。
災害拾得物洗浄作業(写真や拾得物の洗浄)の途中、立ち寄った大川小学校は
生徒さんの7割が亡くなった学校です。
近くにあった墓前があり、まずは亡くなった子供たちの供養をしました。
そこを訪れて改めて被災の大きさを知りました。
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慰霊碑がありました。
行ってまずは一礼。
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子供たちへの献花。
七夕ということもあり、天国で遊んでね、との願いも。
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窓がない校舎。津波は校舎より高く10m近くあったみたいです。
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警察隊の方が。
そこからほど近い、福地体育研修センターにて、洗浄作業をしました。
センターの体育館には、無数の拾得物が並べられており、自分の持ち物を探しに来た人の返却をしています。
ただ、拾得はしても清掃までは追いつかず、泥だらけのモノが並べられていました。
そこにはランドセルや文房具などもあり、恐らく亡くなった大川小の児童さんのものとも思われるモノもありました。
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体育館に並べられた拾得物。
がれき撤去の際に一つ一つ、人の手で探されたものです。
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教科書や本なども。
以前、南三陸で拾得物の収集にあたりましたが、がれきに埋もれたこうしたモノは、ゴミではなく、大切な思い出の品となるものです。
もし亡くなったお子さんのものであるならば、親御さんにとっては思い出のものとなるもの。
そう考えると、持ち主にいつか返る日を願わずにはいられません。
汚れているから綺麗にする、ということではなく、使っていたころの状態に戻すこと。
洗浄することの意味も少し変わります。
写真の洗浄は一枚一枚手で水洗いします。
腐食のせいで、絵がおちてしまうこともあり、慎重に扱わないと、絵が壊れて
しまいます。
壊れてしまえば、思い出を一つ失うことになる。
なので、おのずと作業も慎重になります。
水洗いしたあと一枚一枚陰干しします。
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水洗い。
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みなさん真剣。
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ただいま乾燥中!
終わってつるされた写真を見たときは、なんだか達成感が湧きました。
連休ということもあって、大勢が手伝ってくれて作業がはかどった
と、「絆」のスタッフさんが言っていました。
■女性がボランティアするときに。
恐らく色々困ることがあると思います。
寝るとこ、お風呂などなど。。
男性なら、結構適当なんですけどね。。
そこで、今回は「絆」さんの拠点設備を少し取材しました。
お風呂
地元の方が作ってくださいました。
脱衣所、バスタブ付きでシャワーもあり、石鹸類は
試供品などがあるので、こだわらなければタオル一枚で行けます。
洗濯機も完備。300円必要。
近くに9時まで営業の道の駅のお風呂(双子の湯)があります。
少しはねを延ばす場合はここもいいです。(500~700円)
寝るところ。
センター内に男女分けした共同寝室があります。
寝袋持参で止まれます。今は暑いのでなくても雑魚寝できるなら
問題ありません。
土日は人が多いので場合によっては、あふれることもありますので、
事前に寝泊りする場合は問い合わせが必要です。
近くの民宿を紹介してくれることもあります。
食事
朝夜は簡単な食事を用意してくれています。
ありがたいですね。
ちなみにコンビニもだいぶ利用できるようになっています。
買いだめしない程度に利用する分には地元経済への貢献にも
なるので利用してもいいと思います。
■最後に
7/17夜に宮城を離れ、翌朝着。
その後7/18,7/19とGlory Gospel Singersとのチャリティワークショップ&ライヴ。
リーダーのフェリスさんと少し被災地の話できました。
遠いアメリカから、行動に変えてくれた彼らに感謝。
一緒に歌えてよかったです。