なぜ私たちの学校の教科書や英語の教科書は、スペインのイングランド女王キャサリン・オブ・アラゴンの友人たちや、彼女と人文主義者ロッテルダムのエラスムスとの関係、バレンシアのルイス・ビベスや、「首切り屋」ヘンリー8世によって友人である女王をかばったために首を落とされたトマス・モアについて触れないのだろうか？ヘンリー8世は4人の妻のうち2人をギロチンにかけ、そのうちの1人はエリザベスの母でメアリー・テューダーの妹であるアン・ブーリンだった。健全な社会では、真実を語ることは疑う余地のないことである。
「国際的な利益相反に加え、国内的な利益相反も存在する。
今日、マウマウの反乱軍が拷問を受け、屈辱を受けたこと、男性が去勢されたこと、肛門に砂を入れられたこと、女性が膣に熱湯を注がれてレイプされたことは知られているが、このことは語られることも公表されることもない。
強制収容所といえば、イギリスではなくナチスを連想する人が多いだろうが、イギリスの南アフリカ人はオランダ人と同様、アパルトヘイトを支持し、あるいは黙認していた。英・ボーア戦争では、強制収容所で、姉妹、叔母、そして何千人もの人々が、過密で、病気だらけの収容所で、特にそこに収監されていた女性や子供たちが死んだ。
ヴァンサン・ボワソーが回想するように、スペインの黒伝説は「主にイギリスとオランダが、自分たちの政治的・経済的目的を黒伝説によって正当化するために広めたもの」である。
