You With Me

日々のちょっとした出来事の日記です♪

2017-03-12 03:37:58 | 二次創作
並んだワインのビン。『チケット』のメモ。
MEURSAULT
INSOGLIO
CHATEAU MEYNEY
PIEMONTE CHARDONNAY
Firin
LAMBRUSCO
ROMANEE CONTI
GEVREY CHAMBERTIT
BILA HAUT
SASSICAIA

ワインのラベル-エチケット-がヒントであることは想像ができる。
でも後の解き方がわからない。チケット。
何故下線が。頭文字?さっきの暗証番号は4桁。
4689番目を飛ばす?
MEURSAULT
INSOGLIO
CHATEAU MEYNEY

Firin

ROMANEE CONTI


SASSICAIA

M I C F R S
先程の鍵を挿し回す。微かに引きずるような音と共にドアが開いた。
「何よこれ。リアル脱出ゲーム?まだ何かトラップがあるのかしら」
無いとは限らない。最初のキーワードが後に響くかもしれない。
上着の内ポケットに入っていたメモ帳とペンに既視感を憶えたが後回し。
部屋を出ると廊下ではなく-階段。振り返り扉を見ると『♠』のマーク。
階段にもマークが付いていた。2段置きに違うトランプのマークにアルファベット。
こんな数覚えきれない。メモ帳とペンがあって良かった。
葵は一段ずつ降り始めた。

2

2017-03-11 11:37:36 | 二次創作
このまま廃墟に留まるか、外に出て状況を確認するか。
葵は一瞬の思案の後移動を始めた。
出口は後方のドア。ロックがかかっている。
アルファベット6文字で開くようだ。
窓から確認するとビルの最上階らしいことが解る。
飛び降りるのは不可能。
「脱出ゲームじゃない。暗証番号式と普通の鍵両方なんて意地悪」
壁にかけられた古びたカレンダーは5月。
隅に4689の走り書き。6月も同様に4689。
全ての月に4689が入っている。
カレンダーの下にも暗証番号式の小さなドア。
恐る恐る4689を入力すると鍵が開いた。
チケット』と書かれたメモと鍵が一つ。
でもこの部屋にトイレなど見当たらない。
気になるとすればからのワインらしきビン10本。
他には何も見当たらない。
ワインのビン、エチケット。
「そうか、ラベル」
でもワインのビンは10本。キーは6文字
右から
MEURSAULT
INSOGLIO
CHATEAU MEYNEY
PIEMONTE CHARDONNAY
Firin
LAMBRUSCO
ROMANEE CONTI
GEVREY CHAMBERTIT
BILA HAUT
SASSICAIA
読み方はともかくヒントはこれなのだろう。
でもどうすれば...

1

2017-03-10 20:04:07 | 二次創作
身体を走る激痛で目を覚ました葵は自分が置かれた状況を理解しようと目を凝らした。
所々壊れたコンクリート壁。破れた窓ガラス。
ここが廃墟であることを認識し、何故このような状況に自分が置かれたのか思い出そうとした。
しかし何も思い出せない。
「お目ざめかにゃ。随分眠っていたんだにゃ」
喋る黒猫というイレギュラーにも関わらず冷静になるのは無理だった。
「えと、これは何ていうVRMMORPGですか?ログアウトはどうすればいいんですかね」
自他ともに認めるゲーマー故に最初に出てきた可能性。
「ゲームにゃんかじゃないにゃ。これは現実」
一瞬の閃光と共に猫が青年に変わる。
「さあ、ショータイムの始まりだ。もうすぐ夜が明ける」
破れた窓から日の光が差した。
眩しさで目を細めた一瞬の隙に青年は消えた。
気づいたら身体の痛みは消えていた。