せわしい奴、あっちにいけ！

おい、健太が呼びかける。空っぽだぜ、いったい誰が 

 

人を見るなり、だってあんたいつもウソをつくじゃない。

 

いけねぇ、またやっちまった。 

 

それじゃ、少しは信じてあげる。 

 

でも、あとはなんだかあやしいわね。 

 

「あやしいって、何のことーー？」 

 

　タカどこへ行った。 

 

　いやだなぁ。 

 

　人はいつも目の前で、つい本音がでてしまう。 

 

　気になってた奴が、一日二日と見えなくなると。 

 

　不安や心配ごとは一つや二つ持ってないと。 

 

　生きていく気概がなくなってくる。、 

 

　「せわしい奴、あっちにいけ」 

 

　行くのが嫌なだけ。 

 

　言葉を発した、おかげで全く会えなくなる。 

 

　「う、ね、ヤックン」 

 

　　タカちゃんの様子を見てくれないか。 

 

　　なんで俺が？ 

 

　　僕は家に帰る途中で、こんなことをやらすのかね？

　　

　　俺は怖い奴じゃない。

 

　　が、顔を見ると、何をやっているの！

 

　　ね、ねたら、家をゆさぶっても何もない。

 

　飯を2，３日食べなくても、TVだけはヒマつぶしがなくなって

 

　時間をもてあましているから、死ぬほどつらい。

 

　俺でも、これだけヒマつぶしに必死に考えているんだ。

 

　ヤラン、今日はなにするの！

 

　飯は何にしてくれるの？

 

　最後の言葉は？

 

　　やはりその言葉か、　だから～～！

 

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