maeken1's journal

サッカー好きの青年、maeken1の気まぐれ日記

2017読書 第4Q  

2018年01月08日 12時28分40秒 | よむ・きく・みる

年末はいろいろあってペースが落ちたけれど3ヶ月で13冊。
結局、今年は年間で66冊で、多く読めたような (^ω^)

備忘のための記録をまた少しだらだらと。書き過ぎます!?
まず今年の著者、原田マハのこちら「本日はお日柄もよく」

冒頭のスピーチの極意10箇条、これは覚えておきたい...

静..スピーチの基本。
まず、心を平静にして、このスピーチの目指すところを思う。
それから、必要以上に力を入れたり、威勢を貼ったりする
必要はない。力を抜き、心静かに平常心で臨む。そして、
壇上に上がって5秒待つ。会場が静かになるのを...

CHANGEをCHANCEに、G→C。
ちょっとした勇気を持つ。変わること。いい方に変わるなら
変わる方がいい。

リスニングボランティアはただひたすら聞く。黙って聞く。
その人のことを決して否定せずに受け止める。言葉を全身で
受け止める。聞くことは話すことよりエネルギーが要る。
話す時の勇気を得られる。

誰にだって初めてはある。初めて挑戦するから不安も多い。
初めてだからこそ、真摯に向かい合える。初心忘るべからず。
いますぐに、まっすぐに。

愛せよ。人生において、よきものはそれだけ。
本日はお日柄もよく、心温かな人に見守られ、ふたつの
人生をひとつに重ねて、いまから歩んで行ってください。
たったひとつの、よきもののために。おめでとう


今年から中国での仕事になる、ということで準備も含め2冊。
「明日から中国で社長をやってください」五十嵐らん著

おもしろい。でも、何から何までアンバランスで非効率的。。
中国語は何か好きなものに結びつけること。例えば、映画。。
お薦めは「オウム返し」。言う言葉をそのまま言い返す。

清潔を保つことを教えることは大変。
仕事は仕事と割り切るが、女性に対する抵抗心は強い。
「指桑罵槐」桑を指して槐を罵る
言われた通りにやることは無能の証明と考えている。
自主性に任せることは簡単にはいかない。まず徹底的にいう
ことを聞かせて、その通りにするスタイルを取らせること。
お金で態度が変わる。自分を高う売るために大げさに主張。

心得:
日本人は嫌われているし、中国人は日本人には理解できない
人種、だから勝手な期待など一切せずに、ゼロからはじめる、
と思うこと。

肩書きは重要。自分を大きく見せること。信じるものは、
己・家族・お金。嘘も方便。嘘を認めず、己の正しさを
主張し通す。

中国は
・変化が早い   ・騙し合い、嘘のつきあいが日常
・貧富の差が激しい・日本の常識や善意が利用される
そのため、現場を任せる度量も必要。

日本人らしい繊細な感性で新たなステージで勝負すべし


「中国人のやる気はこうして引き出せ」塙昭彦著

中国でも仕事で必要なこと、やるべきことを信念に基づいて
やるということ、これに尽きる。本書は、中国ビジネスが
成功するためのハウツーや手引書ではない。リーダーとは
最悪の事態を想定し、最善の努力をする人、が軸に表現。。

「志」中国で中国のために何が出来るか。中国人のために
   会社をここで大きくする、という考え方こそ、重要。
   果てしない夢があること。
「誠実」という社是を命懸けで守り続ける。どんなに苦しく
    てもこれだけは守ろうということを決めたら揺らい
    ではいけない。

何でも中国人が言うことが正しい訳ではない。本当に正しい
こと、と染まることを検証すべし。また「中央に政府あり、
地方に対策あり」どこに税金が落ちるか、は極めてセンシ
ティブな問題。

通訳にプライドあり。そのことも含めて優秀な通訳が必要。
中国人は日本人の行動を見ており、噂好きも含めて情報は
すぐ伝わる。

中国人は道徳心がないのではなく、ルールがない。
ルールが必要。また適正な対策、環境づくりも重要。
加えて、トップ自らが実践し続けること。一緒になって
仲良く過ごせること。お互いにどうやったら好かれるのか、
考えること。教育と訓練は違う。教育の前に訓練がある。

自分は誰から給料をもらっているのか。その目的。
なぜ、会社の仕事を頑張らないといけないのか、徹底的に
教え込むことは重要。予算とともに予算を達成するための
行動計画は重要。そこを自らに落とし込むプロセスが必要。

そのポイントは、①危機感があるか②大局観があるか
③具体的実行性があるか④自分の問題点として捉えられる
内容になっているか⑤新しい挑戦があるか。。常に相手に
理解してもらい、納得してもらい、行動を変えてもらう
ために、感動し感激する話でなければいけない。

慌てない、びっくりしないで、どっしり構える。
リーダーの胆力がはかられる。常に、牽制球を投げておく
ことも重要。コミュニケはまず受け止めること、そこから
話をすること。そして平等に扱うこと。組織が寝ると、
メンバーが寝てしまう。

「三感」感動する商品、売場・感激する接客、サービス・
感謝する心情、礼節「感動・感激・感謝」はとても大切で
それがあるから人生が豊かになる。人が成長することこそ
大事。生きる上での本質


「これで迷わない!中国で学ぶ・働く全ガイド」石黒裕美著

試用期間を定めることは可能で、労働契約の年数に応じ最長
6ヶ月まで可能。平均的には2~3ヶ月を設ける企業が多い。
時間外労働は、割増は150%、休日出勤は200%、法定
休暇日に労働を行った場合は300%となっている。

日本人コミュニティは様々に有り、日本のサービスは今や
何でもある。情報を得るにはフリーペーパーも便利。在外
選挙の登録もしておくべし。


モノゴトをどのように見るか、いろいろな観点から見ること。
NHKのEテレで実験する佐藤雅彦著の「新しい分かり方」

キャプションの位置の違いは何をもたらすか。。。
この文章を読んでいるのはいつも聞こえる自分の声。
自分が乗っている系をあるとき、不意に意識させられる。
コミュニケーションの定義は情報を移動させることによって
意味の共有化を図ること。同じ解釈基準を期待するが。。。
モダリティとは感覚種。使い分けてコミュニケーション成立。
象嵌:ある質感の中に別の質感のものが埋められていると
ぎょっとするほどの強さを発揮する、とかとか、おもしろい


歴史もいろいろな観点から見ると面白い。これは外国の観点。
「ハーバード日本史教室」佐藤智恵著

外国人が見た日本を学ぶことは有意義。歴史観もとても参考
になる。例えば、「源氏物語」はアメリカの女子学生は共感
できないとか。自分の好みの女性に幼い少女を育て上げると
いうのは、今の時代なら性的虐待とも取れるとのこと。

日本は品格ある国。実体なき品格を誇示する国家に対しては
「恥を知れ」という態度で臨めば良い。ドイツも手本。

「武士道」いわゆる「仁政」(思いやりのある政治)は情け
深くよきリーダーになれば人々はついてくるという考え方で
日本では、武士や支配階級のエトス(社会集団を特徴づける
道徳的習慣)となった。

日本人は明治のリーダーのようにもっとコスモポリタンに
なるべし。本当に国際的に。お互いを利する関係を国々が
どう結べるか、それには人と人が交流して互いに学び合う
しかない。常識や偏見を超え理解し、発想することが自国も
世界もよりよくする。などなど


「決戦!賤ヶ岳」..賤ヶ岳の決戦もいろんな観点から。

加藤清正(虎之助)が城について学んだきっかけは恋心を
抱いた千の夫・山路氏のことば「城のことを学ばれよ」。。

糟屋助右衛門の武功は槍。その武功に最後まで悩んだ。
脇坂安治はしつこい男。秀吉の発言にも一言問う。阿呆と
言われる。秀吉は見ている。片桐且元の器の小ささもお
見通しだった。福島正則も賤ヶ岳から関ヶ原と過ごすうち
何が正しかったか悩む。市松・虎之助・孫六は明。かたや
平野長泰らは暗。明暗に悩む。。。己のために戦ってきた
加藤嘉明(孫六)は仲間に思いを馳せていく。

いろいろなビフォーアフター賤ヶ岳


親子、考え方の違いなど。。「でれすけ」蓑輪諒著

源氏の正統、坂東武者の末裔、常陸をおさめる佐竹義重。
今時のおさめ方をする息子・佐竹義宣。そして、時代は
巡る。家を守るため、様々な手を尽くして、時には義宣が
嫁・照日も自刃するに及ぶ。覚悟という言葉も生温かい。
冷酷なまでの意志のもと、当主としての己の役目をただ
ひたすらに果たす子・義宣。情や義理のためにその決意を
揺るがせるのであれば、全ては意味を失う。しかし刻々と
流れは変わり、行き場をなくす。父・義重は己の考えを
聞いた上で、息子がなにを選ぶのか見届けにきた。歴史を
誰かに肩代わりさせることが出来ないよう選択も、その
結果に対する責任も、当主以外に背負うことなど出来ない。
結局は気骨、鬼骨。はるかに意味があること。

秀吉に任された常陸を関ヶ原後に家康に追われて、出羽
秋田に入国した佐竹家。当主・義宣が安心し新天地での
国づくりを行えるよう、義重は最後の瞬間まで活き活き
と闊達に生きた


スポーツもレンズを通すと見え方が違うか。。。
「日本代表を撮り続けてきた男」サッカーカメラマン六川則夫著

2020年、東京。
期待しているのは、僕がかつて五輪でサッカーに出会ったように
多くの若者たちが、自分の生き方の指針となる「何か」と東京で
出会うということ。。。その「何か」に乾杯!

大学でのサッカーは封印し、映画仲間とともに映画づくりに精を
出すようになった。。。「書を捨てて町に出た」のである。。。
職業選択するにあたり、僕は迷った挙句、2番目に好きなものを
生活の糧にしようとした。1番目はやはりサッカー。それと同じ
くらいに当時、ハマっていたのが映画だった。サッカーは趣味に
して、映画を職業にしよう。そう決めた。逃げ場を作っておきた
かったのだ。卒業してからフリーの撮影助手として業界で働く
ようになり、のちにサッカーダイジェストとの出会いによって
趣味と仕事が徐々に重なっていくようになるのである。。とか


働き方もいろいろな観点から見てみる必要がある!?
「仕事の問題地図」沢渡あまね著

仕事が進まない要因。
仕事の進め方(プロセス)の問題、個人のスキルも関係する
問題、意識や気持ちの問題、職場環境や雰囲気の問題、知識
の問題、人間関係の問題、組織風土の問題。これらを地図に
して解決策を提案するというこの著書。

章立ては、①計画不在②進捗不明③一体感④モチベーション
⑤期限⑥意見しない⑦有識者不在⑧抵抗勢力⑨対立を避ける
⑩失敗しっぱなし。。。

だって、人間だもの。これがキーワード。仕事は人が関わる
ものだから様々な問題は、そこを意識せねばいけない、と
いうこと。

人には失敗する権利がある。だがしかし、それには反省と
いう義務が付く。。。本田宗一郎の言葉。。失敗を誇りに
変え、未来のために知に変える。勇気ある一歩から始まる。

働く環境は日々刻刻と変化する。メンバーも多様になって
いてまさにダイバーシティ。そんな中、マネジメントとは、
多様な人材が主体的に力を発揮していくための環境を作る
こと。個人個人の人間らしさを尊重し、人間らしさを組織
の力に変えていく仕組みづくり。人間らしさに向き合う
マネジメントは主体性を育む。。。だって、人間だもの。


そして結果を求めて。。「仕事の仕組み化」庄司啓太郎著

なぜやるのか(WHY)という目的や狙いは合っているが
何をやるのか(WHAT)という施策の設定が合ってない
どうやるのか(HOW)という手段の洗練が十分でない
こういう場合が往々にしてあり、ムダを生んでいる。
しっかりこのムダの正体を明らかにして「仕事の仕組み化」
をすることが重要で考え方や実践方法が書かれてある本書。

思いはあるが
「業務」の実態を正確に把握できていない
「業務」のあるべき姿を具体的に描けていない
「業務」を確実に遂行するための仕組みができていない。。

生産性向上の空回りを起こす原因は
①やるべきことを見極められていない
②行動や活動を変えていくことを乗り越えられない

キーワードは
自動化・機械化(単調・単純・多頻度・労働集約)
クリエイティブ(複雑・低頻度・知的労働・質)

仕組み化のステップは、見える化・標準化・マニュアル化
・ツール化。見える化では、感覚型・選択型・単純型に
分類。感覚型は事例化が効き、選択型・単純型は標準化・
マニュアル化が必要。その上で、単純型にはツール化する
ことによって高速・高精度で高頻度に対応可能になる。
すべて、機械化だけではなく、人との組み合わせの、
半自動化がキーとなる


ビジネスの新しい考え方、、時代に応じた当たり前!?
「革命のファンファーレ」西野亮廣著

ホリエモンの「多動力」を読むと西野さんの主張も通じ
やすい。肩書きを一つに絞れずに肩身の狭い思いをして
いるあなたは大丈夫、何も間違っちゃいない。いくつかの
職業を掛け持つことで新しい選択肢だって生まれる。

大きな革命。。僕らの時代を直撃した情報革命。ネットで
距離や時間の壁がなくなった。ここからは、好きなことを
仕事化するしか道が残されていない、現代。

成功と失敗の裏にあるのは、理由と原因だけ。すべて数字。
お金は信用を数値化したものでクラウドファンディングは
信用をお金化するための装置。好感度と信用、認知と人気
はそれぞれまったく別物。

嘘をつかなくても良い環境を創ることが大切。僕らの意思
決定の舵は、僕らの脳ではなく、環境が握っている。

自分の目標に対して最適化されているか?信用を貯金する、
使う、信用のペース配分は重要。感情に支配されず、常識
に支配されず、お金に支配されず、時代の変化を冷静に
見極め、受け止め、常に半歩だけ先回りをすることが大切。

年を重ねることを「衰え」ではなく、「成長」にすること。
そして、その答えを探すことが100歳時代の幸せな生活。
自分の個性というのは編集結果。とくかく行動する人間で
あることが重要。勘やセンス、脳みその数、体験の数が
重要。勇気というポジティブシンキングでなく、ロジカル
に歩め。情報は行動する人間に集まり、更なる行動も生む。
行動の連鎖。失敗したら取り戻せば良い。決定権は覚悟。
覚悟に未来がある。この時代、自分の人生を生きたいなら、
いま決定権を持つこと。

キミの革命のファンファーレを鳴らすのは、キミしかいない


最後は芥川賞大先生の2作目。。「劇場」又吉直樹著

まぶたは薄い皮膚でしかないはずなのに、風景が透けて
見えたことはまだない。。。冒頭が。。。

沙希は理想的な速度で歩いてくれた。。おなじ速度で
歩いてくれる人だけが好きだった。。沙希は完璧な速度で
歩くことによって、僕に歩く速度について深く考えさせた。

「ここが一番安全な場所だよ」
たしかにあの部屋が一番安全な場所だったのだ。

僕が笑ったことに気づくと沙希は得意気に勢いづいて楽し
そうに話す。その表情を見て、そうだ、と気づく。この
純粋な心の動きに触れると、沙希だけではなく二人の生活
そのものが居た堪れなくなる。

沙希が笑っているこの時間が永遠に続いて欲しいと願った。
この沙希が笑っている時間だけが永遠に繰り返されればいい
と思った。沙希の狂ったような優しさが、相手の求めている
ことをすべて受け入れてしまうという習慣につながり、
それは僕の我儘な要請により、僕の言うことだけに適応して
いたはずが、過度のストレスからその範囲に広がったのか、
ほかの人にも適応しはじめてしまったのだと思う。。

人間性まで管理しようと思ったつもりはないが、無意識の
うちに僕は沙希を支配していたかもしれないと思えてきた。

傲慢かもしれないけれど、演出家はその人間の可能性を
引き出す手掛かりを作ることができる。そして物語の力
というのは、現実に対抗し得る力であり、そのまま世界を
想像する力でもある。演劇は実験であると同時に発見でも
ある。演劇で実現できたことは現実でも再現できる可能性
がある。

僕は沙希となら正直に話すことができる。
演劇がある限り、絶望することなんてない。。。


様々な価値観、考え方を2017年も学びました(^-^)
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