事務局スタッフの憂鬱(12)

東北の大震災ではひどい揺れであったが、沼津の被害は思ったほどはなく安心していた。
しかし電力不足による計画停電が現実になると、ガソリンや乾電池、一部の食料までも買い占めや品薄から、品切れ状態になり、震災の後動いていた御殿場線は終日運休になる。
今頃になってじわじわと嫌な感じで、この震災の影響を受け始めているという今日この頃だ。

マクドナルドでパソコンを使い書類を作っていたら、計画停電が始まるので、と云われ追い出されてしまった。
仕方ないので、礼子さんの家で作業させてもらうことにする。

礼子さんの家のある根原の富士も見事だ。辺りは天子山塊の陰になり、もう薄暗くなってきているのだが、富士山だけがいつまでも輝いている。

いいものを見たちょっと良い気分で実家に戻ると、途端に計画停電。でも手回しの懐中電灯は、案外明るいし、携帯のワンセグでテレビも視られる。ストーブもある。
意外な快適さだし、する事もないので、家族でビールでも飲んで、すっかり酔っ払ってしまった。

そこに富士宮震度6の直下地震である。酔いも眠気も吹っ飛んでしまった。
で、これがイベント開催の是非にとって、原発と並んで大きな影響をもたらす事になるのだ。