働く現場にも法律はあるんです

その職場、コンプライアンスはどうですか?

労働基準法から考えるホワイトな介護事業所

2024-01-30 11:29:08 | 労働基準法

慢性的な人手不足という現状から、介護業界はとても忙しいという印象があると思います。就職するならその中でもなるべく労働環境のいい、ホワイトな事業所にしたいものです。そんな優良事業所を見分ける基準となるのが、求人票や職場見学で見た実際の職場の様子と、労働基準法とを照らし合わせて考えることです。

労働基準法は文字通り日本における労働環境の基準となっている法律なので、これを遵守している、あるいはそれに近ければ近いほどホワイトであるといえます。

重要な判断基準は、まず人材の多さと労働時間です。介護業界では慢性的な長時間労働が問題となっていますが、その理由は人手不足も大きいです。逆に言えば、人材が充実していればゆとりを持ったシフトを作ることができ、残業時間を減らしたり、有給休暇や希望休もとりやすくなったりします。

さらに、残業の際にも法律通りの手当てが出るかどうかは事前に確認しておくべきです。また、離職率の高さや求人の募集人数にも注目しましょう。人材が充実していれば、離職率は比較的低く、募集人数も少ないはずなので、これが見分けるポイントになります。

もし職場見学が可能なら、実際の介護職が働く様子をよく観察しましょう。労働環境が整っている場合、スタッフ間のコミュニケーションや人間関係は良好になります。働く人が楽しそうな職場であれば、就職後も同じように働ける可能性は高いです。このように、待遇面については労働基準法に照らし合わせ、実際に働く様子についてはあなたの直感で良いか悪いかを判断し、ホワイト事業所を見分ける基準にしましょう。その基準は、「【他人事ではない】介護のプロと守るべき法律」の記事も参考にできるのでチェックしてみてください。