ほん

2009-12-26 16:57:05 | DIARY


 「北京故事 藍宇(ランユー)」


東陽図書館にて。

この本をリクエストしたであろう見ず知らずの腐女子に思いを馳せました。
つか私、これ古本屋で定価以上で買っちまったよ!(足元見られた)
そしてひみつの本棚にしまってあるよぅ…死ぬ前に処分せねば…!


「思考の整理学(外山滋比古著)」を学生時代に読んだのですが、再読しています。
「簡単な本ばかり読んで考えることをサボってた」と痛感。

が、本は読みたし金はなし。(暇もなし)

巣鴨図書館は19時までなので、職場近くの東陽図書館に行きました。
子供の頃駒込図書館と滝野川図書館を使ってんですが
あんま長居したいカンジではなく借り専だった。
そこに来ると東陽図書館は空間が広々してなかなか居心地がよいですよ。
(千代田区立図書館に行きたい…とにかくすごいらしい。しかも平日10時までやっとる)

で、いっちょハードなの借りて頭鍛えようと
ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を借りようとしたら、2006年版が15人待ちでした。
貸出期間が2週間なので15×2=30週間って半年待ちですか!
予約するか聞かれたが、予約自体を忘れそうなのでやめました。
(後でネットで調べたら1998年版が借りられるとわかり予約できた)

目についた「落葉」(これもマルケス)を借りて読んでるんですが非常に疲れます。
シュールな話ばかりだからか。安部公房よりわからない。

「落葉」は短編集なんですが
『エバは猫の中』っていう話が印象に残っています。

 何世代もの美貌の血統に生まれた女性エバ。それゆえの苦痛に苛まれている。
 (美しさゆえに男子からいろんな目に遭うんですな、へっ)
 ある日その苦痛が消えうせて、純粋な魂だけの存在になり、猫の体に住みつくことにする。
 そしてふと気づくと三千年が経っていた。

わけわからなすぎて要約が無意味ですなあ。
こういう話ってどっぷり浸りたいから、細切れ時間で読めない。
死に対するイメージや表現が濃密でむせ返りそうになりますが
生きてる間にここまでイメトレできれば死ぬのも怖くないかもと思いました。
でも生きてる間に死について考えるのって無駄じゃないか。(全てを根底から覆すご意見)
いや、無駄すらない人生は味気ないのか。(日和見主義)


 ・文教堂書店 東陽町駅前店(フツーの町の本屋さん)
 ・くまざわ書店 大手町店(コンパクトなビジネスマン向け書店。駅構内にある)
 ・紀伊国屋書店 大手町店(風格ある大型書店)

↑行きつけの本屋。

ミーハーな本買うときは文教堂。
時間ない時はくまざわ。
じっくり選びたいor知らないジャンルを冒険したい時は紀伊国屋。

本屋が選べるってありがたい。
ちょっと前までアマゾンばっかだったが最近リアル書店を意識して使っています。
現ナマ主義なら請求書にたまげる日々とはおさらばです。
それとやっぱり本っていう物体が好きなんで本屋にいるだけでうっとりです。

「場の雰囲気」ってのもありますな。
どんなに立派でもすごくてもなんかダメな本屋ってありますな。なんなんだろな、不思議です。

地方の書店も行ってみたい。京都には個性豊かな書店があるというし。

あと実在しない本屋なら京極堂。埃が凄そうだからマスクもってかないと。(笑)
(関係ないが京極夏彦先生の書斎は憧れです。
天井まで作りつけた本棚に整然と本が並べられ、上段の本を取るためにはしごがかかっている。
だいぶ前に雑誌で見たので今どうだか存じませんが)

韓国では教保文庫は広すぎて時間がなくてあまり見られず残念でした。
永豊文庫は見やすくて好きです。
鍾路タワーのBANDI & LUNI'Sも好き。COEXのは行ってないが。
韓国って文庫がないのかでかい本ばっかりで大変だろうな。


夢は高原の瀟洒な別荘に隠遁し、
執事(児玉清)の淹れてくれるアールグレイをすすりつつ
赤々と燃えるマントルピースの傍らでロッキングチェアに揺られ読書三昧。
そして窓の外にはしんしんと雪がつもり…みたいな。

あ、「はてしない物語」のバスチアンみたく
青りんごかじりながら毛布かぶって屋根裏部屋で読むのもええのう。

毎日つり革にぶら下がって本読みながら、そんな見果てぬ夢を見ています。

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