「虎穴に入らずんば虎児を得ず」
大きな成果や利得を望むなら、大きな危険は避けてはいられないことの喩え。貴重な虎の子が欲しければ、怖ろしい虎の棲む穴に挑まなければ手に入れることは叶わない。
「虎視眈々(こし-たんたん)」
虎が獲物を狙って身構え、鋭く見詰めている様子。転じて、静かに機会をうかがい、隙があれば付け入ろうとしている様子を言う。
「前門の虎、後門の狼」 一つの禍(わざわい)を逃れても、さらにまた他の禍に遭うことの喩え。
「虎に翼」 ただでさえ強い者が更に威力をつけること。「為虎添翼(いこ-てんよく)」も同じ。
「虎になる」 酔って怖いもの知らずになること。酔って乱暴になること、暴れること。
「虎の威を借る狐」 実力者の威光を借りていばること。中国の古典「戦国策」より。
「虎の尾を踏む」 虎の尾を踏めば、ただでは済まない。非常な危険を冒すことの喩え。
「虎の子」
虎は自分の子を非常に大事にすると伝えられる。そのことに因み、大事な物・貴重な物を喩えて言う。
「虎の鬣(たてがみ)をひねる」
「虎は死して皮を留め 人は死して名を残す」
虎は死後に立派な毛皮を残す。人が残せるのは名誉と功績であるから、それらを重んじて生きなければならない。
「虎は千里往って千里還る」
勢いが盛んな様子。虎は一日の間に千里(約4,000km)の道を行き、また戻ってくることができると考えられていたことに由来する。
「虎を野に放つ」
危険なものを放置すること。また、禍根(かこん)を絶つのを怠り、のちに起こる大事の原因を作ってしまうことを言う。
「虎を養って虎に噛まる」
「張子の虎」
虎をかたどった首の動く張り子の玩具。転じて、首を振り動かす癖のある人、虚勢を張る人、見かけ倒しの人などを軽蔑して言う言葉。 . . . 本文を読む