昨日、兵庫県立美術館に初めて行って来ました。
恩師の浅井康子先生のピアノ、西垣俊朗先生(テノール)
田中郷子さん(ソプラノ)の歌のコンサートでした。
本当はこのコンサートは私の歌の恩師である田原祥一郎先生が出演予定
だったのですが、残念ながら先生は客席にいらっしゃいました。
ご無沙汰をしておりましたので、ご挨拶が出来て、お元気そうなお顔が見れて
行ってよかったです。
コンサートは1部はドイツリートやスペイン歌曲で、2部はイタリアもの
でした。Quand ti rivedro (いつまた君に逢えるだろうか)を田中さんが
歌い、この曲は田中さんが初めて田原先生にレッスンしていただいた
曲で大変思い出深く、先生に捧げます…とのことでした。
素晴らしい歌声を聴きながら、私も自分が高校1年生のとき初めて先生にご挨拶
に行って声楽のレッスンに通い始めた懐かしい日々を思い出していました。
ギャラリーホールは歌声がよく響きます。
次に西垣先生が O del mio amato ben (ああ 愛する人の)を歌われて、
私の中ではレッスンで田原先生がお手本に歌ってくださっている懐かしい光景が
思い浮かび、自然に涙があふれてきました。年のせいでしょうか?!
アンコールでは西垣先生の計らいで、田原先生も舞台に上がって
Musica proibita(禁じられた音楽)を一緒に歌われたのですが、やはり
先生のお声は「特別」なお声でした。私も大好きな曲です。
先生の歌声は本当に癒される、天から与えられたような柔らかい歌声です。
先生に出会えて、田原先生に歌を教えていただけたことは、私にとって
本当に一生の宝物です。感謝の気持ちでいっぱいです。
優秀な生徒ではなかったので、オペラ歌手にはなれませんでしたが…、
自分なりに大好きな歌は続けていこうと思っています。 kaorin