樹樹のキネマ万華鏡

映画の個人的な批評。文才の無さを御許し下さいませ。

ゲルマニウムの夜

2007-10-29 00:05:42 | DARK
DVDにて鑑賞。

監督 大森立嗣
製作総指揮 荒戸源次郎
原作 花村萬月
脚本 浦沢義雄
音楽 千野秀一
配給 荒戸映画事務所
出演 新井浩文 広田レオナ 早良めぐみ 木村啓太 大森南朋 津和孝行
   大楽源太 山本政志 三浦哲郎 麿赤兒 石橋蓮司 佐藤慶


あらすじ説明…難しいなぁ(爆)原作を読んでから観るべきだったかな。
う~ん。引用させて(笑)

神への挑戦。あまりにも深遠なテーマを孕む問題作が映像となって観客に問いかける。真っ白な雪の中、黒い牛が歩いてくる。教護院の院長がラテン語で聖書を読んでいる。そんな院長の股間を朧が愛撫していた。やがて朧はアスピラントの教え子と出会う。この世に神は存在するのだろうか。ゲルマニウムラジオの透明なイヤホンからは神の囁きが聞こえている。人間の欲望、肉体、精神の崩壊。カオスが全てを支配していくのだった…。

うん、云わんとすることは大体わかる。活字ならば。
ただ、それを、映像だけで説明されると難しいんだよなぁ…。
やっぱり映画って原作あってこそなのかもね。
 
あと、宗教のことがよくわからない…ってのもあるかな(笑)


麿赤兒さんの息子さんで、大森南朋さんの兄である、大森立嗣さんが初監督をした作品。

赤目四十八瀧心中未遂の荒戸源次郎氏が指揮を執っただけあって、性的要素と暴力的要素の中に神聖さがある作品であり、世界観でした。

一角座は、元々はゲルマニウムの夜を上映させる為に、荒戸氏が東京国立博物館内にテントを設置し、生まれた映画館なのだよね。

確かに、この映画は普通の映画館じゃ上映出来ないだろうなぁ。
そのくらい逝っちゃっててヤバイ作品だけれど、凄いんだよなぁ。

でも…正直きつかった。
これでも私、女の子ですから。

血も汗も涙も排泄物も嘔吐も唾液も精液も一度には受け入れられません。。


ある意味、「うちもまだまだ健全な乙女だわよ」ってのを確認できて安心したけれどな(笑)

冒頭のシーンで新井くん演じる朧が、血塗れで肩に鉄パイプを横向きに乗せてキリストの様に立っている姿はかなりよかった。
新井くんじゃなきゃ誰がやるんやろって位、絵になっていた。


でもやっぱ、全体的な印象としてはきつかった。
けど、さほど後味が悪くないのが不思議(笑)


新井くんもよかったけど、音楽のヴァイオリンの音色…あれもよかったな。


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