8月14日
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ピーター・ウェラー
理解できたなんて到底思わない。思えない。多分そもそもバロウズが分からないから不可能なのだと思う。トリップが始まる瞬間が分からなくて、気がついたら違う世界にいるっていうのにリアリティがあった。バーでのモンスター出現で、皆トリップに気付く訳だけど、よく考えたらそれ以前から世界はぎこちない。自分とはなんなんだとか自分はこんなに小さいんだってことを突きつけられる割に、世界は常に自分の方を向いている。自分という存在が常に作用してる。現実にはただのジャンキーでも、あの世界では少なからず意味のある自分がいる。タイプライターからスパイの任務が下されたことが、それをよく示してる。自分の存在意義を求めるのも、中毒への道なのかも。
わざとチープにしたようなモンスター類のおかげで、大きくて不可解でおそろしく見えるインターベースの町が、結局は脆弱な幻でしかないことを思い出す。映像化不可能と言われてきたらしいけど、トリップ後の世界を映像にするのが難しいんじゃなくて、どの場面をどの世界で描くかが難しいんだと思う。現実には一つしかないけど、常に二つが平行してる訳だし、リーは二つをあいまいに漂ってるから。境界なんてものもないしね。
監督:デイヴィッド・クローネンバーグ
出演:ピーター・ウェラー
理解できたなんて到底思わない。思えない。多分そもそもバロウズが分からないから不可能なのだと思う。トリップが始まる瞬間が分からなくて、気がついたら違う世界にいるっていうのにリアリティがあった。バーでのモンスター出現で、皆トリップに気付く訳だけど、よく考えたらそれ以前から世界はぎこちない。自分とはなんなんだとか自分はこんなに小さいんだってことを突きつけられる割に、世界は常に自分の方を向いている。自分という存在が常に作用してる。現実にはただのジャンキーでも、あの世界では少なからず意味のある自分がいる。タイプライターからスパイの任務が下されたことが、それをよく示してる。自分の存在意義を求めるのも、中毒への道なのかも。
わざとチープにしたようなモンスター類のおかげで、大きくて不可解でおそろしく見えるインターベースの町が、結局は脆弱な幻でしかないことを思い出す。映像化不可能と言われてきたらしいけど、トリップ後の世界を映像にするのが難しいんじゃなくて、どの場面をどの世界で描くかが難しいんだと思う。現実には一つしかないけど、常に二つが平行してる訳だし、リーは二つをあいまいに漂ってるから。境界なんてものもないしね。
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