A Little Step from Houston

ヒューストンに暮らす女性とその家族のためのヘルスプロモーション情報

ようこそ!

2016年12月30日 | ホーム

 

 

 このサイトは、ヒューストンに暮らす女性とその家族のためのヘルスプロモーションに関するサイトです。 管理人はエビデンスに基づいた正確な情報の提供に努めてまいりますが、情報の取拾選択にあたっては、ご自身の責任でお願いいたします。

 このサイトの運営にあたり、それぞれご専門のお立場よりご助言いただきましたテキサスメディカルセンターおよび日本国内でご活躍中の先生方に厚く御礼申し上げます。

 このサイトに関するご意見やご感想は、リトルステップ管理人(713-797-1769)までお願いいたします。 (電話やメールによる相談や保健指導業務は原則として行っておりません。 ご了承ください。)


絵本「ママ!たいくつ きゅうくつ なんにもな~い おなかのあかちゃんからの おてがみ」

2016年09月16日 | ホーム

 ちょっぴりおませで、とってもキュートな ’たいじちゃん’ が お母さんのお腹の中で、あれこれモンクを並べています。

あれもない、これもない、鬼ごっこもかくれんぼも することなすこと ぜ~んぶ しっぱい。

おまけに じゃまくさい紐で つながれちゃってさ。 バンジージャンプやってるんじゃないんだから、冗談じゃないよ!

生意気言ってみたけれど、でも、本当は、ちょっぴり心配。

もうしばらく、お腹の中で、ママの心の時計の音 聞いているのも わるくないかな?

 

お腹のあかちゃんとのコミュニケーションに、 兄姉教育に、ベビーシャワーギフトに・・・

原書と合わせて買いたい!!

原書タイトルは

MA! There's Nothing to do Here!  Words from Your Baby in-Waiting.


妊娠かな?と思ったとき

2011年09月30日 | 妊娠・出産

 

 

 出来るだけ早く受診しましょう!!

 市販の妊娠検査薬で、‘妊娠している’ ことは簡単にわかりますが、それが正常な妊娠であるかどうかは診断できません。 妊娠初期は切迫流産、子宮外妊娠などさまざまな危険にさらされやすい時期ですので、できるだけ早く受診し、正確な診断を受けてください。

 アメリカでの一般的な病院出産の場合、妊婦健診を受けるクリニックと出産する病院が異なるのが普通です。 そこで、まず、OBGYクリニックを受診します。 クリニックでの担当医がいくつかの病院と病床提供の契約を結んでおり、妊娠後期に入ってから出産を希望する病院に分娩登録をすることになります。 

 OBGY 医の選び方は、身近に出産体験者がいたらその人に紹介してもらうのが一番良いと思われますが、心当たりのない方は、ごく一部ですが、本サイトに「クリニック口コミ情報」を掲載しています。

 医療費については、次 

               

 

 


妊娠・出産と医療保険

2011年09月29日 | 妊娠・出産

 アメリカの医療費は高額です。 妊娠、出産にかかる費用も例外ではなく、大雑把に言って、普通分娩で10,000ドル、帝王切開であれば20,000ドルくらいかかります。 もし、新生児がなんらかの理由でNICUに入院した場合、1日10,000ドルとも言われています。  

 一方、日本と違いこれらは医療保険でカバーされます(新生児の入院費用は加入手続きが済むまで母親の保険でカバー)。 保険の種類によりますが、実際の支払額は日本の公的病院で出産する場合(35~40万円)と同等あるいはそれよりも低額になるケースが多いようです。

 アメリカで妊娠を計画する際は、必ず妊娠する前に自分が加入している医療保険が妊娠・出産をカバーしているかどうかを確認してください。 また、保険の種類によって、受診できるクリニックが限られています。

 一般に妊娠がわかってからでは加入できない(カバーされない)ケースが多いですが、妊娠初期という条件付で加入することができたり、妊娠・出産はカバーしないけれども、妊娠に伴う合併症が起こった場合、その部分はカバーするというタイプの保険もありますので、諦めず、自分にあった保険を探してください。

 無保険での妊娠出産は絶対にお勧めできません!(無保険の場合については、次の次記事をご参照ください)


出産にかかる費用(一例)

2011年09月29日 | 妊娠・出産

 OBGY を受診し妊娠がわかると、今後の妊婦健診および出産にかかる費用の見積りをもらうことができますので、受付で依頼してください。

 妊婦健診は、全健診を通して、500~1000ドル程度かかるケースが多いようです。また、正常な妊娠経過中に2回実施される超音波検査や後期のノンストレステスト(胎児心拍モニター)は医療保険ではカバーされず、40ドル/回程度の実費を請求されます。

 下記に出産費用の一例を示します (各保険によってカバー率が異なります)。

【表1 出産費用の一例】(帝王切開で4泊5日入院した場合の入院費用請求額)  

母親関連

Labor Delivery

1,377.00

Laboratory

941.50

Outpatient Clinic

148.50

Pharmacy

1704.50

Room charges

4,064.00

Supplies

1467.75

Surgical service

13,404.00

Total Charges

23,107.25

 

 

新生児関連

Laboratory

30.50

Pharmacy

208.75

Room charges

1500.00

Supplies

64.75

Total Charges

1,804.00

 
2010年 Children's Memorial Herman Hospital TMC
 


もしも、無保険の場合・・・ Medicaid CHIP

2011年09月29日 | 妊娠・出産

 もし、万が一、医療保険に加入していなかったり、加入している保険が妊娠をカバーしていない、あるいは、妊娠中に渡米しなければならない状況が発生したとき、日本での出産を考えるのが安全かと思われますが、アメリカの公的保険の一つである Medicaid を利用する方法があります。 

 Medicaid とは、アメリカとカナダの連邦政府と州政府が共同出資する低所得者用医療保険制度です。 その一部である CHIP http://www.texaschip.org/ は、妊娠・出産と新生児にかかわる医療費をサポートします。 利用するためには所得制限があったり、指定された医療機関しか受診できないなどの制約がありますが、母子の安全を守るための方法となり得ます。

注)Medicare(アメリカ、カナダの高齢者医療保険)と混同しないようご注意ください。

*ヒューストン市内にも8000ドル程度で無保険での出産を取り扱っている施設もあります。 しかし、母体や新生児になにかあった時のこと (実際に5人に1人の割合で帝王切開となります) を考えると、絶対にお勧めできません!


アメリカの妊婦健康診査

2011年09月29日 | 妊娠・出産

アメリカの妊婦健診も日本のそれとほぼ同じです。

1)血液検査 (blood test, blood work, BW)

 妊娠初期には感染症の有無など、後期には貧血の有無などを知るために行います。

2)血圧 (BP)・体重測定 (WT)・尿検査 (Urine Test)

 妊娠高血圧症候群(以前は、妊娠中毒症と呼ばれていました)の早期発見のために欠かせない検査で、毎回必ず行われます。

3)腹囲・子宮底長 (Fundus) の測定

 日本では必ず行いますが、アメリカでは施設によってまちまちのようです。

 4)超音波検査(US, USG)

 特に異常がない限り、初診時と妊娠中期(20週ごろ)、および後期に行う場合が多いようです。中期の超音波検査で性別が判明します。 超音波検査は保険でカバーされないので自己負担になります(140ドル程度)
                                                 

5)内診(Pelvic examination)

 妊娠初期は子宮や卵巣の異常の有無、子宮頸がん検診、分泌物の培養検査など、後期になると、分娩開始の兆候を知ることが主な目的です。

          

 

 6)経口糖負荷試験 (OGTT)                      

 妊娠糖尿病 (GDM) の早期発見のための検査です。ブドウ糖を飲んで1時間後に血液中の血糖値を測定します。朝食を絶食して行う場合もあります。

7)クオード試験 (Quad Test

 ダウン症や神経管開存症など胎児の病気の有無を予測するための検査です。妊娠12週ごろの母体の血液検査によって判定します。 日本では、現在あまり行われていませんが、米国では一般的なようです。

        


妊娠週数の数え方(日米の違い)

2011年09月28日 | 妊娠・出産

 一般に用いられる妊娠月数の数え方は日米で異なり、日本は妊娠10ヶ月で満期産となりますが、アメリカの妊娠期間は9ヶ月です。 だからと言って、アメリカ人の赤ちゃんが皆、早産で生まれてくるわけではありません!! 日本は1ヶ月を4週間として数えているのに対し、アメリカは妊娠1ヶ月と9ヶ月を6週間として数えるためです(1ヶ月を4週とみなしたり5週とみなしたりする数え方もあるようです)。 ですので、アメリカ人のお友達に「今、何ヶ月?」と聞かれ、日本式の月数を答えると「随分お腹が小さいわね」という事になりかねません。 

 一方、医療現場では、妊娠週数が用いられており、この数え方については、日本もアメリカも同じです。 最終月経開始日を0週0日とし、280日目(40週0日)が出産予定日となります。 妊娠37週0日から41週6日が正期産です。 

注)月経周期には個人差があるので、初期の超音波検査で妊娠週数や出産予定日が修正されます。 

 ちょっとややこしいですが、一応、参考までに。 

<colgroup span="1"><col style="width: 23pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1097;" span="1" width="30"></col><col style="width: 26pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1243;" span="1" width="34"></col><col style="width: 48pt;" span="1" width="64"></col><col style="width: 27pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1316;" span="1" width="36"></col><col style="width: 23pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1097;" span="2" width="30"></col><col style="width: 26pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1243;" span="1" width="34"></col><col style="width: 23pt; mso-width-source: userset; mso-width-alt: 1097;" span="1" width="30"></col></colgroup>
               
    日 本  週   アメリカ  
   初期  1ヶ月  0  1ヶ月    1st   
   1  1ヶ月  
   2  
   3  
   2ヶ月  4  
   5  2ヶ月  
   6  2ヶ月  
   7  
   3ヶ月  8  
   9  3ヶ月  
    10  3ヶ月  
    11  
   4ヶ月   12  
    13  
    14  4ヶ月  4ヶ月  2nd  
    15  
   中期  5ヶ月   16  
    17  
    18  5ヶ月  5ヶ月  
    19  
   6ヶ月   20  
    21  
    22  6ヶ月  6ヶ月  
    23  
   7ヶ月   24  
    25  3rd  
    26  7ヶ月  
    27  7ヶ月  
   後期  8ヶ月   28  
    29  
    30  8ヶ月  
    31  8ヶ月  
   9ヶ月   32  
    33  
    34  9ヶ月  
    35  
   10ヶ月   36  9ヶ月  
    37  
    38  
    39  
        40        
        41        
        42        
               

資料)Sandy Jones & Marcie Jones Great Expectations Pregnancy & Childbirth. 2004 

注)アメリカは妊娠月数だけでなく、Trimester の区分についてもいろいろな説があるようです。


母子健康手帳 英語-日本語併記

2011年09月28日 | 妊娠・出産

 アメリカで日本の母子健康手帳を持ち歩く機会はありませんが、お子さんが小学校入学以前に帰国される予定の方は、ぜひ母子健康手帳を取り寄せましょう。また、帰国予定のない方でも一時帰国の際に小児科を受診するような機会があれば役立ちます。

         

 最近は、英語版母子健康手帳を交付してくれる自治体もありますので、日本に住民票を置いていらっしゃる方は元お住まいの市町村に問い合わせてみてください。 日本に住民票がなく交付が受けられない場合、または自治体が英語版を準備していない場合は、書店で購入することができます。紀伊国屋書店 ブックサービス など。


妊娠中のサプリメントについて(葉酸とビタミンA)

2011年09月27日 | 妊娠・出産

 アメリカでは妊婦や授乳婦はビタミン剤のサプリメントを摂取することが勧められます。特に葉酸は胎児の神経管閉鎖障害のリスクを減らすことがわかっているので、サプリメントで補うのが一般的です。 一方、ビタミンAの過剰摂取は催奇形性があることがわかっていますし、ごく最近の研究では葉酸の過剰摂取も胎児になんらかの影響を及ぼすのではないかとの懸念も報告されつつあります。

 独立行政法人国立健康・栄養研究所は、妊娠中の葉酸の摂取時期と量について下記のように示し、サプリメントではなく、できるだけ自然の食品から摂取するよう勧めています。 詳しくは こちら

1.葉酸を摂取する時期:妊娠を計画する1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月まで。

2.摂取量:一日400μg(0.4mg)。一日1000μg(1mg)を超えないようにする。

               

  また、日本産婦人科学会では、日本の神経管閉鎖障害児の出生数がアメリカの8倍も高いことから(2001年)、葉酸の不足分をサプリメントで補給することをすすめています。   

 ビタミンAに関しては、過剰摂取が問題となるため、サプリメントで補給するよりも、緑黄色野菜からの摂取を推奨しています。 日本産婦人科学会 妊娠と食事について

 

 アメリカで暮らしているとどうしても野菜が不足しがちですが、一日350gの野菜を食べることによって、だいたい0.4mgの葉酸を摂取することができるようです。 ビタミンAについては、日本人の普通の食生活であれば欠乏の心配はあまりないと言われています。 ご自身の食生活をふりかえり、サプリメントの利用も医師と相談しながら慎重に行いたいものです。