指数関数たとえば、y=2^x とかy=3^x を思い浮かべていただきたいのですが、一番直観的につかみやすいのはグラフでしょうか。横幅2mの黒板を用意します。1cmを1めもりとして、y=3^xのグラフを描いてみます。x=200のときのy座標を描くために黒板の縦幅は何メートル必要でしょうか?100メートル、200メートル?20km、30km?これでも足りません!日本列島の長さ2000kmでも地球の赤道40000kmでも足りません。37万kmの月まで行ってもダメ。銀河を超えてもだめ、アンドロメダに到達してもだめ。じつに2.6×10^90乗kmのサイズの黒板がいるのです。たかだかy=3^xのグラフを(200、y)の範囲で描くためにです! ちなみに、2.6×10^90乗kmというのは現在観測された全宇宙の直径9.3×10の24乗kmをはるかに超えるとてつもない長さです。現実には存在しない長さという意味でいえばフィクションといえるかと思います。
数学を理解するという観点から考えると、指数関数というのは想像を越えた関数であり微積分の計算で指数関数が現れたときに意識の隅においておく必要があるのかも知れません。