「助けて、中に人がいる」。未明の住宅街に激しい炎と煙が立ち上った。13日、札幌市北区で7人が死亡したグループホーム「みらいとんでん」の火災。出火直後に駆け付けた近所の男性(68)によると、施設は火に包まれ、職員とみられる女性がパニック状態で悲鳴を上げていた。
男性が到着した時点では、消防は到着しておらず、避難している入居者はいなかったという。別の男性も「火の勢いがすさまじかった。逃げることも助け出すこともできなかったんだろう」と唇をかんだ。
施設に月2回ほど食事指導に訪れているという栄養士の女性(73)は「テレビで知って飛んできた。入居者一人ひとりの顔が思い浮かんできて涙が出る」と話し、声を詰まらせた。自力で歩けない入居者も多かったが、廊下に物を置かないようにして、火の管理には気を付けていたという。
施設は内部がほぼ全焼。辺りは焦げ臭いにおいに包まれた。もろくなった屋根は風が吹くと一部が崩れた。日が昇ると、付近の住民が集まり、不安そうに見つめた。
近所の人の話によると、施設は看板もなく、一般住宅をリフォームした造り。入居者が介助されながら近くを散歩する様子も見られたという。
心配で様子を見に来たという70代女性は「夜間に職員が1人しかいなくて何かあった時が心配だった」。60代の男性も「職員1人で避難誘導は無理だ。管理に問題はなかったのか」と表情を曇らせた。
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心配で様子を見に来たという70代女性は「夜間に職員が1人しかいなくて何かあった時が心配だった」。60代の男性も「職員1人で避難誘導は無理だ。管理に問題はなかったのか」と表情を曇らせた。
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