５大シャトーの中でも、
最も「男性的」かつ「晩熟で長命」といわれるのが、
シャトー・ラトゥールのグランバンでしょう。
シャトー・ラトゥールのグランバンは、
色が濃くタンニンも豊富、そして、
それに負けないだけの果実の凝縮感を持ちます。
「50年以上の熟成にも耐えられる」とも言われる晩熟なグランバンだけに、
若いうちはガチガチとした印象があります。
しかし、じっくり20～30年と寝かせると、タンニンの殻が取れて、
力強さと豊かなコク、円熟した深みが見事に現れ、
世界に名高いラトゥールらしい、
極上の味わいを見せてくれるようになるのです。
また、世界に名だたるグランバンなだけあって、
シャトー・ラトゥールの価格はとても高額です。
ヴィンテージものは、当たり年だと何十万もしたりします。
私も何本か違う年数のラトゥールを口にしましたが、
それぞれに特徴があり、同じグランバンとは思えない程です。
今後、是非飲んでみたいのは2003年のラトゥールですね。
ただ、生産量が少なく、当たり年と言われていて、
あまり売っていません。
まだ空け時ではないと思いますが、
今後開けることがあれば、
是非私を呼んでください（笑）。