映画「悪い奴ほどよく眠る」

西「よくも飼いならされたもんだな。昨日守山と白井に、因果を含められて大真面目で死ぬつもりだろうが大笑いだ！貴様が忠義立てをしている上役は、今ごろ祝杯をあげているぞ。
岩淵・森山・白井にとっては貴様はただの邪魔ものだ。
生きていてはわが身が危ない、だから消そうとしただけだ。
しかもな、よく聴け！
牛や豚だってもう少し親切な殺され方をしてるぞ！！」

西、和田を突き飛ばす。

和田「わからない。あなたは、、、どうしてそんな。」
西「ふん、岩淵の娘婿の俺がというのか？」
和田「？？」
西「どーする、死ぬかー？！」
和田「あーーーーー、、、」

新聞記事：自殺は汚職の方程式？しわ寄せは弱いところに」

記者「和田さんの自殺についてどのようにお考えですか？」
岩淵「求心から気の毒に思っている」
記者２「それだけですか？」
岩淵「？」
記者２「まず三浦重役の自殺、それから和田さんの自殺、大竜建設とおたくの公団にとってはいやに具合のいい出来事でしたね」
岩淵「そりゃどういう意味かね？」
記者2「これでまた、新庁舎建設にかかわる汚職と同様、今度の贈賄容疑も有耶無耶になりそうですね」
岩淵「君君、憶測を繋ぎ合わせて変な見方をされては困るね。もともと何もありゃせんのだよ」
記者３「そうですかね？世間は大いに疑惑を持っていますよ。何故あの2人は死ななければならなかったのか？」
岩淵「その質問は君、、（ライターで葉巻に火をつける）、、お門違いじゃないかね。
三浦君は二十日間も尋問攻めにあって、やっと釈放されたとこを君、また逮捕状を突きつけられて死んだんだ。
和田君にしても大変優しい、気の小さい人柄と聞いておる。それが釈放された時にはひどい神経衰弱だったそうだ。だれがふたりを死に追いやったか。その真相は一つ、検察当局に訊いてもらいたいもんだね。。。（たばこをふかす）」