モンテッラ前監督の下で不振に陥ったミランを立て直し、公式戦12試合負けなしで5連勝と好調のガットゥーゾ監督に対し、31年間に渡ってミランのオーナーを務めたベルルスコーニ元会長が「ガットゥーゾ監督のことは大好きだ。成功をつかむため、勝利のために良いプレーを見せようとどん欲だし、チームを上手く指揮している。ミランが成功を収めるために重要な人物だった。だが戦術上、私は彼に賛成できない。」と批判しました。
また、ベルルスコーニ元会長はガットゥーゾ監督にスペイン代表MFスソを中央で起用する構想を推すもガットゥーゾ監督は応じなかったようで、「私は彼を説得することはできなかった。ミランが勝つためには、1トップではダメだ。2トップで後ろに(元ブラジル代表MF)カカのような選手を置くべきだ。チーム内にCFの選手はいる。下部組織から育った若手選手も上手く機能している。それにスソという素晴らしい優れたセカンドトップがいるではないか。」と、今のミランには2トップ+トップ下を形成できる陣容が揃っていると言及しました。
そして、ベルルスコーニ元会長はスソについて、「彼にボールを渡せば、相手を1人、2人、3人と抜くことができる。だが今のようにサイドに追いやられていては、相手選手を抜いてもゴールが遠くて、稲妻シュートを放つことができない。エリア内にいれば、ゴールを量産し、何度もミランを勝利へ導いてくれるだろう。」と、スソは右サイドよりも中央の方が活きると持論を展開しました。
正直ガットゥーゾ監督のロッソネロが公式戦12試合負けなしで5連勝を飾るとは思ってもいませんでした。
むしろ12試合勝ちなしになるものだと思っていました。
同時にそれはスソを再びキーマンに据えた、今一番華やかなポジションと言えるウイングに据えたことだと思います。
そして何よりロッソネロのエースポジションとなるCFの担い手のU-19イタリア代表FWクトローネがベルルスコーニ元会長のコメントにもある通り下部組織から上がってきたことも大きいと思います。
一方で、今日日2トップ+トップ下を採用するクラブはほぼないと思いますし、もはや3トップの時代で需要もないと思います、、、。