確かに長らく元ドイツ代表FWクローゼ頼りだったと思いますし、クローゼの後ろのドイツ代表MFトーマス・ミュラーが2010年W杯で得点王、2014年W杯では得点ランキング2位になったことでクローゼ頼みであることが隠れてしまった感があると思います。
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ただ、ドイツ代表のCF不足は今に始まった話ではないと思います。
それこそクローゼのバックアッパーもしくはクローゼに取って代わるストライカーがいたかというと、レバークーゼンで活躍した元ドイツ代表FWキースリンクが思い浮かぶのですが、元ドイツ代表とっていもドイツ代表には縁がなかった感じがします。
また、そのクローゼもW杯歴代最多得点記録保持者にもかかわらず、クローゼに記録を敗れた元ブラジル代表FWロナウドや元イタリア代表FWインザーギや元フランス代表FWアンリ、元オランダ代表FWファン・ニステルローイらに比べると評価は低いと思います。
そして、その低評価の理由はやはりクラブレベルでの活躍、クローゼもブレーメン在籍時にドイツ・ブンデスリーガの得点王になりましたが、イングランド・プレミアリーグとスペイン・リーガ・エスパニョーラとイタリア・セリエAの得点王と比較された時に同じ1ゴールでもその価値に差を付けられてしまう感があると思います。
それがクローゼがドイツ代表専用とも言われる所以でもあると思います。
ただこのドイツ代表専用と称されるのは、クローゼの先輩である元ドイツ代表FWクリンスマンや元ドイツ代表FWフェラー、元ドイツ代表FWゲルト・ミュラーも当てはまると思います。
確かにクリンスマンはクラブチームで一年通して戦うことはしんどい、短期決戦のW杯は逆に燃えると公言していましたし。
ゲルト・ミュラーも、バイエルン・ミュンヘンでの記録はあると思いますが、やはりバイエルンよりもドイツ代表の印象が強いと思います。
強いて言えば、セリエAで得点王に輝いた元ドイツ代表FWビアホフもいますが、逆にドイツ代表では記録よりも記憶に残るゴールが多かったと思いますし、そもそもドイツ代表でのゴールはそこまで多くなかったと思います。
何よりちょっと前まではポーランド代表FWレバンドフスキ、最近だとイングランド代表FWケインがゴールを量産していますが、そもそもブンデスリーガの総得点数はプレミアーグにリーガ・エスパニョーラやセリエAの総得点数よりも少ない気がずっとしています。
それこそセリエAだと25得点以上が得点王の条件に近いところがあると思いますが、ブンデスリーガはそれこそ90年代後半から00年代前半は20得点以下でも得点王になっていると思いますし、昨季の得点王は16得点でしたし。
レバンドフスキ以前の得点王の顔ぶれも、やっぱり見劣りしてしまう部分があると思います。
また、そもそもドイツ代表がFWとMFからFW/MFと2018年W杯にエントリーしたことが、CF不足に拍車を掛けたと思います(ただ、このCF不足の問題は、2002年W杯の決勝でドイツ代表と戦ったブラジル代表にも当てはまる話だと思いますが)。
よって、昨今低迷が囁かれるドイツ代表ですが、問題はCF不足ではなく、まず戦う集団ではないことが原因だと思います。
かつての元ドイツ代表MFマテウスのような闘将も不在ですし、元ドイツ代表DFラーム引退後は主将の座が空いている感じがします。
そして、それこそクリンスマンのような本番に強い選手が減ったことが要因だと思います。