1990年代初頭、ジーザス・ジョーンズの2ndアルバム「ダウト」が世界中で大ヒットし、ギターロック+ハウスが未来の音楽として認知され、猫も杓子も、特に日本においてダンスミュージックを取り込むような流れになりました。BUCK-TICKの♪スピード然り、布袋寅泰の「GUITARHYTHM Ⅱ」然り。そんな中で個人的にジーザス・ジョーンズ(EMFも含む)のフォロワーとして片付けるにはもったいないと思う一枚が、M-ageの1stアルバム「MUSTARD」です。
Vocalの一目でマイク・エドワーズと分かる感じはチョット笑えますが、ポップなメロディーラインとジーザス・ジョーンズやEFMよりもさらにハードなリズムを備えたサウンドは今思えばちょっと前のデジタルロックやミクスチャーの先駆け的な存在だと思います。反面、逆にストライクすぎたのかも知れません。
残念ながら3rd「パーヴァーズ」で本家ジーザス・ジョーンズが失速。ブリットポップに代表される生サンプリング的な手法が台頭する中でM-ageもマイク・エドワーズ的存在だったBassのKAJIWARAが脱退し、その後解散。しかし、あれから10年たちましたがM-ageの「MUSTARD」は古臭いどころかむしろ新鮮だったりします。