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Cthugha

2009-10-09 23:19:50 | クトゥルフ神話

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「うお座フォマルハウトの灼熱の炎の中で荒れ狂う火炎の王。
眩い光を放つ眷属どもを従えて地上に大破壊をもたらすGreat Old One(旧支配者)」


・アラビア語で魚を意味する「フム・アル・フト」を、名の由来を持つフォマルハルトは、南のうお座の口にあたる部分で光を放つ一等星である。
この恒星の表面で燃え盛る一万度以上の高熱の中に「炎の精」と呼ばれる知性のあるプラズマ球体を無数に従えた「Cthugha(クトゥグァ)」が棲んでいる。


・何千もの光の球体を従えて、生ける炎のように絶え間なく形を変えながらわだかまる巨大な姿は、時として地上の太陽とも称される。


・「Cthugha(クトゥグァ)」に関しては、多くことが分かっていない。地上においては、「Cthugha(クトゥグァ)」を信奉する種族や教団は確認できず、かの「Abdul Alhazred(アブドゥル・アルハザード)」も「Necronomicon(死霊秘法)」の中で曖昧に仄めかしているのみである。ただ、古代ローマのメルカース教会で信仰されていた痕跡が見つかっている。


・ただし、重要な存在であるとされており、「Great Old One(旧支配者)」の中において、この「Cthugha(クトゥグァ)」こそが、「Outer Gods(外なる神)」の強壮なる使者「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」の天敵であり、「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」の脅威に唯一対抗する策として成り得るからであるのだ。


・地球上から25光年の距離にあるフォマルハルトから「Cthugha(クトゥグァ)」を呼び出すには、フォマルハルトが木々の梢に輝くとき、召喚の呪文を3度詠唱すればよいのだ。


・1940年、ウィスコンシン州のリック湖畔で、州立大学の2人の学生によって呼び出された「Cthugha(クトゥグァ)」は、「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」の地球上の住処である「Wood of N'gai(ンガイの森)」を炎で焼き尽くし、永久に何者も立ち入ることができないくらいに破壊尽くしたのだった。



Ithaqua

2009-10-08 16:16:23 | クトゥルフ神話

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「大地に吹き荒ぶ風と共の歩み、生贄を求め凍てつく吹雪の夜を放浪する邪神。
夜空に真紅の双星が輝かん時、おぞましい腕が伸びて人間を異界へと攫っていく」


・「風に乗りて歩むもの」「歩む死」「大いなる白と沈黙の神」「トーテムに印とてなき神」など数多くの異名をもつ「Ithaqua(イタクァ)」は、カナダのマニトバ州に先住していたオジブウェー族の間で、氷雪の夜に北部の森林地帯の奥を徘徊するという精霊「Wendigo(ウェンディゴ)」として知られており、毎年秋になるとフィフティ・アイランド湖の岸辺に姿を現すものと信じられている。


・運悪くこの邪神に遭遇してしまった人間は、生贄として地球外の遠方の土地を連れ回された後に「Hastur(ハスター)」の元に引き出されて、最後には奇怪な凍死体となって地上に捨てられる。


・辛くも難を逃れた数少ない者の目撃談によれば、途方もなく多き人間を恐ろしく戯画化したような輪郭の影が空に現れて、まるで目のように見える二つの燃えるような明るい星が光っているということであった。


・被害者たちの死体は、行方不明となる以前に滞在したはずのない遠方の土地の物を身に着けていることが多い。


・また、生贄となった人間の中には、「Ithaqua(イタクァ)」のような姿の化け物となって、凍った足を焼かれながら森の中を永久に彷徨い続ける者もいる。


・「Ithaqua(イタクァ)」に関する神話は、「Necronomicon(死霊秘法)」や「Pnakotic Manuscripts(ナコト写本)」、「R'lyeh Text(ルルイエ異本)」の中に言及されており、ビルマ奥地のスン高原やマレー半島に潜む矮人種族のチョー=チョー人から「Lloigor(ロイガー)」や「Zhar(ツァール)」などの神性と共に崇拝されいるという。



Dagon

2009-10-06 20:50:04 | クトゥルフ神話

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「全てのDeep Ones(深きものども)の父祖にして、神と崇められるほどの存在。Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)とその眷族に仕える深海の大祭司」


・「Deep Ones(深きものども)」の上に君臨する海神「Dagon(ダゴン)」は、旧約聖書に含まれる「士師記」第16章において、ペリシテ人の崇拝する半人半漁の神として言及されている。


・「Dagon(ダゴン)」は、遥かな年を経て巨大な体躯に成長した「Deep Ones(深きものども)」の長老であるとも言われており、よって「父なるダゴン」と呼ばれている。


・配偶者たる「母なるハイドラ」と共に、彼らの子孫である「Deep Ones(深きものども)」に崇拝され、Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)への祈りを捧げながら、その復活の日を早めるため活動に従事している。


・第一次世界大戦中には、アメリカ籍の商船の船員が、太平洋上の名も知れぬ島で、「Dagon(ダゴン)」と思しき身長6メートルほどの巨大な怪物を目撃している。


・イギリスにおいてはケルプと呼ばれる深海の海草が流れ着く、石炭層の海岸近くに、太古より伝わった「Dagon(ダゴン)」信仰の地下神殿があったとされる。


・さらにイギリス国内に先史種族の矮人族が掘ったという「Dagon(ダゴン)」の洞窟が見つかっている。



Hastur

2009-10-05 22:04:28 | クトゥルフ神話

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「エーテル宇宙に吹き荒ぶ風の中に坐して、風の神々の上に君臨し、水の神々と争う邪神。
牡牛座の暗黒星に潜んで、星の位置が正しく戻る日を待っている」


・牡牛座の赤い星アルデバラン付近に位置する暗黒星のハリ湖の湖底に棲んでいる「Hastur(ハスター)」は、「The Unspeakable(名状しがたきもの)」「邪悪の皇太子」等の異名で知られていた「Great Old One(旧支配者)」である。


・読む者にして等しく狂気をもたらすという戯曲「The King in Yellow(黄衣の王)」に登場する。


・異界都市「Carcosa(カルコサ)」、神々の図書館「Celaeno(サラエノ)」を支配し、古い文献には、「Hastur(ハスター)」を「YogSothoth(ヨグ=ソトース)」の息子、「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」の半兄弟、「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」の夫であるとの記述があるが、真偽の程は分からない。


・四大元素のうち、風の要素と関連付けられることが多いゆえ、「Lloigor(ロイガー)」や「Zhar(ツァール)」などを束ねる首領ともする見方をするものもいる。


・時として牧羊者の守護神である「Hastur(ハスター)」は、うお座のフォマルハルトに住まう「Cthugha(クトゥグァ)」と同盟関係にある、一方で「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」とは敵対関係にあるともいわれている。


・爬虫類と蜂の間の子のような姿をしており、星間飛行する有翼生物「Byakhee(ビヤーキー)」を従えている。


・「The Celaeno Fragments(セラエノ断章)」によれば、魔力のこもった石笛を吹き鳴らすし、「Byakhee(ビヤーキー)」を召喚することで、任意の場所へ運んでもらうことができるという。
ただ、地球以外の場所へ移動するときは、飲む者にして時空の束縛から解き放つ黄金の蜂蜜酒が必要である。



Shub-Niggurath

2009-10-04 13:40:21 | クトゥルフ神話

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「遥かなる太古にドルイド達が歩いていた黒く深き森の奥には、千匹の子を孕みし彼女が、その巨体をゆっくりと跋扈している」


・「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」は、Outer Gods(外なる神)のなかで、女性神格化したものと位置づけられており、Necronomicon(死霊秘法)をはじめとする禁断の魔道書には「The Unspeakable
(名状しがたきもの)」Hastur(ハスター)の妻であると記載されている。


・過去の文献上「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」が、人前に姿を顕わしたという明確な記述はないが、断片的な記述や古くからの言い伝えによって、ギリシャ神話に登場するデメテールのような豊穣の神とされていたらしい。


・古代ムー大陸において、豊な実りをもたらす大地母神として公然と信仰されていた。さらに邪神「Ghatanothoa(ガタノトーア)」の禍がムー大陸を襲ったとき、「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」神殿の神官たちが、これに対抗する呪文により難を逃れたこともあった。


・このような崇拝者に対し恩恵を施すことから、世界各地にその信仰が伝承となって残っている。古代ケルト人の「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」信仰がキリスト教化の中でも生き残るため擬装した黒聖母信仰に影響を与えているとする文化人類学者も少なくない。


・「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」が信仰されている土地では、巨樹の幹を思わせる節くれだった体躯に、巨大な蹄のついた脚、太いロープを何本も束ねたような触腕を備えた黒々とした怪物が、時折目撃されている。


・通常、姿を顕わさない母神の代行者として崇拝者たちの儀式に現れるのは「Shub-Niggurath(ショブ=ニグラス)」の落とし子、「黒き仔山羊」であり、中世悪魔崇拝者の宴のサバトの原型と言われている。