物事が、細く長く続くことを「牛のよだれ」というたとえで使います…
へぇ~、知らなかった、あまり聞いたことないなぁ。
あたたかい日差しの下で寝そべっているウシが、おいしそうに口をモグモグさせて、何かをかんでいます
よく見ると、ネバーッとしたよだれが、草と一緒になって見え、ときおり口から流れています。
じつは、ウシの胃袋は人間と違って、4つに分かれています。
食べ物が入る大きさも、人間の約90倍はあります。
人間の場合、食べ物が胃の中にとどまっている時間は、約5時間です。
けれどもウシの場合は、40~50時間も食べ物が胃の中に入っています
微生物の力を借りながら、植物の繊維質はゆっくり消化されていきます。
ウシは、1度胃の中に入れた食べ物でも、大きいものは、また少しずつ口の中に戻します。
そして、よだれと混ぜながら、よくかんで、再び飲み込みます。
これを「反すう」といいます。
反すうすることで、消化しきれない食べ物がよく分解されます。
そして栄養となるのです。
食べ物を飲み込みやすくしたり、微生物のはたらきを活発にするために、ウシのよだれはとても量が多いのです