豊かな自然が残る奥三河地方、今回は森林浴を求めて仲間と共に、新城市の山間にある名爆『阿寺の七滝』を訪ねることにした。
2023年9月23日のことである。
前回訪れたのは何年前のことだろうか、とにかく久しぶり、いや本当に久しぶりである。
257号線の乗本交差点(鳳来大橋付近)を三河湯谷方面に向かうと、やがて信号機のある交差点に差し掛かる。
その信号機の名前は明治橋西、ここを右に曲がり30m程度ですぐまた右折、そうすれば間違いなくその先に阿寺の七滝の駐車場が見えてくるはずだ。
以前何度となく訪れたことがあり何の不安もなく車を走らせてきたが、何とそこには通行止めの看板が行く手を遮る。
距離も長く時間もかかるが、やむを得ず今回は反対側から回り込むことにした。
この迂回路とも言える道路から滝に向かうのは初めてであり、なんとなく不安がよぎる。
ぐんぐん登るかと思えば今度は一気に下り、ヘアピンを繰り返しながらの運転は緊張の連続である。
やっと阿寺の集落に辿り着きホッとするもそれはほんの一瞬、またすぐに狭い山道へと車は突入。
見覚えのある駐車場が目の前に見えた時は私も仲間も思わ「おっ!」。
ハンドルを握る私の「おっ!」は緊張から解き放された瞬間に思わず発したもの。
同乗の仲間たちのそれは果たして私と同じ思いなのか、それとも久しぶりに出会った懐かしい風景に感動のあまり思わず発したものなのか?。
さて車から降りて川沿いの道を歩き始めると200m位は緩い勾配の上り道。
しかし歩きながら「こんなきつい坂道だったっけ」と誰ともなく声が出る。
確かに以前はなだらかな道をワイワイガヤガヤのんびりと歩いたような
記憶がある。
地形が変わったわけではないので、残念ながらこれは齢を重ね我々の体力が減退したことを認めざるを得ないと言うことか。
ほぼ1Kmほどの道のりと思われるが、倒木を潜り抜けるなど久しぶりに訪れたこの道はやや荒れていた。
通行止めの道路そして倒木と言い、この夏の異常降雨の影響をここでも感じ取ることができた。
すれ違う数組のグル-プに挨拶を交わしながら歩くことおよそ30分、目の前に「七滝」が現れた。
記憶を蘇らす昔と変わらぬあの姿である。
ベンチで食事をした後は遊歩道を登り、上部から滝を見下ろすことにしたが、その途中で小抱き観音が私たちをやさしく迎えてくれたことがなぜか嬉しい。
9月下旬とはいえまだまだ真夏日が続くがここだけは別世界、久しぶりにマイナスイオンを浴び良きひと時を過ごすことができた。